私の小説
No.3 2017/08/05 13:07
寂しがり屋さん ( 24 ♀ )
あ+あ-
社会人2年目。
仕事もそれなりにこなせるようになり、私の私生活は充実していた。
好きな仕事をして、好きな服を買って、好きな趣味を楽しんで、好きな友達と飲みに行っていた。
でも、ただひとつ足りないものがあった。
好きな人。
学生の頃は何人か付き合ったし、男性経験も人並みにしてきたけど
社会人になってすぐに、元カレをフッて。
それからは仕事も忙しかったし友達と遊ぶ方が楽しかったから、すっかり恋人探しなんて忘れていた。
そんなとき、友達からいつものように召集がかかった。
「えりー、今週末ひま?何人か集まって飲みに行くんだけど、こない?えりが知らない子もいるから、良ければ、だけど!」
もちろん、行く!行く!と返事をした。
知らない人もいるってことは、飲み仲間が増えるかもしれないってことで。
酒好きの私は、私の飲みっぷりに引かずに付き合ってくれる友達は何人でもほしかった。
そして迎えた週末。
私はいつものように、クローゼットから比較的新しい服を探してコーディネートをきめ、お気に入りのバッグを持って家を出た。
まだ暑さが残る、秋のはじめのことだった。
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