黒百合女学院 恋の時間(小愛的故事) 確定清書版
No.3 2019/11/25 19:39
青木あかね ( 38 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
百合の意味で、あおいに恋してしまっている二人。
昨夜も、結婚式最後の打ち合わせに、あおいのお家に来ていたのだけれど、あおいのお部屋で、あおいの幼い日々の自分の知らない、あおいの写真を見つけたサナは
「あおちゃん、この写真一枚一万円で売ってよ。全部買う!。だってだって、だってわたくし、あおちゃんが大好きなんですもの!」
これを初菜が、指を喰わえ黙って見逃すはずもなく
「サナっ!てめぇはあおいの大切な思い出を札束で買うのかよっ!。てか、あたしだって、あおいのことが大好きなんだよ。抜け駆けして独り占めにするんじゃねえっ!」
並の男の子では勝てない、武術はかなりの腕前の二人は、あおいの目の前で、殴り合いの奪い合いをしたのだった。
六年と少し前
黒百合女学院初等部ではなく、公立小学校の六年生だった、梅宮サナ。そして、黒百合女学院中等部を休みすぎて、留年決定していた住吉初菜。
黒百合の初等部だったあおいの、武術家の孫娘らしい、ちびっこなのに余りにも早く強すぎる、喧嘩実戦シーンを目撃してしまい、またその後、あおいのお嬢様らしい優しさに触れ
百合の意味で
あおいに一目惚れしてしまい
初恋してしまった、ふたり・・・あれから
あれから二人は
何度も、告白めいたことはしていたのだが
「やだぁ!。わたしみたいな悪魔の、どこがいいの?。もっといい人がいるでしょ。わからないかなぁ?。ほら、二人のすぐ傍にいるのにねぇ」
あおいに、そうはぐらかされる連続で。
と言うのも
『初菜とサナはお似合いなのに。性格は真逆だけど、漫才コンビみたいに波長ピッタリなんだし、ふたりとも百合なんだし・・・何でわたしに告ろうとするかな?。似合いの相手は目の前なのにね。昔から『喧嘩するほど仲は良し』って言うのに、恋は盲目か』
あおいは二人のために、そう思っていたからで。
そして、あおいの結婚式前夜にあおいのお部屋を訪れた二人は、大好きなあおいの、自分たちの知らないあおいの幼い日々の写真を見つけてしまい、
あおいの写真を殴り合いの奪い合いをしてしまったのだ。
大好きなあおいを
あおいの恋し愛する婚約者の真鍋先生から取り返し
あおいを自分たち百合のものにする
あおいへの最後の
最後の告白の機会だったかも知れないのに・・・
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