思い出しちゃった…

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通りすがり( ♀ 972qBe )
15/10/24 08:42(更新日時)

仕事中…

何故だか 思い出しちゃった…

ず~っと昔の事…

何故 今になって こんな事 思い出しちゃったんだろ??


少し Hな所が有ります
嫌な方は 見ないで下さいね


No.2192348 15/03/01 20:55(スレ作成日時)

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No.1 15/03/01 21:55
通りすがり ( ♀ 972qBe )

もう 随分前…

私が 高校卒業の年

38人のクラスメートの 半分近くは 一番近くの短大へ 4年制の大学や 他の短大に進む子は チラホラ

残り半分は 就職組


父親は 短大への進学を望んでたみたいだけど 勉強嫌いな私は もう勉強したくないって 化粧品販売の会社に就職する事にした


卒業式も終わって 就職まで 1ヶ月間 何しよ~って ワクワクしてた

No.2 15/03/01 22:24
通りすがり ( ♀ 972qBe )

丁度 そのタイミングで おばあちゃんの体調が悪くなった…

私の暮らす町は 小さな田舎町

バスで 15分程の所に建つ 一番大きな総合病院で おばあちゃんは手術を受ける事になった

術後 経過次第だけど 1週間~2週間は 付き添いが必要らしく

父親は勿論… 母親も仕事をしていた

一番ヒマなのは… 私…
と言う事で 私に おばあちゃんの付き添い命令が下った…

バラバラになる友達や いつも一緒に 悪さばっかしてた仲間達と 思いっきり遊びまくるぞ~ と 楽しみにしてたのに… 最悪…

おばあちゃんの手術の日から 私は病院に閉じ込められた…

No.3 15/03/01 23:20
通りすがり ( ♀ 972qBe )

手術の次の日 おばあちゃんは ずっと眠ったままで ヒマな私は 病院の中を あちこち探検して回った

病棟の 西側と東側の端は 硝子張りのサンルームになっていた
そこには 大きめのテレビやソファー 新聞や雑誌も有り 見舞いに来た人や 動ける入院患者さん達が 入れ替わりで寛いだり 会話をしたり…

女性の患者さんは あまりウロウロしてなくて 廊下や サンルームも オジサンや おじいさんばかりが目に付いた

サンルームの端に 小さめのドア
開けて見ると 狭いベランダに出られる様になっていた

私服の若い女の子がウロウロしてるのが珍しいのだろう オジサン達の視線を感じながら そこに有った雑誌を1冊借りて おばあちゃんの病室に戻った

バラバラと読んでいると 看護婦さんが検温に来た

『付き添い 退屈でしょ~ おばあちゃんは 薬の加減で 今日明日くらいは 殆ど眠ってるからね~ 血圧も安定してるし 時々診に来るから 病院の中なら ヒマ潰しに行って良いよ 何も無いけど屋上に上がって 外の空気吸って来たら?』

気さくな看護婦さんに話し掛けられ 屋上探検開始

No.4 15/03/02 00:24
通りすがり ( ♀ 972qBe )

エレベーターで屋上に
エレベーター前は 少し広い空間 左側には 立ち入り禁止の札の掛かった螺旋階段
真っ直ぐ前に 屋上→ と貼られた通路 そこを抜けると屋上に出られた

看護婦さんが言ってた通り 背の高い金網が張り巡らされ 所々に ベンチと 灰皿や 灰皿代わりの空き缶が置いて有るだけの 何も無い屋上

天気の良い時には 歩行訓練に上がる人も居るみたいだけど まだ外は寒い季節だから 私以外は だ~れも居ない

でも タバコ吸いの私は 未成年だし サンルームで堂々と… は さすがにマズいけど ここなら大丈夫そうだ! と ニンマリ

エレベーター前まで戻ると エレベーターのドアと 少し離れて もう1つドアが並んでた

ここは何だろ?

そ~っと開けると そこは洗濯機が数台と ステンレスの流し台 壊れ掛かったベンチが置いてある 6畳程の広さの 洗濯場だった

そこからも 屋上に出るドアは有るものの そのドアから出た所は 背丈程の高さに ロープが何本も張って有る 洗濯干場になっていて 向こうから出た 屋上側から 洗濯物を見え難くする為か 目隠しっぽく囲い込んであった

タバコは 屋上だな~ と考えながら 病室に戻り 雑誌を返して屋上に行こうと タバコを1本持って廊下に出たが 時間は丁度昼ご飯タイム
サンルームに 誰も居ない

雑誌を返して サンルームのベランダで吸っちゃお~と ドアから出た所で しゃがんで喫煙タイム

吸い終わって 立ち上がってビックリ 中から見てる人が居た…

ヤバッ 見られた! 何か言われたら 面倒くさいな~と思いながら中に入って 急いで病室に戻った

No.5 15/03/02 10:40
匿名さん5 ( ♀ )



続きも宜しくね!!…

No.6 15/03/02 18:28
通りすがり ( ♀ 972qBe )

>> 5 あはっ…

大した事では無いかも…

ですが もう少し書きますね~

No.7 15/03/02 18:47
通りすがり ( ♀ 972qBe )

焦ってたから パッとしか見て無いけど

髪の毛の茶色い 若そうな人だったな…
若い人も居るんだ…

でも ビックリしたよ…
暫く部屋で大人しくしてよ~ とは思ったものの 時間は昼過ぎ…
お腹空いたな~
売店で パン買って来よ と 母から預かったお金の入ってる財布を カバンの中から ガサゴソ出して 売店までダッシュ

売店は お昼時ともあって 結構な人が集まってた

私は パンとジュース おやつも買っちゃお~と 品定めして レジの順番待ち

No.8 15/03/02 21:22
通りすがり ( ♀ 972qBe )

すると 後ろから

『おぅ 高校生! 学校にも行かないで こんな所で買い物かよ! (さっきはベランダで喫煙してたし~)』と 後半は 小さい声で話し掛けられた

ギョっとして 振り返ると…
ぅわぁ~ さっきの茶髪の兄ちゃんだ…

知らん顔 知らん顔… と レジを済ませ 売店の出口まで行くと 外で兄ちゃんが待ってた…

手には タバコ…
売店横の自販機に タバコ買いに来たらしかった…

部屋に戻ろうと スタスタ歩き始めると

『お~い高校生! 俺 腹痛くて 早く歩けないから もっとユックリ歩いてくれよ~』 と 後ろからユックリ付いて来る…

仕方無くスピードを緩め『私 高校生じゃないし… 卒業式済んで 入社式までフリーなだけだもん! 友達と遊び捲るつもりだったのに おばあちゃんが手術したから 付き添いさせられてるだけだし…』

『へぇ~ そっか… そら残念だな~』と 口では言ってるものの 顔はニヤニヤ…

『いつまで付き添い予定なの?』

『ワカンナい… でも 様子を見ながら 1~2週間って説明だったみたい』

『結構長いな~ でも 他に若いヤツ居なかったから ちょっと嬉しいかも… で お前 何て名前なの?』

『・・・』

『教えてくれないんだったら 高校生って呼ぶしかね~か…』

『高校生違うし… ユミだし…』

『そっか ユミちゃんか… 今から それ 食うんだろ? 食い終わったら出て来いよ… サンルームで待ってるから 屋上にタバコ吸いに行こ』

何か 憎めない感じだし オジサン達ばかりだと思ってたのに 話せる人み~っけ!!

