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ひとりの夜
No.12 2016/05/06 22:57
寂しがり屋さん ( ♀ )
あ+あ-
「あっ! イクッ…!」
これまでよりずっと深い突きが繰り出されました。
長いセックスの中で、もっとも愛があり、もっとも気持ちの良い瞬間です…!
ズポズポズポズポ!
早くて深い、力強いピストンが、子宮の入り口を激しく打ち、ゴリュゴリュと擦ります。
「はぁんっ! あんっ! 私も…イクぅ…!!」
私は太ももで彼の脇腹を締め上げ、両手で彼の背中に爪を立てるようにしがみつきました。
ズボスボズボ…ズンッ!!
「あっ! あっ…あああぁぁ♡…ーー!!!」
最後のひと突きで、ヒロトは私の中で果てました。
私は一歩遅れて、射精した彼のものがビクンビクンと脈打つわずかな刺激によって、絶頂を迎えました。
私と彼は呼応するように、結合したまま、ビククッ ビクンッ と、互いに震え合っていました。
「はぁ…はぁ… 愛してる…」
脱力して私の胸に顔を埋め、荒い息を整えながらヒロトが言いました。
「あ…はぁ…あはぁ…愛してる…」
あまりに何度もイッたので、私はほとんど放心状態でしたが、なんとか、そう呟きました。
そして、彼の汗に濡れた髪を、そっと撫でました。
「大丈夫?」
シャワーで汗やその他諸々のものを洗い流した後、暗いベッドに戻ると、ヒロトが笑いかけるように尋ねました。
「う、うん…いっぱいイッちゃった…」
私は此の期に及んで羞恥の念に苛まれ、スポリと布団に入って丸くなります。
20代とはいえもう若い娘さんとは言えない歳なのに、あられもなく喘いでいた自分を思うと、恥ずかしくてたまりません。
でも、どこかでは、「そんな私を見て興奮してくれたのかな」などと考えている自分もいました。
ごそごそと音がして、彼が私を自分の方へ引き寄せ、温かく抱きしめてくれました。
「…嫌だった?」
遠慮がちに、彼が聞きます。
私は彼の肩に顎を乗せ、ぎゅーっと抱き返しました。
「ううん。すごく感じちゃった♡」
そうして、私は彼の温もりの中で、とろりとろりと、眠りに落ちていったのでした。
今度は私が口でいっぱいしてあげなきゃ…♡
と、そんなことを思いながら。
『フウカの夜』完
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