ニューハーフとセックス

今夜の彼女は少しセンチメンタルだった。

初めて店に来たお客から席に付いている間中‥ずっとニューハーフについて嫌味を言われ続けたらしい。

どんなに体を女性に近づけたところで、お前らは子供を産めないのだから偽物だ‥みたいな事を延々言われ続けたそうです。

そんなにニューハーフが嫌いなら、ニューハーフの店に飲みに来なければ良いものを‥嫌味な人間も居たものです。

そのせいもあって‥今夜の彼女は泣きながら私に謝り通しだった。

ずっと「〇〇ちゃんの赤ちゃんを産めなくてゴメンね」と泣いていた。

私は子供欲しさに彼女を抱いているわけではなく、そういう事を引け目に思って自分を日陰に置こうとする彼女の謙虚さが好きなのだから、何も気にする事なく私の胸に抱かれていれば良いのです。

彼女は「それでは〇〇ちゃんの家系が途絶えるよ。私は兄弟が居るけど、〇〇ちゃんは一人っ子なんでしょ？」と言ってきました。

私にしてみれば「それがどうしたんだ？」としか思えません。

私の家は家系が途絶えて困るような家柄ではありません。

それより彼女と過ごせる方が何百倍も大切なのです。

彼女の居ない人生は考えられません。

彼女も私の居ない人生は考えられないと言って泣きじゃくります。

それなら二人の答えは出ているのですから‥何も迷う事は無い。

二人が幸せになれば良いだけです。

そんなに事があったので‥今夜は優しいセックスでした。

ずっとキスしながら正常位のままで、抱き締め合いながら‥声を殺しながら震えて潮吹きする彼女の中で果てた。

終わった後も抱き合ったまま彼女は眠ってしまった。