『いいよ! 多分 おばあちゃん寝てるし 屋上でパン食べるゎ! タバコ 1本くれる?』

『お~っしゃ~ じゃ 屋上直行!』

と 話が決まり お兄ちゃんと一緒に 屋上に上がった

No.9 15/03/03 07:09
通りすがり ( ♀ 972qBe )

二人でベンチに座り 色々話した

私は 病院の隣町
お兄ちゃんは その隣の町に住んでるらしい

少し前 盲腸の手術を受け退院! 暫くは 大人しくしてる様に言われてたのに 大暴れして 傷口が開いてしまったらしく再入院
透明のチューブを埋める手術を受け その先に付けてある袋が 肩から掛けた巾着に入れて有るらしい
背筋を伸ばすと お腹の皮が張って痛いから 前屈みになってしまうらしい

年齢は うちの兄貴より2つ上の 23才

若い頃… ぃや まだ充分若いけど 結構なヤンチャをしてたみたい


1時間ほど話をして

『お前 女の子なんだし タバコは サンルームで堂々とは マズいだろ! 口ウルサいオッサン達もいるしな… 屋上でコソッと 可愛く吸えよ! 』

『うん… わかった! でも 夜は 暗くて怖いけどね…』

『じゃ 次は 晩メシの後な… ここで待っててやるゎ!』

『ありがと』

と 話しながら 部屋に戻った

No.10 15/03/03 20:19
通りすがり ( ♀ 972qBe )

夕方 カチャカチャと 食器の音と ○○さ~ん お食事ですよ~ と 看護婦さんの声

おばあちゃんには無いけど 皆さんは晩ご飯タイム

それから15分程で 廊下から

『お~ぃ』 と聞こえた

今の お兄ちゃんの声かな? と タバコを持ってエレベーター前まで行くと お兄ちゃんが居た

『お前 晩メシ 買ったか?』

『後で買いに行くゎ』

『売店 19時で閉まるから 先に買っとけよ!』

『へぇ~ そ~なんだ… じゃ 財布取って来るゎ』

『俺も 食い物買いに行くから 奢ってやるよ』

『えっ? 今 ご飯食べたんじゃないの?』

『病院のメシ 不味くて… あんまり食わね~』

『だから こんなに早いんだ… 今 配膳したばっかなのに もう食べたんだ 早いな~ と思ってた』

『今日の晩メシ 最悪… 一口も食えね~』

『好き嫌い言って 子供だね~』

『ウルセ~!』

と 笑いながら売店に向かい オニギリとジュース買って貰って 屋上へ…


外はもう 暗く 寒かった

No.11 15/03/03 22:50
通りすがり ( ♀ 972qBe )

『ぅわぁっ… 真っ暗だよ~ それに寒いし…
こんな寒くちゃ ゆっくりタバコも吸えないゎ…』

『んじゃ 洗濯機のとこ 行くか? そこなら ここよりは まだマシだろ』


『あそこも 何か 気持ち悪い感じだけど… まっ お兄ちゃん居るから 良いか…』


『何だそれ… 俺は 魔除けの札か…』


洗濯機の所で タバコ吸いながら ペチャクチャお喋り

『お前 オニギリ食わね~の?』

『まだ時間早いし 今食べたら 夜 お腹空きそうだから もう少し後で食べる』

『だよな~ 6時に晩メシって 健全過ぎ… 健全過ぎで 俺 病気になりそ~』

と 大笑いしながら 私は病室に
お兄ちゃんは サンルームの方に歩いて行った


面会時間が終了し 消灯時間も過ぎ 病棟は静かになった

暫くして 最後に1本だけ吸って 寝るか!
もう サンルームにも 誰も居ないだろ~ と 廊下に出て サンルームを見ると 薄暗い部屋で テレビが点いていた…

何だ… まだ 誰かテレビ見てるのか… と 諦めて 部屋に入ろうとしたら 手招きしてる影…
良く見ると お兄ちゃんが “おいでおいで”してる

一度部屋に入り タバコを1本持って サンルームに行くと もう一人 オジサンが一緒だった…

オジサンは お父さんくらいの年齢っぽく ニコニコ笑って 私を見てた

『寝る前の一服かぁ~?』 と お兄ちゃん…

知らないオジサン居るのに そんなあからさまに言わないでよ… と思ってたら

『このオッサンなら大丈夫だから ここで吸えよ!』

『イャ… ベランダ行くゎ』

No.12 15/03/04 06:57
通りすがり ( ♀ 972qBe )

>> 11 …吸い終わり

中に入った

相変わらず ニコニコ顔で 見てるオジサンをよそに


『まだ寝ないの?』


『こんな早く 寝れないし… 部屋でテレビ見ると 他の人の迷惑になるから あっちで見ろって 看護婦の命令!!』


『だよね~ こんな時間に 寝た事無いゎ…』


『だろ… 健全過ぎて 病気になるって言ったろ~』


『うん 確かに…』

まだ 眠れないけど オジサンも居るし 何か気が引けて…


『眠くなるまで 雑誌でも読んでるゎ…
おやすみ~』 と 部屋に戻った


No.13 15/03/04 21:07
通りすがり ( ♀ 972qBe )

