欲しくない
No.11 2016/01/07 15:30
匿名さん あ+あ-
他愛ないお喋りをして、たくさん笑って、気が付くともう日が傾いていた。
「きれーだな」
夕陽を見ながら、佐伯先生が言った。
「きれーですね」
しばらく、ぼんやり夕陽を眺めてたら、佐伯先生の手が私の手を握った。
私も握り返した。軽くだけど…
…さっきまであんなに笑ってたのに、急に胸が高鳴った。
…何を考えてるんだろう。
「…リオ」
「…はい」
目が合って、思わず逸らした。
…こういうの、慣れてない。
「…可愛いな」
佐伯先生の顔が近付いてきて…
私は思わず顔を逸らしてしまった。
…嫌なんじゃなくて、恥ずかしくて。
「…嫌?」
「嫌じゃないです。…まだ、恥ずかしくて」
「…恥ずかしくないよ」
「…だけど」
困ってしまった私を見て、佐伯先生は笑った。
「仕方ない(笑)待っててあげよう」
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