誘惑蝶
No.12 2014/06/06 12:26
ハル ( deZwBe )
あ+あ-
「お、準備万端だね。」
腰にタオルを巻いた先輩達がシャワールームから出てきた。
3人ともがっしりとした身体つきで、見ているだけでドキドキしてしまう。
「二人とも、緊張してるから、まず一対一でいいかな?」
アキホが先輩達に言う。
「おぉ、そうだな!…で、誰が誰とする?」
先輩達は相談を始めた。
間もなく、
「じゃあ、ハルちゃんは俺とね」
と一人の先輩が近付いてきた。
「よろしくね」
そう優しく言うのは、私の頭をぽんぽんと撫でてくれた先輩だった。
先輩の名前は、蛍(けい)。
黒髪で、えくぼが可愛い。見た目はどことなく、芸能人の向井理に似ている。
「…蛍先輩、よろしくお願いします」
私は蛍先輩が良いな、と思っていたから
とても嬉しかった。
ドキドキして先輩と目を合わせられない。
隣を見ると、アキホはいつもの先輩と、ナツはもう一人の先輩とペアになり話していた。
「ごめんね、俺とじゃ嫌だった?」
蛍先輩は隣に目を向けた私に申し訳なさそうに言った。
「えっ!違いますっ!嫌じゃ、ないです!」
私は慌てて否定した。
「そっか、それならよかった!俺、ハルちゃんとしたかったからさ」
優しく笑う蛍先輩に、きゅんとした。
「私も、先輩がよかったので、嬉しいです…」
恥ずかしかったけど、素直に言った。
「そっか!それは嬉しいな。ハルちゃん、本当、可愛いな」
蛍先輩はぎゅうっと私を抱きしめてきた。
中学の頃、付き合っていた人と軽くハグはしたけど、男の人に力強く抱きしめられるなんて初めてで、胸が高鳴った。それと同時に、上半身裸の先輩に抱きしめられ、ドキドキするのと同時に、興奮して、上手く呼吸が出来なかった。
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