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あたしは輝きたいの

No.32 22/01/31 22:35
匿名さん0
あ+あ-

妙子「いいえ。ちょっと寄り道してたんです。気にしないでちょうだい」

祖母「そうかい?それならいいけどね。もうすぐ夕飯だからね」

妙子「はい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コンコン。妙子、昌子の部屋のドアをノックする。

昌子「何」

妙子「昌子さん、私、どうしても納得できないのよ」

昌子「何が」

妙子「さっきの事よ。私が貴女の悪口を言っていたのではないかという疑い」

昌子「本当の事じゃないか。何をとぼけてるんだ」

妙子「私は本当に悪口など言っていないわ」

昌子「信じられないね。あたしのほうをチラチラ見ながらA子と話してたじゃないか!」

妙子「確かにA子さんと話していたわ。でも私は昌子さんの悪口なんて言っていないわ」

昌子「あたしは見たんだ。A子のヤツがあんたに耳打ちしてるのを。あたしのほうを見ながらニヤニヤして。あれは絶対にあたしの悪口を言っていたに違いない。何て言ってたんだ!」

妙子「それは・・・」

昌子「何よ!?はっきり言いなよ!」

妙子「実はA子さん、昌子さんが大きなほくろとイボを隠す為に髪を長く伸ばして顔を隠してるって…」

昌子「A子のヤツがそんな事を!?」

妙子「ええ」

昌子「何でA子があたしの秘密を知っているんだ!やっぱりお前がバラしたんじゃないか!」

妙子「あたしはバラしたりなんかしていないわ」

昌子「嘘付くな!」

昌子、怒りを抑え切れず、妙子に掴みかかる。

妙子「キャー!やめて」

昌子、妙子の腕を掴み、壁に押し付ける。
妙子の悲鳴を聞き付けた祖母が部屋に駆けてくる。

祖母「どうしたんだい!今の悲鳴は何なの!?」

昌子「何でもないわよ!二人とも出て行って!早く!」

祖母と妙子を強引に部屋から追い出す昌子。

祖母「痛っ!昌子!全く乱暴な子だねぇ。何て事をするんだ。妙子、大丈夫かい?」

妙子「はい」

祖母「まぁ、怪我してるじゃないか。血が出てるよ」

妙子「大丈夫です」

祖母「ダメだよ、手当をしないと。それにしてもあの子は何て子なんだろうね。こんな怪我をさせるほど激情するなんて」

妙子「精神が病んでるんじゃないでしょうか」

祖母「何だって?」

その時、昌子が再び部屋から出てくる。

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