フェアリーストーリー
No.41 2021/08/05 12:30
寂しがり屋さん3 ( 21 ♀ )
あ+あ-
不思議な国のありさ
その子の名前は由依
同じクラスの女子。
ありさと同じくらい143センチぐらいの小さなおとなしい子だった。
ありさは、あんまり目がよくなかったからクラスの子の顔とかよくわからなかった。
それにありさは、ふだんぼーっとしてる事が多いため、由依の視線にまったく気がつかなかった。
そんなありさが由依の事に気づいたのは、5月も終わりの頃。
学校の帰り道。
毎日後ろを歩いている女の子に気づいた。
最初は帰る方向が一緒なのかなぐらいに思ったが、ある日マンションのエントランスに入り、ふと振り返ると、その女の子が立ち止まりありさを見ていた。
ありさに見られると、あわてて走りだした。
次の日も毎日、毎日同じようにありさの後ろを歩いていた。
わざとゆっくり歩くと、同じようにその子もゆっくり距離を保つように歩く。
ありさは立ち止まった。
その子も止まったのがわかった。
ありさは振り向くとその子は、突然のありさの行動に戸惑っていた。
ありさは、その子に近づき
なあに?わたしに何かあるの?
と聞いた。
はじめてその子な顔を見た。
かわいい…きれいな顔…
しばらくその子は、何も言えずにいたが
小さな声で
……好きです……ずっと…好きでした…
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