誘惑蝶
No.53 2014/06/08 20:17
ハル ( deZwBe )
あ+あ-
私は新井くんがイッた後、
もう一度小野寺くんに入れられて
次から次へと襲ってくる
快感に耐え切れず、気を失った。
どれくらい気を失っていたんだろうか…
私が目を覚ますと、隣に新井くんがいた。
身体には、毛布がかかっている。
「…おう、目覚めたみたいだな」
「あれ…?私…」
「あのあと、気失ったんだよ」
「起きなきゃ…痛ぁっ…!?」
状況を思い出した私は身体を起こそうとしたが
身体の所々に激痛が走り、
起き上がる事ができなかった。
手や足には縄で縛られたあとが
くっきりとのこっており、
固い床の上で何度も激しく挿入されたからか
腰はズキズキと痛み、重たい。
「おい、大丈夫かよ!?」
新井くんが私を抱き抱える。
私が睨みつけると新井くんは、
「ちょっとやりすぎたよ…ゴメンな…」とつぶやいた。
美術室の窓からまだかすかに
夕日の明かりが差し込んでいる。
蛍先輩は、部活が終わった頃だろうか…
私は、先輩の事を考えると涙が滲んできた。
冷静になった頭で考えると、
いろんな感情がごちゃまぜになって
溢れてしまった。
泣き止むまで、新井くんは
何も言わずただ私の傍にいた。
「ユキナは…?」
「わかんねぇ。小野寺を引っ張ってどっか行った」
「そっか」
「俺さ…」
新井くんが何かを言いかけると
美術室のドアが開き、
ユキナと小野寺くんが戻ってきた。
「ごめんね、お待たせ〜」
「チッ…タイミング悪ぃな…」
何かを言いかけた新井くんは、
言うのをやめ、言葉を飲み込んだ。
「ハルちゃん、大丈夫?」
ユキナはこっちに駆け寄ってきた。
「大丈夫じゃないよ…最低だよ…」
「ごめんねぇ…身体、痛いでしょ?でも、今日はユキナが送ってくから安心してね」
「え?」
「さっき、パパに電話して迎えに来てもらう事にしたの。ハルちゃん、家まで乗っていってね」
「ちょっと、何言って…痛っ!」
「ほら、そんなカラダじゃ帰れないでしょ?」
私は仕方なくユキナに手伝ってもらい制服を着たあと
新井くんに背負われて階段を下り、校舎の外へ出た。
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