誘惑蝶
No.72 2014/06/10 22:45
ハル ( deZwBe )
あ+あ-
「バラすって、何を?」
ナツとアキホは状況が
飲み込めておらず、
ユキナに問い詰める。
「最近、ハルがおかしかったのは、やっぱりアンタが原因なのね?ハルを傷付けたら、私が許さないよ!」
ナツはユキナに食ってかかる。
「ナツ、やめて!私は大丈夫だから」
「だって…ハル、あいつに何かされたんでしょ!?黙ってられるわけないじゃん!」
「でもっ…」
「なっちゃん。仕方ないから、なっちゃんにも特別に見せてあげるよ。アキちゃんも、こっちに来て?」
「ダメだよ!!やめて!!」
私は止めたが、ユキナは二人に
あの写メを見てしまった。
「これって…」
二人は黙ってしまった。
当然の反応だろう。
「ハル、どうゆう事…?」
アキホは私に聞いてくる。
「アキちゃん、ハルちゃんは悪くないよ?私が黙っててって口止めしてたんだから。これを見せて、ハルちゃんを脅してたんだぁ」
「え…!?」
ナツとアキホの顔色が変わる。
「ユキナ、やめて。言わないで…」
「私ねぇ、ハルちゃんが好きなんだぁ。もちろん、恋愛的な意味だよ?だからね、私ハルちゃんにセフレになろってお願いしたんだぁ」
私の言葉を無視して
ユキナは話し続ける。
「お願いを聞いてくれないなら、学校にバラしちゃうよ?ってね!それで…」
「お願い、言わないで…!」
「ここにいる、ハルちゃんの幼なじみと小野寺くんと一緒に、ハルちゃんを犯しちゃったんだぁ」
話しを聞き終えると、
ナツとアキホはユキナを怒鳴った。
「信じらんない…あんた、いい加減にしなさいよ!?」
アキホは、ユキナの頬に
平手打ちをかました。
乾いた音が、階段に鳴り響く。
「アキホ、だめだよっ!」
「だって、許せないよ!ハル、こんな奴の言いなりになっていいの!?」
「アキホの言う通りだよ!ハル、蛍先輩が好きなんでしょ!?」
ナツもアキホの言葉に加担する。
「ふふふ…いいの?私に逆らったら、これ、ばらまいちゃうよ?そしたら、どうなるのかなぁ…?」
「卑怯な事ばっかり…!ハル一人を傷付けるくらいなら、停学でも退学でもなってやるわよ!好きにしたらいい!」
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