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あたしは輝きたいの

No.15 22/01/10 13:18
匿名さん0
あ+あ-

翌日、岡田と美智子は新宿のレストランにいた。

「昨日は本当に悪かった。気を悪くしたかい?」
岡田は申し訳なさそうに尋ねた。

「そんな事ありませんわ。それよりお母様のお加減はどうなの?」

「それが、あの後すぐに良くなってね…たいした事はなかったのだよ」

「そう…それは良かったじゃありませんか。私も安心しましたわ」

「ありがとう。母も君には申し訳ない事をしたと、僕からよく謝っておくように言われたよ」

「私は気にしてませんから、お母様にはそのようお伝え下さいましね」

「本当かい?安心したよ」
岡田は安堵の顔を見せた。

その後、二人は楽しく食事をし、ワインも飲んでいたせいか、いつになく会話は盛り上がった。

「ちょっと飲み過ぎたかな」
赤くなった顔で岡田が美智子に言った。

「私も少し飲み過ぎたみたい」
二人は笑い合った。

「じゃあ会計してくるから、君、先に行ってて」

「えぇ、じゃあ入り口の外で待ってます」

美智子は幸せな気持ちだった。酔いも入っていたせいもあるが、まだ帰りたくない気分だった。

「お待たせ」
レストランから岡田が出て来た。

「ご馳走様でした」
美智子は岡田に礼を言った。

「なかなか旨い店だった。また来よう」

「ねぇ、少し歩きませんこと?」

「うん。そうしようか」

電光装飾された路樹が夜の街にキラキラ輝いている。二人はその中をゆっくり歩いた。岡田は歩道側に美智子を寄せ、手を握った。美智子は岡田の大きく暖かい手の感触を感じながら、満ち足りた気持ちでいた。二人はまだ接吻までしかしておらず、身体の関係は無かった。しかし美智子は、今夜の気分なら、もし岡田から求められたら許しても良い気持ちになっていた。

「寒くないか?」
岡田が美智子に尋ねた。

「大丈夫ですわ」

中心街から少し離れ、人通りが少なくなっていた。ふいに岡田が美智子を抱き締めた。大柄な岡田の胸に美智子はスッポリ被われる。二人は暫く静かに抱き合い、そして岡田は美智子に接吻をした。もしかしたら岡田に求められるのではないかと美智子は思ったが、岡田はそれ以上は求めて来なかった。

「そろそろ帰ろうか。冷えてきたし、風邪を引くといけない。送って行こう」と岡田が言った。美智子はちょっと期待外れのような気もしたが、やはりまだ結婚前だし、これで良いのだと思った。

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