甘美な罠は蜜の味
No.17 2014/09/14 22:41
甘い罠 ( ♀ 5XmIBe )
あ+あ-
例のお金の事も、何も聞けないまま、カズキとは、頻繁に会って居たミナだった
カズキが他の女と会ってる様子は、見受けられなかった
ミナは少し安心していたのだった
カズキはと言うと、また、仕事が暇だったりで、お金に困って居た
数ヶ月して、ミナには1月に追突された時の慰謝料が入った
カズキは、あてにする気は無いが、貸して欲しいと言ってきた
ミナは、30万カズキに貸した
その後も、また、現金で30万貸したのだった
そして、夏、カズキが珍しく御殿場に行こうと言ってくれた
ミナは嬉しくて、ウキウキしながらカズキを乗せた車を御殿場に走らせた
車中、カズキは「前に言ってた女の話し覚えてるか?」と何の前触れも無く語り出した
ミナは、心臓が急に早くなった•••
「実は、金は借りたんだ•••でも、まだ、返してない、連絡来るけど忙しいと言って会ってない、でも、いい加減返さなきゃ、本当はお前に借りたお金をお前に返したいけど、その分、その女に返していいか?」
ミナの目頭が熱くなり、運転も荒々しくなって行った
「俺は、その女が嫌いだ、だから、早く返して連絡もしたくない、お前には悪いと思ってる」
全額じゃないにしろ、少しでも返せばカズキは自由になる
ミナは渋々承諾した
ミナの心境は、複雑だった
そして初めてカズキに伝えた
「本当に借りてたんだ•••あの話、嘘であって欲しいと何度も願ってた、でも、嘘じゃなかったんだ、聞きたく無かったけど知りたくなかったけど、気になってた」
「お前には嘘は言えない、黙ってる事も出来たけど、散々世話になってるから嘘は言えない、お前には悪いと思ってる」
涙がこぼれて、前が霞んでる中
東名高速を運転していた
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