次の朝
トイレの前で オジサンに会った


個室なら 部屋にトイレが有るが 個室以外は 廊下に有る 共同の 大きなトイレに行かなきゃならない


挨拶代わりに ペコッと頭を下げてすれ違った


オジサンは 足を骨折しているらしく 片足をギプスで固めて 松葉杖を突いていた
が ニコニコ笑っていた

慣れない簡易ベッドで寝たせいか 体が痛く 午前中は大人しく 部屋でダラダラ…


昼前になり お腹も空いて来た
サンルームに お兄ちゃんと オジサンが居るのを見ながら 売店に行った


買い出しから戻ると すぐ パンをカジってから 屋上に行った


暫くすると ジュースとタバコを持った お兄ちゃんが来た


『これ お前に…』 と ジュースを差し出すお兄ちゃん


『昨日も 奢って貰ったのに 悪いから イイヨ…』


『せっかくだから 貰っとけ!』 と ニンマリ


貰っとけ なんて 何か変な言い方だな~と思いながらも 有り難く戴いた…


『お兄ちゃんって あのオジサンと仲良しなの? 』


『あのオッサンが 一番面白いかな… 入院してから知り合ったけど 同じ町の人らしいし…』


『そ~なんだ… 何か 見る度 一緒に居るみたい』


『いつも一緒じゃね~し 気持ち悪りぃ…』


『そんな 変な意味じゃ無くて…』


『当たり前だろ! でも… オッサン お前の事 可愛い 可愛いって言ってんぞ~』


No.14 15/03/05 19:47
通りすがり ( ♀ 972qBe )

『おぉ~っ! オジサン なかなか見る目有る~!』


『どこが…? こんなじゃじゃ馬…』


『かわい~んだって~!』


『周りが 男や ばぁさんばっかで 若い子いね~から 珍しいだけだよ…』


『ウルサい!! 可愛い~ってさ! オジサンと仲良くしちゃおっかな~』


『好きにしろ! オッサン 喜ぶんじゃね~か…』

可愛いなんて言われて ウキウキ気分で部屋に戻った


No.15 15/03/06 01:21
通りすがり ( ♀ 972qBe )

昼過ぎくらいから おばあちゃんは 目を覚ましたり 眠ったり… を繰り返し 夕方くらいからは 意識もハッキリとし始めた

今日は 特に何もする事は無いけど…
おばあちゃんが起きてると 部屋から出にくくなったなぁ…


その日の夜は お父さん達が来てくれて お母さんが交替してくれる間に 家に帰って ご飯と お風呂…

やっぱ 自分のお布団は 気持ち良いな~ このまま寝ちゃおっか… と思ってたら


『お~ぃ! そろそろ行くぞ~!!』と お父さんの声…

病室に戻ると
『あんた 遅いじゃない… お母さん 帰ってから あんたの食器や お風呂にも入らなきゃならないんだから… 今度からは もっと早く戻ってちょうだいよ…』 と 小言を言いながら帰って行った


タバコを持って サンルームに行くと お兄ちゃんがテレビを見てた

私は そのまま ベランダに出て タバコを吸いながら お父さん達の車が帰って行くのを見送った…
こんな姿 お父さんに見られたら 怒られるよな… お母さんの方が ウルサいだろ~けど…


No.16 15/03/06 22:16
通りすがり ( ♀ 972qBe )

中に入ると

『どっか行ってたのか?』


『お母さんが来てくれたから お風呂入りに 家に帰ってた』


『晩メシの後 屋上で待っててやったのに 来ないから 逃げ出したと思ったよ』


『逃げたんじゃ無いけど… やっぱ 自分の部屋でゴロゴロって良いゎ~』


『そりゃそ~だろ! 俺も早いとこ帰れる様にしよ』


『今度退院したら 暫くは 暴れちゃダメだからね~』


『わかってます~! 好きで暴れたんじゃね~し!』


『ど~だかね~』


『ウルセ~!!』


『お風呂入って サッパリ 気持ち良くなったし 今日はもう寝るゎ』


『じゃ 俺も寝るか…』


『又明日ね! おやすみ~』

No.17 15/03/07 01:36
通りすがり ( ♀ 972qBe )

私が付き添いを始めて 3日目の朝から おばあちゃんの食事が始まった

配膳は 看護婦さん達がベッドまで持って来てくれる

食事の前には 廊下に 熱いお茶の入った 大きなヤカンが置かれ 各々が 湯呑みや 急須を持って貰いに行くのと

食後は 廊下に置かれた台に 食器の大きさを揃えて 返却に行くのが 私のメイン仕事

何日振りかの食事は オモユや お豆腐 消化の良さそうな物ばかりだったが おばあちゃんは 殆ど食べなかった

使ったスプーンや 湯呑みを洗い ベッドの足元に有る グルグルを回して ベッドを平らに戻し 食器を片付けに出ると 良く お兄ちゃんと一緒に居るオジサンも 食器の片付けに来る所だったが 片手に松葉杖 もう片手に食器のトレー
思わず駆け寄って トレーを受け取り 片付けて上げた

オジサンは 最初 ビックリして居たが

『ユミちゃん ありがとう 助かったよ』と いつものニコニコ顔

私も ニッコリ会釈して 病室に戻ったけど…

どうして私の名前 知ってるの? お兄ちゃんが勝手に教えたんだ…
まっ 別に 大した事じゃないけど 屋上で会ったら確かめなきゃ!


No.18 15/03/08 11:32
通りすがり ( ♀ 972qBe )

その日 屋上で聞いてみた

『オジサン 私の名前知ってたよ… お兄ちゃん 教えたの?』


『おぅ!』


『何で? 名前呼ばれて ビックリしたよ…』


『お前の名前 知りたがってたから… 別に 減るモンじゃね~し…』


『まっ 良いけど…』


『…って言うか お前 今日 オッサンの食器の片付け 手伝ったんだって?』


『うん… 丁度一緒になって 大変そうだったから 何となく手伝った…』


『“ユミちゃんは 優しくて 本当に良い子だ”って オッサン ウルセ~の…』


『ウルサいとは何よ!! 私は 良い子なんだよ~ オジサン 良く解ってる~♪


『わざわざ 部屋まで来て 何言うかと思ったら ソレばっか…
で… これ ハイ』…

って 缶ジュースくれた

『オッサンの気持ちなんだから 貰っとけよ…』


『アッ! こないだも同じ事 言って無かった? 貰っとけ って 変な言い方するな~と思ったんだけど… もしかして あの時のジュースも オジサンからだった?』


『正解!! 時々 お前のタバコに付き合わされて 屋上行ってるって言ったら ジュースでも買って 渡してくれって 小銭くれたから… わざわざ売店に寄って 買って来てやってるんだぞ… 』


『エッ…ありがと~ って お金出してくれてるのは オジサンでしょ~ お兄ちゃんより オジサンにお礼言わなきゃ…』


No.19 15/03/09 18:49
通りすがり ( ♀ 972qBe )

