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19歩目!シャープな視線で、何か踏み出そうね
不倫
実のお父さんと…

欲しくない

No.19 16/01/10 21:58
匿名さん
あ+あ-

そのまましばらく時間が流れて、佐伯先生の身体が離れた。

「…そろそろ、戻るか」
「はい」

私は、長い時間緊張に晒されて身体がぽーっとしてた。












さっきまであんなにお喋りしてたのに、佐伯先生は急に静かになった。
…疲れてるのかな。


横顔をじっと見てたら、佐伯先生が気づいて、私の手を握った。

「なんだよ?じっと見て」
「…いえ、べつに…」
「…幸せだな、俺。こんな可愛い彼女ができて」
「…あ、…ありがとうございます」
「…このまま送るの嫌だな」
「…え?」
「ずっと一緒にいたい」
「…」

…どうしよう。
…そんな心の準備できてない。

「…なんて、困るよな。ごめん。約束通り送るよ」









…本当は強引に誘われたら、応えてもいいって思ってた。
でも、佐伯先生は案外あっさり引いて、私は家まで送られた。

ほんの少し残念。


佐伯先生の身体…
たくましい腕、身体、体温…
思ってたよりも柔らかくて、あったかくて…思い出すだけで胸の奥が疼いた。

抱き締められた感触が、ずっと私の身体から離れなかった。


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