はじまりは森の中
No.18 2023/05/09 11:17
腐女子さん0 ( ♀ )
あ+あ-
2017年10月
22歳のわたしは、東北道をひたすら北に向かって走っていた。
11年間前に住んでた町へ
朝出て夕方近くになって北の地方都市に着いた。
そこから車で30分
翌朝
町を抜けると田畑が広がる。
その先にあの高台が見えた。
あの辺りが階段かな?
小川も見えた。
国道は高台を上っていく
上りきると右に町が見えた。
国道はこの先下りになる。
車を右折させ町の中へ
すぐにわたしの住んでた団地がある。
かつて2つあったスーパーは、ひとつしかなかった。
わたしが通っていた小学校
市営住宅もなくなって新しい家がたくさんあった。
わたしが住んでた団地の棟は一番南のはずれにあった。
そこから怪談までは5分くらい
こんなに狭い道だったかな?
人がふたり歩けるぐらいの道
以前はまわりに畑があったような
わたしの背より高い草が生えていた
階段があった・・・
周りを森に囲まれた階段
階段の下は明るく日が差し
小川や田畑が見えた。
何故だか涙が出た・・・
深呼吸して
服を脱ぎはじめた。
着ていた物を持ちながら階段を下りた。
森へ入れる道があった。
森の中へと進むと
あの木があった。
着ていた物を隣の木の枝に置くと
木に両手を置き見上げながら
ただいま・・・と言った。
そして木を抱きしめた。
再び階段に行き下まで下りた。
小川に沿って畦道を歩いた。
小さな橋があった。
前もここまで来て戻ったんだ・・・
わたしもそこで戻り階段を上った。
森の道へは入らず階段をそのまま上る。
階段の上まで来ると団地に続く道を歩いた。
以前にはしなかった事を
かつて住んでた団地の棟の前へ
素っ裸で・・・
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