『俺が わざわざ 売店に寄って お前の好きなジュース買って来てやってんだぞ~ 俺が 遣いっパシリなんて 今まで無かったんだから 感謝しろ!』


『それは どうもありがとうございます~』 と アッカンベ~しながら言ったら デコピンされた…


『まっ オッサンのくれた小銭で 俺のコーヒーも買ってるんだけどな』


『そんな事でしょ~! お兄ちゃんが 私の為に… イヤ 何か裏が有る筈だよ~って思わずにいられないって感じだもん!』


『当たり前だろ 俺にも何か無かったら お前の為だけに…なんて 考えられん!』
と 片方の口角だけを上げて ニヤリ…


『じゃ~ 今度 オジサンを見掛けたら お礼言わなきゃね… でも もし又ジュース代くれたら もう要らないって言ってくれる? 』


『何で? 別に 向こうが勝手にくれるんだから 貰っときゃ良いだろ… それでオッサンも喜んでんだから…』


『だって そんな親しい訳でも無いのに 買って貰うって… 気が引けるし…』


『お前 見掛けによらず 真面目な事言うな…』


『何よ 見掛けによらずって… 見掛け通りでしょ~が…』


『見えね~!』


『最悪…!! もっと仲良しだったり オジサンも一緒とかだったら まだ 気分的に楽って言うか…』


『ぉう… じゃ 今度 オッサンも連れて来るゎ… お前が どうしても…って言ってるってな!』


『イャ… どうしてもなんて言って無いし… それに こう見えて 結構 人見知りだし…』


『人見知りな感じは 何かワカル~! でも お前が誘ってるって言えば オッサン 喜ぶんじゃね~! お前が 可愛くて仕方ね~んだから…』


『じゃ その時は お兄ちゃんも一緒に居てよ… 毎回はイヤだからね…』


『ぉう… 了解!』


と 屋上で別れた

No.20 15/03/10 02:33
通りすがり ( ♀ 972qBe )

おばあちゃんの晩ご飯

やはり ドロドロのオモユと ペースト状のおかずが少し…

やはり 殆ど食べなかったが 熱いお茶は 美味しいと 湯呑みに半分程を ユックリ飲んで居た…

食器を片付け 雑誌を読んで居る間に おばあちゃんは 又 ウトウトと眠ってしまった


消灯時間も過ぎ この時間だと 居ても お兄ちゃんくらいだろうと タバコを持って サンルームに行くと やっぱり お兄ちゃんがテレビを見ていた



No.21 15/03/12 20:49
通りすがり ( ♀ 972qBe )

次の日の昼
おばあちゃんのご飯は 米粒が 少しだけ増えたような お粥になってた
少し ご飯ぽくなったせいか おばあちゃんは ユックリだけど 半分以上を食べ ごちそうさまをするまで待ってたら いつもより 屋上に行く時間が遅くなった

もう お兄ちゃん 部屋に戻ったかもか~と思いながら行ってみると…

お兄ちゃんと もう一人…
おじさんが一緒だった


『おせ~な~! もう下に下りようかと思ってた…』


『今日は おばあちゃんが 頑張って昼ご飯食べてたから 付き合ってた
おじさんも一緒だったんだ~』
と ぺこりと頭を下げ

『こんにちゎ 何度もジュースを頂いてて ありがとうございます』


“いゃ~ オジサンは ユミちゃんファンだから… ユウがユミちゃんとタバコ吸いに 屋上に行くって言ってたから オジサンからの差し入れだよ…”


『ありがとうございます… でも お母さんからも お小遣い貰ってるし 大丈夫ですから…』


“ユミちゃんには 親切にして貰ったし オジサンの感謝の気持ちだから… ジュースの1本なんて 安いモンだし 遠慮無く貰ってよ…”
と ニコニコしながら言ってくれた

これ以上 要らないって言うのもな~と

『じゃ~ 又 お手伝いしますね~』と 笑顔で応えておいた


『なっ! だから オッサンの気持ちなんだから 貰っとけって言ったのに 見掛けによらず 真面目なんだよ…』


『見掛けによらず は 余計なんですぅ!』


“二人は仲が良いな~! 付き合ってるの?”


『そんな訳ね~よ!』

『エッ まっさかぁ~』

お兄ちゃんと私は 殆ど同時に返事した…


No.22 15/03/12 21:44
通りすがり ( ♀ 972qBe )

“そっか… よく 二人で一緒に居るから 付き合い始めたのかと思ったよ…”


『俺 小便くせ~ようなガキ 趣味じゃないし…』


『何それ!! 失礼! オシッコなんて 漏らしてないし~』


『俺 ガキより 熟女の方が 興味ある~』


『ガキで悪ぅ~ございました~』


“ほら… 仲良いから…”


『仲良く無いですよ~ い~っつもイジメられてるんです… 』


『イジメてね~し…』


“仲が良いって事だよ… 良いな~ 若いって… 今度からは オジサンとも 仲良くしてね!”


『もちろんです~』


と話し 3人でエレベーターに乗り 病棟に戻った

No.23 15/03/13 19:06
通りすがり ( ♀ 972qBe )

次の朝
おばあちゃんの食器を返した後 何となく オジサンは もう片付けたかな?と 部屋を覗いて見た…
オジサンも食事が終わり 丁度立ち上がろうとしている所だった


『おはようございます!』


“あっ ユミちゃん! おはよう!”

と 少し驚きながらも 嬉しそうな顔…


『今 おばあちゃんの食器片付けに出たから ちょっと覗いてみたんです … 良かったら お手伝いしましょうか?』


“いや~ 悪いからいいよ… これくらい 自分で運べるから…”


『でも 来ちゃったし ジュースのお礼しなきゃ…』


“ユミちゃんは 律儀だな~ ジュースくらい安いもんだよ…”


『でも まぁ 片付けときます…』


“じゃ~甘えるか… 悪いな~ ありがとう”

と オジサンも立ち上がったけど これ以上 話しをする事も無いし 食器のトレイを持って スタスタと片付け 近付いて来るオジサンにぺこりと頭を下げ おばあちゃんの部屋に戻った


No.24 15/03/15 18:28
通りすがり ( ♀ 972qBe )

昼食後 暫くして おばあちゃんがウトウトし始めたので 屋上に上がった
時間が中途半端だったせいもあって お兄ちゃんも居なかった

一人でタバコを吸い そろそろ下りようかと思っていたら


“ユミちゃん!”


