No.78 2016/01/16 22:18
七瀬 ( ♂ Hw20Be )
あ+あ-
≫77
七瀬が和歌山駅に降り立った時には雨が降っていた―
予約しておいたホテルまでは徒歩5分くらいだろうか
傘を買うのも勿体無いと考えた七瀬は濡れて行くことにした
雨の中に飛び出し歩き始めた七瀬の後方から女性の声―
『あのぅ…よろしかったら途中まで』と言いながら傘を差し掛けてくれたのだった―
七瀬は『ありがとう…助かります…でも、すぐそこなんですよ』と言いながらも内心は見知らぬ土地で親切な人に出会えたことが嬉しかった
つづく――