No.2 2025/01/11 16:24
昼のお仕事さん0 ( ♀ )
あ+あ-
返事も無しに、いきなり開いた扉から現れたのは、わたしと同じ30代くらいの、薄い色の入った眼鏡をかけマスクをした男性だった。
黒髪の短髪で、黒いTシャツの上に形ばかりという感じで丈の短い白衣を羽織っている。
「いらっしゃい」と言う声は優しく柔らかかったけれど、目線は頭からつま先までを確認するように動いた気がした。
まるで品定めをされているみたい。
夫の知人の紹介とはいえ、2人きりなのかと不安を感じた瞬間、中から「いらっしゃいませ」と女性の声がした。