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誘惑蝶
No.119 2014/06/23 21:36
ハル ( deZwBe )
あ+あ-
シャワーを浴びて、
蛍先輩の家のリビングで
一緒にご飯を食べる。
お味噌汁と、ご飯と、焼き魚…
「おいしい…!」
「はは、そうかな?」
「蛍先輩、料理できるんですねっ」
「うーん、そこそこね。俺、家で一人暮らしみたいなもんだしさ。ハルちゃんは?」
「料理は、好きですよ。よく作ります」
実家で、私もよく料理をしていた。
お母さんはいつも家にいるけど、
時々私がご飯を作ったりしていた。
「へぇ〜。今度、ハルちゃんの手料理、食べてみたいなぁ」
「お台所かしてくれれば、いつでも作りますよ。お口に合うかわからないですけど…」
「ハルちゃんの作るものだったら、絶対美味いよ」
褒められて、私はうれしくなる。
「でも、蛍先輩の方が上手だったらどうしよう」
「ははっ、それはないよ」
「わからないじゃないですかぁ」
「ハルちゃんの方が上手だって」
たわいもない会話をして、
二人で笑った。
まるで、新婚さんみたいだ。
私達、まだ高校生なのに…。
嬉しいような、恥ずかしいような、
考えると照れるから、やめよう。
「お皿、私が洗うんで蛍先輩シャワー浴びてきて下さい」
「ほんと?ありがとう。じゃあ、お願いしちゃおうかな」
蛍先輩は、シャワーを浴びにいった。
お皿を洗い終わり、
私はリビングのソファーに腰掛ける。
「変な感じ…」
好きな人の家で一夜を過ごして、
朝を迎えて、こんな風にご飯を食べて…
幸せ、と言ったら、その通りだ。
だけど、いくつか引っ掛かる事もある。
まだ、聞けない彼女の事。
携帯のストラップの事。
なんで、好きだよって言ったの?
私の好き、伝わってる?
お互いに気持ちを
伝え合ったはずなのに、
形にならない二人。
蛍先輩の気持ちが、わからない…。
聞きたいのに、聞けない。怖い。
今日はこれから学校だし、
朝からそんなヘビーな話しは出来ない。
タイミングを逃したら、
いつ言えるかわからない…。
でも、今日は…
「もう少し、幸せに浸っていても、いいよね?」
私は、蛍先輩に大事な事は聞かず、
そのまま一緒に学校へ向かった。
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