思い出エッチ

別れは受け入れるが未練は未だある。
悔しさ紛れに心にも無い事を言ってしまった。
「分かった！T子ちゃんと付き合うからいいよ！」
以前、同じ職場のT子ちゃんに告白を受けていた、しかし、真〇ちゃんしか眼中に無かったので、即答で断っていた。
フラれた腹いせに嫉妬させたいだけの女々しい作り話だった。
告白を受けたのは事実だが、好みの相手でも無いし付き合う気も無かった。
T子ちゃんの名前を出した途端、俺の挑発に乗ったかの様に真〇ちゃんがT子ちゃんの悪口を言って来た。
「T子ちゃんは男遊びが酷いんだよ、止めて置いた方が良いよ」そう言う真〇ちゃんに「悪く言うのは止めなよ！真〇ちゃんには関係無いだろ」と、本気でT子ちゃんを庇った訳ではないが、真〇ちゃんに反抗する事で、フラれて惨めな気持ちを隠したかった。
強がる事で自分を誤魔化さなければ、真〇ちゃんからの別れ話が辛すぎて、どうにか成りそうだった。