ましたの70

※性虐待順応症候群

性的虐待順応症候群とは、性的虐待を受けた子どもが示す心理反応の1つで、米国精神科医のローランド・サミットによって1983年に発表されました。性的虐待の発見や対応に役立つ内容です。
性的虐待順応症候群の症状には、次のようなものがあります。
性的虐待の事実を秘密にしようとする
自分は無力で状況を変えられないと思っている
加害者を含めた周囲の大人の期待・要請に過度に順応しようとする
性暴力被害を認めたがらず、説得力の無い、遅くタイミングのずれた矛盾した証言を行う
いったん性暴力被害を認めた後で（恐怖感等に由来して）証言を撤回する
虐待を受けた子どもは、不安感や自信や自尊心の低下、抑うつ、引きこもり、敵意や攻撃性などの情緒的な問題を示すことが多いです。学齢期になると、落ち着きのなさ、衝動性など注意欠如多動性障害と類似した状態もしばしば認められます。