黒百合女学院 恋の時間(小愛的故事) 確定清書版
No.13 2019/12/09 09:09
青木あかね ( 38 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「ねえ緑、あなた中学は昼までよね?。今日はあなたがあおいと美佐ちゃんを幼稚部に迎えに行ってね。行きは藍子に頼んでるんだから、あなた、お姉ちゃんとして頼むわよ」
緑に朝ご飯のお代わりを渡しながら、そう言うママの桃子。ヤンキーなのに今朝は機嫌がいいのか、ママに素直にお返事する緑。
「うん。わかってる。あおい、今日のお迎えはわたしだからね。美佐ちゃんもママがダメだったら、わたしと帰ろうね」
「わーい!やったぁ!今日のお迎えは緑お姉ちゃんだぁ!」
趣味が多過ぎて、なかなか遊び相手をしてくれない緑お姉ちゃんが、お迎えに来てくれると知り、喜ぶあおい。
そこに自分の経営するケーキ屋さん、クリスマス直前のため多忙を極めているケーキ屋さんに出勤する身支度をしてるママ桃子が、念押しする。
「だけどね、藍子と緑、世の中は予定はいつ変わるか、わからないんだから、二人とも小まめにちゃんと連絡し合うのよ。あおいもこの前みたいに、藍子お姉ちゃんがお迎えかも知れないんだからね」
「はーい!」
三人の娘のお返事に、優しい笑みを浮かべたママは
「それじゃあお婆ちゃん、娘たちをお願いします。ママ仕事に行くわね。あおいと美佐ちゃん、クリスマス会の出し物、ママ仕事で見れなくて残念だけど、応援してるからね。頑張るのよ。」
それから、かれこれ五時間。
これぞ清楚清純なるお嬢様たちが歌っている。
🎶喜べイスラエル
久しく待ちにし 主(しゅ)よ疾く(とく)来たりて
御民(みたみ)の縄目を 解き放ち給え
主よ 主よ 御民を救わせ給えや
あしたの星なる 主よ疾く来たりて
お暗きこの世に 御光(みひかり)を給え
主よ 主よ 御民を救わせ給えや
ちからの君なる 主よ疾く来たりて
輝く宝座(みくら)に 永久(とわ)に即き(つき)給え
主よ 主よ 御民を救わせ給えや
万軍の主 救わせ給えや🎶
一足早く冬休み入りしている藍子は、自宅の防音室で聖歌隊の有志・・・と言っても多くは、黒百合女学院高等部の合唱部生徒だが、その仲良しの皆と、教会クリスマスコンサートで歌う賛美の練習していた。
伴奏のピアノ弾きつつ歌う、合唱部の部長の藍子。時計をチラ見すると、昼ご飯時である。
「みんな~そろそろお腹空かない?。美味しいお店、見つけたの~食べに行こっ!」
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