No.4 2016/12/07 22:03
シバトラ ( bX5KBe )
あ+あ-
…これでいい。
数日後。
詩織は、廃墟なんじゃないかと思うくらい古いビルに連れていかれた。
…なにここ?
入るのを躊躇う詩織が振り向くと、若くてガタイのいい男が、ニッコリと笑った。
『詩織さんどうしたんですか?』
男はニッコリと笑っているようだが、目は全く笑っていない。それに後ろの人は笑ってもいない。
ゴクリと唾を飲む。
多分私は…このまま無事で帰って来ることはないだろう。
でも涙すら出そうにない。
何でだろう。