No.83 2022/09/15 19:29
栞里 ( 21 ♀ iA8OBe )
あ+あ-
夏草や兵どもが夢の跡
松尾芭蕉が平泉で詠んだ句です。
今や夏草が生い茂るばかりだが、ここは
かつて武士達が栄誉を求めて奮戦した跡地である。
昔の事は一時の夢となってしまった。
句中の兵どもとは、源義経やその家来、
平泉で栄華を誇った藤原一族を差します
夏草は炎天下の中でも枯れる事なく、抜いても抜いても生えてくる雑草からは、生命力の怒涛を感じさせます。
また夢の跡は、全てが過ぎ去ってしまい、今はもう何もない様子。人生の儚さが秘められている言葉になります。