月と影
拳には血が滴りその男の周りには、数人の男が倒れている。
それは日常でその男にとって当たり前の光景である。
…帰るか。
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…お腹減ったな。なんか買いに行くか。
男が歩いていると、曲がり角から女の子が勢いよく飛びだしてきた。
男は避けきれずぶつかり女の子は尻餅をついた。
「ごっごめんなさい。」
謝るとすぐ立ち上がりまた走り去ると今度は数人の男が現れ男に話しかけてきた。
「今ここを一つ結びした女が通らなかったか?」
男は女の子が走り去った逆の道を指差した。
男達はお礼も言わず指している方に走っていった。
…。
今日は梅にしよう。
男は通い慣れたコンビニに着くと、梅味のオニギリとカップラーメンとイチゴミルクを迷わず手に取り、お会計をするとまた暗い道を歩き始めた。
遠くから電車の音が寂しく響く。
車の通りもなく、男以外の通行人もいない。
この世にたった一人取り残されているようなそんな気分にさせられるくらい生活音もしない。
ただただ外灯だけが、男を見守っているように照らしている。
男は数分歩くと一つも電気がついていない家の前に着いた。
ガチャガチャ
男は玄関を開けると、誰も帰りを待っていない家の中に入った。
…。
男は月明かりを便りに階段の電気をつけると、二階にある自室に入った。
バタンッ
男は部屋は必要最低限の家具しか置いておらずガランとしている。
部屋の真ん中にちょこんと置いてあるテーブルに買って来た物を置くと、リモコンのボタンを押しテレビをつけるとベットに倒れこんだ。
バサッ
……。
今日は満月か…
カーテンの隙間から満月が顔を出している。
何で俺は生きてるんだろうな。
でもホントに兎が餅つきしてるように見えるよなぁ。
まぁどうでもいいけど。
てか今日はなんだかすげー疲れたな。
特に何もしてないけど。
そういえば…あの女どっかで見たときあるよな。
どこでだ?…思い出せない。
気のせいか?
男はテーブルに置いてあったイチゴミルクにストローを差すと飲み始めた。
…やっぱこれだよな。
最近イチゴミルクなかなか売ってないんだよな。それも昨日こぼされたし。
男は昨日教室でこぼされた時の事を思い出している。
あれは俺が気持ちよく昼寝してたときだ。
ドンッ
勢いよく男の机にクラスメートの女の子がぶつかると、イチゴミルクは机から落ち、ドバドバと勢いよくこぼれ床はイチゴミルクでびちょびちょになった。
「きゃっ!!ごっごめんなさい!!」
女の子は謝ると急いで雑巾を手に戻ってくるとこぼしたイチゴミルクをしゃがみながら拭いている。
机に座っている俺は寝起きで状況が読み込めず、ただただ分かったことは、女の子のワイシャツから谷間とブラがみえる事だけは、理解した。
まぁ胸はCぐらいか?水色の水玉だったな。
……そういえばアイツ…アイツだよ。
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