欲しくない
No.23 2016/01/11 11:28
匿名さん あ+あ-
「私は無理。あんなふうにガツンと言えない」
「今に言えるよーになるよ!とにかく経験だな」
佐伯先生は私の手を握った。
「…何事も経験しなきゃ…な」
指先が忙しなく動いて私の手のひらを撫でた。それから、また力強く握った。
「…今のは、何か…意味違うような」
「…ありゃ。そう感じた?」
「…はい」
「…週末、久しぶりに遠出しない?」
「…したい!」
「…泊まりでもいい?」
私は、少し考えてから頷いた。
「…はい。」
「…嬉しい。リオと丸2日間ずっと一緒にいられる」
佐伯先生は子供みたいにはしゃいでる。
…エッチするつもりだよね。
…私、わがままだ。
何もしてこないからってもどかしく思ってたのに…
お泊まりが決まったら、今度は不安になっちゃって…
佐伯先生は、キレイな人をたくさん知ってそう。
私みたいなの、幻滅されちゃうんじゃないだろーか。
…昔の、嫌な記憶が蘇る。
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