と オジサンが来た


“ユミちゃんが エレベーターの方に歩いて行くのが見えたから ここに来るんだろうと思って…” と
ジュースを買って来てくれた


『えっ… 今朝 ちょっとお返しが出来たと思ったのに 又貰ったら悪いですから…』


“もう買って来ちゃったし ユミちゃんが喜んでくれるなら オジサン嬉しいんだよ…”


『でも… 本当に悪いから もういいですよ~』


“ユミちゃんの 喜ぶ顔や笑顔を見せてくれるだけで充分だよ… もっと色んなユミちゃんが見たいから 今度は何か スゴい物 買って来るかな…”


『いゃ… スゴい物って… 紙オムツとか…?』


“あははは… ユミちゃんは 面白いなぁ~ まっ 売店じゃ 食品か せいぜい病人に必要な物しか買えないな…”


『あはは… 紙オムツとか ビックリしちゃいますけど 要らないですから…』


“じゃ~ オムツは リストから外しとこうか…”

なんて 暫く話して 部屋に戻った

No.25 15/03/15 19:20
通りすがり ( ♀ 972qBe )

…土曜日

次の日が休みだから 一晩家に帰る? と お母さんが交代してくれた

久しぶりの我が家 って言うか… 2日前にも お風呂に入りに帰ったけど
やっぱり自分のお布団は最高!!
好きな歌手のカセットを聴き 遅くまで起きて居たせいで…

目が覚めたら 日曜日の昼前だった…

昼ご飯が済んだら 戻らなきゃ…
お兄ちゃん居るし まぁ 楽しいと言えば楽しいけど 家に居る方が良いな~ と考えながら お母さんが作っておいてくれたカレーを温め直し 昼ご飯を食べ 病院に戻った…

No.26 15/03/19 19:17
通りすがり ( ♀ 972qBe )

夕食近くまで お母さんは居たけど 家の晩ご飯もしなきゃ~ならないから 後は頼むね と 帰って行った…


消灯も過ぎ おばあちゃんが眠ってからサンルームに行ってみた


案の定 お兄ちゃんがテレビ見てた


『お前 昨日も今日も 全然見なかったけど 家に帰ってたのか?』


『うん お母さんが交替に来てくれたから帰ってた やっぱ家が良いな~』


『何で? 俺居るのに?』


『まぁ~ お兄ちゃんが居るから 少しは気が紛れてるところも有るけど… もし自分が病気なら仕方無いけど 私 健康優良児だし… 病院 つまんない…』


『まぁ~な… 俺も早く帰りてぇ~な~』


『まだまだ退院出来ないの?』


『ワカンね~ でも 今週中に検査するって 看護婦が言ってた』


『そ~なの~ じゃ 結果が良かったら 退院出来るかもね』


『ぉう! 早く帰りてぇよ』

『お兄ちゃん居なくなったら 益々つまんなくなるな… お兄ちゃんより先に 付き添い要らなくなって欲しいな…』


『俺のが先だ!』


『ヤダ! 先 帰りた~い! まぁ どっちでも良いけど 早く帰れると良いな~』


1時間ほど ブツブツ喋って部屋に戻った

No.27 15/03/21 14:09
通りすがり ( ♀ 972qBe )

それから2日

おばあちゃんは ベッド脇に置いて貰ったポータブルトイレまで移動出来るようになった

一人で シッカリ移動出来る様になったら 付き添いも終わりだ~!!


夕食後 屋上で 後で上がって来たお兄ちゃんと


『私 今週中には家に帰れそうなんだ~』


『おぅ そっか… 良かったな~ おばあさんの調子 良くなったのか?』


『うん 一人で ポータブルに移動出来たら 帰って良いって~ お兄ちゃんは? 検査済んだの?』


『今日 昼飯食わずに待ってろって言われて 昼過ぎに検査行って来た』


『じゃ~ お兄ちゃんも もうすぐ退院かもね! 良かったね~』


『結果次第だよ…』


『いつ出るの?』


『明日かな? 明後日かもな… 俺も帰りてぇ… 』

『良かったら良いね』


No.28 15/03/22 11:10
通りすがり ( ♀ 972qBe )

私の付き添い終了の日は突然に訪れた!

次の日の夜
お風呂の交替に来てくれたお母さんに

おばあちゃんが 一人でポータブルに移動出来る様になったら帰って良いって言ってたけど もう移動出来てるし 帰って良いんじゃないの?
もう帰りたいよ…

と言うと


じゃ~ 看護婦さんに確認してみようか? と ナースステーションに行ってくれ おばあちゃんの了解も得られたらから その日の内に連れて帰って貰える事になった


トイレに行く振りをして廊下からサンルームを覗いて見たけど まだ 早い時間ともあって 何人ものオジサン達の憩いの場になって居て お兄ちゃんの姿は見付けられなかった
今日 帰るって伝えたいな… と思ったが 結局伝えられずに帰ってしまった


No.29 15/03/23 07:25
匿名さん29 ( ♂ )

主さんおはようございます

栞して書き込みあれば見てます

実話ですか?

続きを楽しみにしてますよ
(^_^)b

No.30 15/03/23 14:26
通りすがり ( ♀ 972qBe )

>> 29 あはっ

ありがとうございます


ず~っとずっと昔の事なんで 会話の一部 リメイクしてありますが…

あんな事話したな~ こんな事有ったな~ と 思い出しながら書いてます

前置きが長くなってしまってますが…


期待外れな展開だったらゴメンナサイです…

No.31 15/03/23 16:05
通りすがり ( ♀ 972qBe )

望み通り 家には帰ったものの…

こんな突然帰る事になると思って無かったし

お兄ちゃんに 何も言わずに帰ってしまったのが気になった…

検査の結果 どうだったのかな?

結果が良くて 早く帰れたら良いのにな…

まっ バスで行ける所だし お見舞いに行ってみるか…

それより…
10日近くも病院に閉じ込められて 遊べなかったから 明日は○○ちゃんに電話してみよう
寮に持って行く物も 色々買いたいし…

などと考えている間に 眠ってしまって居た

次の朝は

『ユミ~ いつまでも寝て無いで 持って行く荷物 少しは纏めたりしときなさいよ~!』 と お母さんの声で起こされた…

ボーっとしながら台所に下りると

『大きな物は 今度の休みに お父さんに一緒に行って貰うけど 買い物リスト 作っといてね! お昼は 適当に その辺の物温めて… 一日中 ダラダラゴロゴロしてないでよ…!』 と お母さんは仕事に出掛けた

時計は まだ8時過ぎ…

友達に電話するには 早過ぎだろ~な~

私は もう一度 布団に戻った



No.32 15/03/24 10:23
通りすがり ( ♀ 972qBe )

1時間ほど雑誌を見てから 仲良しの友達の家に電話を掛けてみた

今の様に 携帯電話は無く 連絡は 家の固定電話しか無かった


電話には 友達のおばあちゃんが出てくれて 少し うちのおばあちゃんの様子を話してから 友達を呼んでくれた…


(ユミ~? 帰ったの?)


