さらよんのナイトモノローグ14
No.175 2024/11/24 06:16
salayonn ( 60 ♂ UbvOBe )
あ+あ-
「月」月は、太陽というどてらい男の陰で、天動による円運動で、月に一度、満ち足りて満月となる。どこの大きな湖にも、小さな田んぼにも、いや茶碗にすら1つ月はある。だから私も遠くにいるあなたも、その時のために、目には涙と言う水を湛え、心を研ぎ澄まし、待っているべきだ。心が濁っておらず、清らかで澄んでいれば、目が見えなくとも月は心にはっきり棲むからだ。やがて、冬は冷たい雪をも運ぶだろうが、日の光を浴びた主役は勇躍し、天空を明々と染め、雲にまでその存在を誇示するだろう。太陽は眩しすぎて、近付くと飛んで火にいる夏の虫のように燃え尽きてしまうが、月は優しく受け止めてくれる。ルナよ、僅かな希望を限りなく放て。裏方の僕は、舞台を片隅から見守る。代役エキストラとしての出番を微かに待ちながら。
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