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No.1 2016/11/30 14:46
匿名さん0 あ+あ-
「なに? またC君、浮気したんだって?」
15分遅れて、待ち合わせの喫茶店にやって来たBは、面白くて堪らないと言った顔で、俯いているAの顔を覗き込んだ。
「結構やるもんね。あんなシレーッとした顔してるくせに……」
「茶化さないでよ。こっちは真剣なんだから……」
「別に茶化してなんかいないわよ。だけどさあ、Aみたいに、苦虫噛み潰したような顔、あたしにはできないもの」
Bは、ミニスカートからはみ出た足を、大胆に組み直し、煙草に火をつけた。
「だいたい、Aは浮気浮気って騒いでるけど、彼はあなたの亭主って訳じゃないのよ」
「分かってるわよ、そんなこと……。でも、もう1年も一緒に暮らしてるのよ。夫婦みたいなもんじゃない」
「そりゃ、彼に処女を与えたAにしてみればそうかもしれないけどさ。彼の方は、そうでもないんじゃない?」
「どういう意味よ」
Aは、派手な音を立ててコーヒーカップを置いた。
「はっきり言って、飽きてきたんじゃない?男ってそういう動物よ」
事も無げに言って、Bは、ブラックでコーヒーを啜った。
その仕草が、やけに大人の女を感じさせる。
(この人が、あたしと同じ年だなんて……)
Aは、圧倒されたように、Bのマニキュアを光らせた指を見つめた。
BとAは、高校時代からの友人同士で、大学は違うが、今でも月に一度か二度は会っている。
だが、会う度ことに、Bの印象は、随分違う。今日は、その最たるものだ。
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