『うん 昨日帰った~ やっと自由になれたよ~ 今日 何か予定有る? 無かったら遊ぼうよ!』


(うん! どこ行く?)


『もうすぐあっちに行かなきゃならないから 色々買いたい物有るんだ~ 付き合ってくれない?』

(了解!! 何時にする?)


『顔洗ったら すぐ行くから 家で待ってて~』


(うん! じゃ~後でね~)


って感じに 予定はすぐ決まり 洋服 靴 下着 雑貨… 粗方の物を揃え 家に戻った頃は 暗くなってた
勿論 お母さんも 既に帰って来ていて


“お昼も食べないで どこに行ってたの? もうあんまり日にちも無いんだから 荷物纏めたり 部屋を片付けたりしてよ~”

『分かってるって… だから 今日は 買い物に行ってたんだよ… お昼は○○ちゃんとラーメン食べた』


“○○ちゃんって 進学?”


『美容師になりたいって O市の美容室に就職して 夜 専門学校に行くんだって… 学費は美容室が出してくれるって言うか お店が半分負担して 半分はお給料から引かれるって言ってた』


“へぇ~ 資格を取るんだ~ ○○ちゃん 偉いね~ ユミも 何か資格が身に付く仕事にすれば良かったのに…”


『良いじゃない! 私は 色んな化粧品が触りたいの…』


No.33 15/03/24 10:50
通りすがり ( ♀ 972qBe )

“まぁ 自分で決めたんだから頑張ってね!”


『うん 頑張るゎ』


“で 買い物は 全部揃ったの?”


『まぁ 大体ね… 足りない物は 向こうで買えるでしょ… それより 髪の毛切りたい… 明日 美容室行こうかな~』


“どこまで切りに行くの? 病院の近くまで行くなら ついでにおばあちゃんの所に 洗濯物届けてよ…”


『うん… 切るなら○町に行くけど… 』


“夜 持って行くつもりだったから 行ってくれたら助かるゎ”


おばあちゃんの所に寄るのは ホントは面倒くさかったけど… お兄ちゃんの事は気になってたから 堂々と病院に寄る口実が出来て ちょっと嬉しかった…


『じゃ~ 明日 おばあちゃんの所に届ける物 出しといてね…』


お兄ちゃんに会える!
明日が楽しみ~!!
言葉では 面倒感 満載っぽく答えながらも 内心は ワクワク感満載だった!

No.34 15/03/27 20:10
通りすがり ( ♀ 972qBe )

次の日

お気に入りの黒にラメの入ったセーターと ロングスカート 薄く化粧もした

先に 美容室でカットを済ませ 病院に向かった
まずは おばあちゃんの部屋に行き 着替えを渡し 廊下に出て来ると サンルームを覗いた

が…
お兄ちゃんは見当たらなかった

お兄ちゃんの病室は知っていたので 部屋を覗いた

名前が無かった…

退院したんだ…

すると 後ろから声を掛けられた


振り向くと オジサンだった

“ユミちゃん? ユウ 今退院したんだよ…”


『えっ そうなんだ…』


“つい10分程前に… オジサン玄関まで見送りに行ってて 今戻って来たら ユミちゃんみたいな後ろ姿だな~と思って…”


『じゃ 入れ違いだったんだ… 私 先に おばあちゃんの所に寄って来たから…』


“そぉか~ 昨日は家に帰ってたのかな?”


『うん… おばあちゃんが ゆっくりだけど 一人で動ける様になったから 付き添いも要らなくなって… 一昨日の夜 急に帰れる事になって… お兄ちゃんに挨拶してから帰りたかったんだけど お母さん達と一緒だったから 何も言わずに帰ったんだ…』


“そうだったんだ… ユウ 昨日 ユミちゃん探してたんだよ… 昼も夜も 屋上に行ったけど ユミちゃんの姿が無いって…”


『そぉなんだ… お兄ちゃんに悪い事しちゃったな…』


“ユウが ユミちゃんに会ったら《仕事 頑張れ! 元気でな》って伝えて欲しいって言ってたよ”

『そっか… 今日 会えると思って 楽しみにして来たんだけどな… 』

お兄ちゃんが退院出来たのは嬉しかったけど 直接 退院おめでとうって伝えられなかった事が寂しかった…

No.35 15/03/27 20:21
通りすがり ( ♀ 972qBe )

“ユウの代わりにはならないけど オジサンと屋上に行かない?”


『別に 急いで帰る用事も無いし 良いですよ』

“じゃ 何か飲み物買って行くから ユミちゃんは 先に屋上に行ってて”


『あっ 売店なら 私が行って来ますよ! オジサン 松葉杖で大変だから…』


“いゃいゃ… オジサンも 早く退院したいし リハビリだから 行って来るよ! 先に上がって待っててくれる?”


『じゃ 先に行ってます ユックリで良いですから 転ばないで下さいね』


“やっぱり ユミちゃんは優しいな…”


と 廊下で別れて 先に屋上に向かった

No.36 15/03/27 20:46
通りすがり ( ♀ 972qBe )

お兄ちゃんの事が 好きだったとは思わなかったけど 10日間 毎日顔を合わせ 屋上でタバコに付き合ってくれて

ありがとうと おめでとうは伝えたかったな…

お兄ちゃんからのメッセージも 直接聞きたかったな… でも お兄ちゃんの事だから 直接だと 《尻尾巻いて帰って来るなよ》とか《帰りたいって泣くんじゃねぇぞ》って そんな言い方するんだろうな…


そんな事を考えていると ジュースを持って オジサンが上がって来た


“ユミちゃん お待たせ! ハイ これユミちゃんに…”


と ジュースと 一万円札を渡された


『えっ? このお金って… 何ですか?』


“これは オジサンからのお祝いだよ! ユミちゃん 就職で 都会に行っちゃうんだろ? ユウから聞いてたから…”


『就職するけど… お祝いなんて貰えません… 今までだって 何度もジュースとか買って貰ってるし それで充分です』


“ユミちゃんは そう思ってても オジサンの気が済まないからね…”


『でも…』


“知らない所に行って 頑張るんだから… 何か好きな物か 電車賃の足しにでもしてくれたら嬉しいんだ… 本当に ユミちゃんの事が 可愛くて仕方無いんだから 貰ってやってよ”


『良いんですか?』


“勿論! ユウだって ユミちゃんに何かしてやりたかったんじゃないかな? これは 二人からのお祝いだよ! ”


『じゃ お言葉に甘えて 戴きます! ありがとうございます』


“受け取ってくれて オジサンからも ありがとうだよ”

それからベンチに並んで座って 色々と話しながらジュースを飲んだ

No.37 15/03/28 00:01
通りすがり ( ♀ 972qBe )

暫く話していたら オジサンが


“そぅだ! ユミちゃんと一緒に って言うか 見せたい物が有るんだ!”

