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黒百合女学院中等部 恋の時間割

No.97 19/03/02 12:38
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-

≫96

「なんや幼児恐怖体験のトラウマは一生つきまとうんかなあ?」

「今日はな、なんか皆と呑みたくてな酒持って来たんや。緑ちゃん上がらせてもらうで。」

そう緑としゃべりながら大広間に入った渡先生。緑とあおいの祖父の晋太郎に

「赤井老師、久しぶりですなあ。お招きありがとうございます。皆さんにお酒お持ちしました。」

と挨拶し、隣のあおいのパパママのお部屋に向かう。



押し入れをガバッと開くや渡先生は

「ゴルァ!幸一朗!三つ指ついてワシに挨拶せんかい!」

と幸一朗の首根っこを掴んで引きずり出す。

「せ、せんせい、空手の師範言うてもせんせいに習たんは幼稚園のたったの一年ですやん。それに何度も言いますけど、空手、今はせんせいと流派違いますやん」

「やかましいっ!。武林は義気千秋いうてな、武術の義侠心は一生ものや!。おまけに武林是一家いうてな同門は家族。空手は流派違ても八極門同士なんやから挨拶せんかい!」

渋々に挨拶する幸一朗。だが空手の礼式ではなく八極門の礼式だ。ささやかな抵抗なのである。



再び赤井家の大広間。

「今日はな、おまえと呑も思うて来たんや。ほら呑めっ!」

「ワシが下戸なん先生知ってますやん」

「オマエ、まだ若いわが弟子の呑み会に現れて賭け事教えて巻き上げたらしいやんか。呑めん奴が何で呑み会に来たんや?。いいから呑めっ!」

「クッソぅ!師範や思て大人しいにしてたら・・・暴れたろか?」

そう思う幸一朗に渡先生の平手打ちが飛ぶ

「オマエ、いまワシに不快な電波出したやろっ!呑めっ!。オマエは単純やから目に出てるんや!思てることがな。」

「呑みますがな。叩かんといてください。娘の前でえらい恥かかせてくれてからに」

「オマエが赤井家の、いや人ん家のことは口出しはせんが、オマエが八極門の歩く恥やろが!呑めっ!。賭け事やめた思たら、舌の根も乾かんうちにすぐに始めおってからに!」

とお椀にすぐに酒を注ぐ渡先生。そう、賭け事がバレてない。そう思っていたのは幸一朗本人だけだったのである。



一方、大広間の別の一角では、想い人の瞬お兄ちゃんの父の、勝兵おじちゃんが勧めるお酒に、気分が変わり上機嫌になりつつあるあおいがいた。

ふと見ると、見知らぬ男性がパパを叱っている。

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