私の小説
No.6 2017/08/07 13:20
寂しがり屋さん ( 24 ♀ )
あ+あ-
「ともぉ!ともくん!からぉけいくぉ!はやく!」
店の前で、ふらふらと歩きながらトモに叫ぶ。
なんだか、トモは楽しそうだ。
「エリちゃん、顔真っ赤だよ。リンゴみたい」
「えー!リンゴやだ!さくらんぼのほうがかわいぃ!」
「はいはい。笑」
ユキとやすが飲みすぎてゲロリアンになったので飲み会はお開きとなり、いつのまに仲良くなったのか、リョウとチエは一緒にどこかへ消えていった。
私もかなり酔ったけど、もともとかなり飲むし酒は強い方なので、若干ろれつが回らない程度だった。
トモはかなり強いらしく、そこそこ飲んでいたがまだまだへいきなようだった。
私は早くカラオケに行きたかった。
仕事のストレスを発散するために。
カラオケで歌ってる間に酔いは覚めるだろう。そう思いながら必死で歩いた。トモが、行きつけの店に案内すると言うのでついていった。
新しめの雑居ビルのような場所についた。看板のネオンが眩しくて、うつむきながら進む。
トモは私が転ばないように、手を握ったり腰を抱いたりしてくれていた。マジ紳士。とか思った。
部屋に入ると、なんか凄く広い!
カラオケの機械も最新機種できれいだし、モニターも大きかった。
「わー!すごい!てれびおっきぃ!そふぁーもふっかふかやん!やばぁーすげー!」
「ははは。そりゃそーだろ。ここラブホだし。」
「...ん?...にゃにっ?!」
平然と言ったトモのコトバを理解するのに数秒間要した。
「ん?ラブホなの?あ、ほんとだベッドあるやん。え?カラオケしないの?わたしカラオケしたいよ?しないの?歌うよ?ねぇ、マイクは?」
「歌うよ?はい、マイク。あ、俺のマイクのほうがよかったら全然出すけど?」
「はいばかー。エコーのきかないマイクなんて用無しよ!」
「がーん(笑)」
「よし歌うぞぉー!あ、ここお酒あるよね?頼も~♪」
「はいはい。ほどほどにね。」
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