と言い出した

『えっ? 何ですか?』


“それは見てからのお楽しみ! だけど 部屋に有るんだ… オジサン さっき売店まで歩いて 疲れちゃったから 悪いけど ユミちゃん オジサンの部屋まで取りに行ってくれないかな?”


『良いですけど どこに有るの?』

オジサンは 自分のベッド脇のロッカーの中に 紙袋が入ってるから それを持って来て欲しい との事だった…


『良いけど… 知らない人が オジサンのロッカーを開けたりしたら 私 変な目で見られたりしないかなぁ… 泥棒とか…』


“大丈夫だよ… 今はオジサンと もう一人しか入って無いし 何か言われたら ロッカーの中の 白い紙袋を取って来てって頼まれた って言ってくれたら…”


『うん… じゃ 持って来ます! ここに持って来たら良いんですね?』


“そ~だな~ エレベーターから一番近いベンチは 洗濯部屋に有るから 洗濯機の有る所のベンチで待ってるよ… そこまで持って来てくれるかな?”


『じゃ~ 行って来ますけど… オジサンの部屋って 何号室だっけ?』


“○○○号室だよ”


『右の 窓側だったよね?』


“そぅそぅ 窓の方”


『了解…』

私に見せたい って 何なんだろ? でも まぁ 持って来よう… と 部屋に取りに行った

No.38 15/03/28 03:03
通りすがり ( ♀ 972qBe )

何だか分からないけど ロッカーを開けると 白い紙袋が入っていた

これだな!と その袋を持って エレベーターで屋上に… エレベーター横に並んでいる 洗濯部屋のドアを開け中に入った
松葉杖が無くても 少しなら歩ける様で 開けっ放しにしていたドアを オジサンが閉めに立った
紙袋を渡して 洗濯機のすぐ横のベンチに座った
オジサンも 私のすぐ隣に座り


『見せたい物って 何ですか?』


“ユミちゃん きっとビックリするんじゃ無いかな… ”

と言いながら 紙袋から 新聞紙に包まれた物を取り出し 膝の上で 新聞紙を開き始めた

No.39 15/03/31 19:03
通りすがり ( ♀ 972qBe )

それは…

俗に言う エロ本ってヤツで…

今までに 見た事が無い訳では無かったが…

その頃 回し読みしていた 平○ とか 明○にも Hな特集や H体験談の小冊子が付いて居たり 女子高だったから 遠慮も恥ずかしさも無く 兄弟が隠してた Hな雑誌 見つけた~と 休憩時間や 放課後 キャーキャー騒ぎながら 友達と見たりもしてた…

しかし…

オジサンが開いた本には…
ボカシも 隠しも無く

男性器も 女性器も モロに写っていて そんな本は 初めてだった…

No.40 15/04/02 05:13
通りすがり ( ♀ 972qBe )

『えっ… 何これ… スゴい…』


私には それを言うのがやっと…


“ユミちゃん こんなの見た事有る? 全部写ってるだろ~”


『こんなの初めて見た…』


“一般には あまり出回って無いからな~ 珍しいから よく見るんだよ…”
と 1枚づつページを捲って行くオジサン

写ってるのは 外人さんばかり

仰向けに寝た男の人に 馬乗りになってsexしている女の人の後ろから アナルに挿入していたり

アナルにはペニスを入れられ 大きく開かれた脚の 大切な所にはパイプを突っ込まれ 喘いでいる女の人の口には 違う男のペニスをくわえていたり

目隠しされ 両手 両足首を 手錠でベッドの四隅に 大の字に固定され 一人にはパイプ もう一人には 乳首にロウを垂らされていたり…


そんな色々なシーンが 少しづつ体制を変え 数ページに渡り 連続で写っていた



No.41 15/04/03 19:53
通りすがり ( ♀ 972qBe )


『何で? 何で私に こんなの見せるの…?』


“ユミちゃんが どんな反応するかな… と思ったんだ”


『・・・』


“ユミちゃん sexした事有る?”


『・・・』


“今時の子は結構早くに経験してるらしいけど…”


『・・・』

私の頭の中は 何で私にこんなのを…? と思うのと オジサン何考えてんの? それ以外 何も考えられなくて…


“凄く気持ち良さそうな顔してるだろ~? sexって 気持ち良いんだよ…”

と ニヤリとしているオジサンの顔を ただ睨むしか出来なかった

オジサンが 何を考えて居るのか… 怖かった…

No.42 15/04/11 07:12
匿名さん29 ( ♂ )

主さん 何かあったの?

気長に待つから続きよろしくです(^^;

No.43 15/04/15 15:55
通りすがり ( ♀ 972qBe )

>> 42 > 29さん

何度も ありがとうございます

仕事が忙しく 休日出勤したり… と クタクタで 書けて無かったんです…

すみません


今日は用事が有り 早く帰ったので 少し書いてみようかな…

  • << 54 主さん こんにちは 続きの催促じゃないですよ(・_・; しっかり休養をとってますか (゚_゚? 自レス見ていて気になりました… 息抜きと食事と睡眠はしっかりとりましょうね(・o・)/

No.44 15/04/15 18:05
通りすがり ( ♀ 972qBe )

…と 頭では思っても

私のHな所は…

初めて見る 本の刺激を受けて ジーンと熱く 敏感になり 濡れ始めて居るのが 自分でも分かった…


オジサンは 次々とページを捲り続ける

脚を全開で ベッドに横たわる女性の秘部を 更に両手で広げ 飛び出ているクリ○リスに吸い付いたり 舌先で舐め上げる男性
背中を仰け反らせながら感じる女性…

連写された画像は 二人の動きが 手に取る様に分かった


スゴく気持ち良さそう…
どんなに気持ち良いのかな…?


