誘惑蝶
No.85 2014/06/12 19:09
ハル ( deZwBe )
あ+あ-
教室に戻ると、
ナツとアキホが待っていた。
「ハル、遅かったじゃん」
「ごめんごめん」
「帰ろうか…って、ハル?」
私の目から、いつの間にか
涙がこぼれ落ちていた。
「あ…ごめんっ…!大丈夫、なんでもないよ」
私は涙を拭く。
でも、後から後から溢れてくる。
「ハル、何かあったなら言ってみて?」
「そうだよ、もっと私とアキホを頼っていいんだよっ」
二人は優しく言ってくれた。
それがすごく嬉しかった。
「…ありがとう」
私は、今日あった事を素直に二人に話した。
蛍先輩がほかの人と
エッチしていた事…
山川くんとしてしまった事…
それを聞くと二人は、
「山川の奴っ…ハルに手出すなんて許さない!なぁにが女はすぐ股を開く、だ!この学校の男なんて穴があったら誰でもいいって奴ばっかのクセに!」
ナツはものすごい剣幕で怒っていた。
「やっぱり蛍先輩モテるんだねぇ…。悔しいけど、付き合ってないからセフレ作るなとも言えないし、複雑だよね」
アキホは自分の事のように考えてくれた。
「でも、私も今日山川くんとしちゃったわけだし何も言えないね…」
「ハルのは違うっ!山川がほぼ無理矢理してきたんだから!」
ナツはこう言ってくれてるけど、実際は…
「私、蛍先輩の事が辛くて、山川くんとのセックスに逃げたんだ…辛いのを、忘れたかったの…」
正直に言った。
二人は、引くかな…?
「…わかるよ」
アキホが言った。
「え…?」
「私が前に二人に話した初体験の話し、覚えてる?」
「うん、アキホの幼なじみだよね」
「うん。私ね、実はその幼なじみが好きなんだ…」
「えっ!そうなの?」
私もナツも驚いた。
アキホに好きな人がいた事は意外だった。
それに、時々エッチをすると言っていた
幼なじみだったなんて…。
アキホはセフレもいっぱいいるし、
それで満足してるのかと思っていた。
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