ひとりの夜
No.9 2016/05/06 10:58
寂しがり屋さん ( ♀ )
あ+あ-
最後の瞬間は声を出すことさえできませんでした。
頭が真っ白になり、力が抜けて、骨がふにゃふにゃになってしまったかのようです。
「はぁ…はぁ…あ…ぁ…」
身体中がピクピクと細かく震えていました。
私の絶頂を見届けると、ヒロトは私に覆い被さるようにのしかかってきて、ぐったりとする私の顔を自分の方に向かせ、キスをしました。
いやらしい味…私の愛液なのでしょう。
彼のキスは、力尽きた私とは反対に生命力に溢れていて、私を支配している喜びに満ちているようでした。
「愛してるよ、フウカ。可愛いからもっといじめたい。ずっと見ていられる」
「あ…愛してる…私、壊れちゃうよ…」
「壊すよ、まだまだ。壊れたフウカを見たい」
彼はそう言うと、私の身体を横に向かせ、片足を持ち上げるように開脚させて、その足を抱えるようにして挿入してきました。
グッ… ズプッ ズッチュ ズッチュ ジュップ ジュップ…
間髪入れずにピストン運動が始まります。
「あんっ♡ はぁんっ あっ ああんっ はぁあん♡」
力が入らないので、声までふにゃふにゃです。
なにより、快楽の波を乗りこなす力もないので、すべての刺激を受け入れて、喘ぎ、感じるしかありません。
この体位は私とヒロトの身体と相性が良いのか、彼のものが私の中の1番気持ちいいところをグリグリと押します。
さらに、彼は後ろに体重をかけて腰を前に突き出し、動きをさらに早めました。
ズグ ズグ ズグ ズグ ズグッ
「んっ うぅん! あんんっ あっ はぁん♡」
私は身を捩って、上半身だけうつ伏せるように、枕にしがみつきました。
けれど、踏ん張りのきかない身体は、彼の動きに合わせて激しく揺さぶられるばかりです。
止まない快感…また、波が押し寄せてきました。
けれど、イけないのです。
一度山を越えてしまった身体は、もはやその高い頂を登り切る力はなく、果てしなくその中腹で感じ続けるしかないのでした。
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