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さらよんのナイトモノローグ9

No.81 2023/03/05 08:02
salayonn ( 58 ♂ UbvOBe )
あ+あ-

老化という病(がんや心筋梗塞、糖尿病、肝臓疾患などさまざまな生活習慣病)の発症には活性酸素による酸化ストレスが関与している。

まず、軽い運動で抗酸化物質を血液循環させ、身を守ることが大切である。

抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、ポリフェノール等がある。

ポリフェノールはほぼすべての植物が持つ植物由来の抗酸化物質で、苦味や渋味、色素の成分である。 花の色があれほど鮮やかで美しいのも、ポリフェノールの作用。 ポリフェノールには、化学構造の違いによってさまざまな種類があり、有名な『カテキン』や『イソフラボン』、『アントシアニン』などもその一種である。

日本では、毎日350グラム以上の野菜と200グラム以上の果物を摂取することが推奨されている。

野菜・果物はビタミンやミネラル、食物繊維など健康に有用な成分の重要な供給源だが、これらの栄養素以外にも、化学構造上に二重結合を多く含むため抗酸化作用を有するカロテノイド類(化学式C40H56の基本構造を持つ化合物の誘導体)が豊富に含まれている。カロテノイドは、果物・野菜などに多く含まれる天然色素成分で、これまでにおよそ600種類のカロテノイドが単離同定(混合物から純物質を分離させ、物質が何であるかを明らかにすること)されている。

カロテノイドのうち炭素と水素のみでできているものはカロテン類、それ以外のものを含むものはキサントフィル類に分類される。

人の血中に存在する主要なカロテノイドとして、①リコペン、②α-カロテン、③β-カロテン、④ルテイン、⑤ゼアキサンチン、⑥β-クリプトキサンチンの6種がある。

体内でビタミンAに変換されるのは②α-カロテン、③β-カロテン、⑥β-クリプトキサンチンの3つである。これらカロテノイドはプロビタミンA(体内でビタミンA作用物質に変換される物質)としての働き以外にも、がんや虚血性心疾患などの生活習慣病の予防効果などがある。

これらカロテノイドの供給源は、主に緑黄色野菜や果物である。

特ににんじん、ほうれんそう、かぼちゃ、緑の葉物野菜類には②α-カロテン、③β-カロテン、④ルテイン、⑤ゼアキサンチンが多い。

トマトやすいかには①リコペン、果物ではミカンやオレンジ、柿などに⑥β-クリプトキサンチンや③β-カロテンが豊富に含まれている。

これらを知って活かそう。

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