ケーキ屋のあの子
「大丈夫ですか?」
公園のベンチに座っている俺に、話しかけてきたのは、村にたった一つだけあるケーキ屋さんの娘さんだった。
「あっ…大丈夫です。」
「朝からずっと座ってますよね?」
腕時計に目をやると、4時間は軽く過ぎていた。
「本当だ。もうこんなに時間が経ってしまっていたんですね…」
「今日は、仕事休みですか?」
「あっ…はい。」
「これから予定ってありますか?」
「特に無いですけど…」
まさかこれは…俺を誘おうとしてる?
「あの…甘い物って好きですか?」
「好きですけど…」
「本当ですか?よかった!!私ケーキ作ってるんですけど、良かったら食べに来ませんか?」
目の前に立つ女の子の顔がぱぁっと、明るくなりキラキラとした目で俺を真っ直ぐ見つめている。
天使か?この子は…
- 投稿制限
- 参加者締め切り
仕事が休みだったから、朝から女の裸体について勉強しようと、ネットで好みの…いや違う…
適当な画像を探していたんだ。
そして大体10分くらいたった頃、息子がかまってかまってと主張し始めたとき、俺のスマホが鳴りはじめたんだ。
画面を見ると…
オヤジと表示されている。
俺の手が勝手に動き、そっと枕の下においたんだ。
だけど、オヤジは諦めず仕方ないからでたら、
急に
「お前今から荷物まとめろ。」
「おはようございます。えっ?」
「じゃあまとめとけよ。業者頼んだから。」
ピーピーピー
前置きが長くなってしまったな。
まぁ簡単にいうと、
朝から俺はオナニ○をしようと思い画素を探していたんだ。そりゃ抜くためにな?
そしたら年に何回も顔合わせない父親から電話が来て突然の宣告を受け今ここにいるんだ。
全く知らない場所で、小型犬みたいに小刻みに震えていたら、目の前にケーキ屋さんが見えてきた。
目を凝らしてしてると、女の子がショーウィンドーを拭いている…そのお尻が…いや違うその子に一目惚れしてしまった。後ろ姿に。
「若い頃のお父さんとお母さんの良いところ遺伝してかっこいいわねぇー。」
「そうですかね?」
「なんか困ったら何時でも聞きにきてね?隣に住んでるから。」
というと、沢山の野菜が入った袋を浩輝に渡すと行ってしまった。
…そんなに似てるか?
というかオヤジには似たくない。
俺は本当に一生添い遂げると決めた奴に童貞を捧げると決めたんだから…
キスさえもまだしてないとか、
俺って偉いな。
てかこんなに野菜どうすればいいんだよ。
一人なのに。
あぁーーやばい。急がなきゃ
慌てて家から出て走り出した。
ん……?!
見覚えのある、あのお尻が視界のすみにチラッと映った。
さっきのババいやお婆さんの家だよな?隣はここしか住んでないし。
走る速度を落としさっききたお婆さんの家をもう一度見ると、ケーキ屋の女の子が入って行くのが見えた。
鏡の前に立ちポーズを決めた。
よし今日もなかなかだ。
浩輝は胸を弾ませながら、ケーキ屋を目指していると後ろから声を掛けられた。
「貴方もしかして?最近引っ越して来たって噂の柊さんのお孫さん?」
ん…?あぁ確か…養子に入る前は親父、柊だったけか。
「あっ…はい。」
「あそこの家系は美男美女が多いって噂は本当だったのね?なんか困った事あったら何時でも聞きにきてね?」
「はぁ…ありがとうございます。」
ここに来てから熟女にモテるな俺…
てか一体だれ?
ふぁ?!やべこんな時間だ急がなきゃ!!
少し早足で歩き、やっとケーキ屋に着くと、女の子は店の前で、掃き掃除をしている。
これってチャンスじゃね??
「あっあの。甘い物好きですか??」
「えっ?好きですよ?」
女の子は笑っている。
声も顔もかわえぇ。てか笑われてるよね?ケーキ屋で働いてんだから好きに決まってるよな??俺のバカ野郎ー
でも嬉しい…
「あっ!!ここのケーキ食べた時ありますか?」
「まだ引っ越して来たばっかりで、食べてみたいなぁとは思ってたんですけど…。」
「あっ!!今日これから仕事ですか??」
えっ?
「休みでやることなくて暇なんですよねぇ。」
これは…夢で見た…
「良かったらケーキ食べて行きませんか??あっ!!甘いの大丈夫ですか??」
はぁ。これも旨い。
もし…
「あのぉ。どうですか?」
「あぁ。旨いよ。でもさ、お前の唇も旨そうだ。食わせろよ。」
「えぇ?浩輝さん?そっそんな美味しくなんか…」
浩輝は玲奈にキスをする
「やっぱり甘くて旨いなぁ。なぁ?もっと玲奈の事知りたい。教えてくれるか?」
「えっ?浩輝さん?待ってお願い…?」
「怖がらなくても大丈夫だ。俺はただ、玲奈の全てを知りたいだけだから。」
もう一度浩輝は優しいキスをする。
「じゃじゃあ、何から教えれば…」
「じゃあ…」
浩輝は玲奈の耳をカプッと甘噛みをすると首筋に舌を徐々に這わせ、胸に優しく手を添えた。
「あっあのぉ。ここじゃあ恥ずかしいよぉ…。」
「…やめた方がいいかな?」
浩輝は上目遣いで玲奈を見つめる。
「…うーん。じゃあ私の部屋に来ませんか?ここだと誰かに見られたら…」
「はーい!今いきますね!」
ふっ勝ったな。
アイツは仕事中。
俺は玲奈たんが俺だけの為に作ったケーキを食している。
あーなんていい日なんだろ。
「はい。どーぞ。」
玲奈は浩輝の目の前にアイスコーヒーを置いた。
「あっありがとう。」
玲奈はアイスコーヒーを浩輝に運び終わると、また警察官の方にいき話し始めた。
えぇっ?玲奈たん?
浩輝はケーキを食べながら聞き耳を立てた。
「そうだ!!お仕事終わったら晴樹(はるき)さんもケーキ食べに来ますか??」
「えっいいんですか?!」
「ふふっ。いいに決まってるじゃないですか。」
…えっいいの?俺は…?
「じゃあまた後できますね。」
「はい!待ってますね。」
浩輝は警察官が居なくなったのを確認すると、席を立ち、作業している玲奈の横に立つと細い腕を掴んだ。
「浩輝さん…?」
玲奈は眩しいくらいにキラキラした目で浩輝を見つめた。
「あの…まだ出会って日が浅いけど、俺と付き合ってくれませんか?」
「えぇ?私とですか?」
「あぁ。」
「そんな浩輝さんかっこいいのに私なんかとじゃ不釣り合いじゃないですか…。もうからかわないで下さいよ。」
「俺は本気だよ。玲奈さんしか考えられない。玲奈さんじゃなきゃだめなんだ。」
「そっそんなぁ…」
「その恥ずかしそうにしてる顔とかすげー可愛い。」
「浩輝さん…」
「俺じゃだめかな?」
「だめ…じゃないですよ。」
注目の話題
おとなチャンネル 板一覧