No.45 15/04/15 18:53
通りすがり ( ♀ 972qBe )

私の初体験…

高校2年の時


1年生の終わりと同時に 仲良しだった友達が退学した

2年の夏休み “久しぶりに 遊ぼうよ!”と その友達に誘われた 待ち合わせの場所で待って居ると一台の車が来た

助手席から顔を出した友達

“取りあえず乗って!”

と声を掛けられて乗り込むと 運転している彼氏と もう一人 男の人が居た

ぶらぶらドライブや お茶を飲んだりして 夕方 待ち合わせた場所まで送って貰った

別れ際 友達から

“彼女欲しいらしいんだけど ユミ 付き合ってみない? まずは 友達からで良いから…”


『え~っ… まだ 今日会ったばっかだから 付き合うなんて… 友達としてなら良いけど…』


“じゃ 友達からって事で… 電話番号 教えとくから 後は自分達で話してね~”


と 半ば強引な感じで 彼氏の友達を紹介された


何度か お茶や ドライブに誘われて 口数は少ないけど 少しずつ仲良くなり 友達と彼氏の中間みたいになった頃 ドライブの途中 ホテルに誘われた


初体験を済ませた友達もチラホラ居て 興味心から 自分も早く体験したいな…と思って居た私は 何となくOKしてしまった…

No.46 15/04/16 20:54
通りすがり ( ♀ 972qBe )

・・・

痛かった…

スゴく 痛かった…

前戲なんて… 無いに等しい位で…

早く入れよう と考えて居る事が ありありと感じられ

殆ど濡れても居ない私のワレメに 自分のツバを手で塗り付けて…


“キツくて入らないから… もっと力抜いて…”

『痛いっ』


“もうちょっとで入るから ガマンして…”


『痛いから もう止めて』


“もうちょっと ガマンして…”


その日を最後に…
もう 会うのを止めた…

No.47 15/04/18 20:54
通りすがり ( ♀ 972qBe )

オジサンは sexって 気持ち良いって言うけど…
全然 気持ち良いどころか 痛くてたまらなかったのに…

でも…
この女の人も スゴく気持ち良さそうな顔してる…

本当に気持ち良いのかな?
気持ち良さそうな演技?


…寝る前 時々オナニーした事が有る

乳首を摘んだり クリ○リスを擦ると スゴく気持ち良かった

他人にしてもらうって どんな感じなんだろう…
なんて考えていた

すると


“オジサンが ユミちゃんの事 気持ち良くしてあげようか?”と ニヤリと笑いながら 私を見た

『えつ!!! まさか… イヤっ…』


“二人だけの秘密にすれば 誰にもわからないよ…”


このままだと 私 襲われるかも… 逃げなきゃ… と 自分のバッグを掴み 立ち上がろとしたが…


オジサンに スゴい勢いで押さえ付けられ 身動きが取れなくなってしまった…

No.48 15/04/20 20:44
通りすがり ( ♀ 972qBe )

いくら 足を怪我していても…

やはり 大人の男の人
力は強く 振り払う事が出来ない


セーター ブラウス キャミソール そして ブラも 一気に捲り上げられ 胸が露わになった


『イヤっ! やめて!』


“ユミちゃんのオッパイ キレイだ…
ピンク色の乳首が立ってるよ… 見てごらん”


私の体は 恐怖で小さく震え 溢れそうになる涙

“怖がらなくても良いよ 傷つけたり ヒドい事はしないから… オジサンは ユミちゃんに 気持ち良くなって貰いたいだけだから…”


『イヤっ! 離して…』


“離さないよ… 離すと ユミちゃん 逃げ出しちゃうだろ…”


『離して下さい…』

涙が溢れた

もしも… もしもまだ お兄ちゃんが居たら オジサンは 私に こんな事しなかっただろう…
お兄ちゃん 忘れ物したって 帰って来て… 助けに来て…

と願っても そんな事 有る筈も無く…


No.49 15/04/21 21:58
通りすがり ( ♀ 972qBe )

両胸を鷲掴みにされた


その時

ガチャ ガチャ と ドアノブを回す音が…

誰かが入って来ると思った

さっき オジサンがドアと一緒に カギも掛けて居たらしい…


助けて欲しい とは思うものの こんな姿を見られる事も恥ずかしく…
声を出す事が出来なかった…


磨り硝子に うっすらと映った女の人の影は

(あら 今日はカギが掛かってるゎ…) と 消えてしまい…


私は こんな姿を見られずに済んだ事と 逃げられないんだ… と思う気持ちで 体の力が抜けてしまった…


“やっと体の力を抜いてくれたね… これから ユミちゃんの事 今までに感じた事の無いくらい 気持ち良くさせて上げる… 逃げ出そうとしなければ ヒドい事はしないからね… ” と

乳首に触れるか 触れないかで 指を動かし始めた

『あっ…』 思わず声が出てしまった


“ユミちゃんは 敏感なんだ… 嬉しいな~ もっともっと気持ち良くさせて上げるからね… ”


ゆっくりと上下にさすっていた指が 強く 弱く 乳首を刺激する…

乳首から離れた指が 乳輪に添って円を描き 又乳首へと戻る…

優しく触れていたかと思うと キュッと力を入れて 摘まれる…


『ん あっ…』


こんなに感じるなんて…


“良いよ… もっと感じて… もっと 声を聞かせて… 良い顔してるよ… メスの顔になってる…”

私の耳元で そう言うと
今度は乳首を 口に…


『ぁあ~んっ… 』


“良いよ~ 堪らなく可愛いよ… 恥ずかしく無いからね… もっと声を聞かせて…”


No.50 15/04/22 22:44
通りすがり ( ♀ 972qBe )

ピチャピチャ チューチュー 音を立てながら 吸い付いて 離れたと思えば 固くした舌先で 乳首を弄ぶ…

手とは違い ねっとりと体温を感じ 体全体を包み込む快感…


『んん~っ… んぁっ…』

私は 言葉にならない声を立てた…

乳首に 歯を立てられた瞬間 今までに感じた事の無い 激しい快感が全身を走り


『ぁあ~んっ… あ~ん ダメ… 私 何か変になりそう… ぁあ~~~っ・・・』

そして… 波が引くように 快感は薄れて行った…


“ユミちゃん イっちゃったんだね… どうだ? 気持ち良かっただろ? ”

私は 脱力感でグッタリとなりながら コクリと頷いた


“ああ~ 本当に可愛いよ… 今日の事も オジサンの事も 忘れられない程 もっともっと気持ち良くして上げるからね… ほら… もう片方の乳首も 同じ事して欲しいって 固くなって待ってるよ… さっきよりもピンク色が濃くなってる…”

と 反対側の乳首に吸い付いた…

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