さらよんのナイトモノローグ１０

『セックスの時、男と女どっちが気持ちいいの？』より抜粋。

数年前に男性になるための性転換手術を受けたある女性に、
興味津々で質問してみると、

「男性ホルモンのせいかもしれないけど、
今は直接からだに触られても、
服の上から触られているようで感じ方が鈍いですね。
やっぱり女性でいたときのほうが、
からだは敏感だったと思います。」

と、いう答えでした。
どうやら肉体的な快感は、
やはり男性より女性のほうが強いみたいですね。

「性転換手術を受けたからといっても、
完璧に男の体になっているわけじゃないだろうから
アテにならないよ。」
と、あなたも思われるかもしれませんが、

「女のほうが気持ちいい」には、
科学的な根拠もあるようなのです。


私たち人間の体内には、
DHEAというホルモンが存在するそうです。

副腎でつくられるこの物質は、
若返りの特効薬ともいわれていて、
男女の性ホルモンの元でもあります。

また、
その存在が研究されている性フェロモンの前駆体ではないか、
と考えられています。

わかっているのは、
DHEAは人間の性的な願望を高め、
最終的にはオーガズムにも影響を与えているみたいなのです。

血液中のDHEAの量は男女とも変わりがありません。
ただ、
脳も独自にDHEAをつくることができますが、

脳内の活性DHEAの量は、
女性の方がはるかに多いようです。

また、
DHEAは別の性ホルモンに姿を変えて
皮膚に浸透していますが、

女性の場合は、
乳房や性器周辺にDHEAから派生したホルモンが
高い濃度で含まれています。

こうして、
乳房や性器周辺の感覚が高まることで
性感帯になっているわけですが、

男性の場合は、
体のどの部分を測定しても
濃度は常に一定なのです。

それに男性の場合は、
テストステロンという男性ホルモンが
体に強い影響を与えているので、
DHEAそのものの影響は薄れていると考えられています。


あなたが男性だったら、
ため息をつくかもしれませんが、

ようするに、
DHEAという「天然の媚薬」の恩恵を受けているのは
ほとんど女性ということになるんです。

そうなると、
セックスの快楽も、
女性のほうが
はるかに大きいということで、
あなたも納得できましたか？

本当に気持ちいいセックスって不思議ですね。

←うーん。