誘惑蝶
No.25 2014/06/06 13:08
ハル ( deZwBe )
あ+あ-
「あ〜楽しかった!」
「うん、楽しかったね。ハルちゃん、ありがとうね。遊園地、付き合ってくれて」
「いえ、付き合うだなんてっ。私、本当に楽しかったんで!それに、こういうちゃんとしたデート、初めてなんで…嬉しかったです」
中学時代、付き合っていた人と何度か出かけたけど、
お金もないし、デートがどういうものなのか
深く知らなかった事もあり
近くの公園やカラオケにしか行った事がなかった。
「そっかぁ。俺、ハルちゃんの色んな初めてもらっちゃってるね。俺なんかでいいの?」
「蛍先輩、優しいし、私好きですよっ。だから、いいんです」
「ありがと〜。でもね、ハルちゃん。そう簡単に、好きだなんて言っちゃダメだよ?」
「あっ…」
「わかってるよ、恋愛感情とかの好きじゃないよね?」
「はい、すみません…」
「いいんだ、謝らないで。うん、俺も、ハルちゃんが好きだよ。もちろん、ハルちゃんと同じ意味の好き、だけどね。はは、これでおあいこね」
そう、特別な意味じゃなかった。
ドキドキしたり、ときめいたりもするけど、
蛍先輩とは、こういうエッチだけの関係でいい。
だって、蛍先輩の携帯には…
ペアのストラップがついてるから…
それが彼女とお揃いのものなのかは、わからない。
ただ、何となく聞けない。
私はアキホの言っていた言葉を思い出した。
『彼女のいる人とエッチはしちゃいけない』
もし、もし先輩に彼女がいたら?
私は、怖くなった。
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