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【落語】
No.3 2025/03/26 08:47
匿名さん2 あ+あ-
【落語 品川心中 中】
選ばれた方はいい迷惑。惚れた女から手紙がきたということで金造は神田から一目散に飛んでくる。
金造はお染から事情を聞くとうまく丸め込まれて結局
金造
「おまえが死んだら俺も生きてはいられねえ。二人で一緒に死のうじゃねえか」
金造の気が変わらないうちに、今晩にでもとお染は急かす
金造
「いや、明日にしよう。どうせ死ぬなら二人とも白無垢を着て死のうじゃないか。その方が浮名が立つ」
家に帰った金造は家も家財道具もすべて処分し白無垢を買い長年世話になった親分の元へ挨拶に行く。
親分
「しばらく旅に出る?いったいどこへ?」
金造
「十万億度の西方浄土へ」
親分
「いつ頃戻る?」
金造
「盆の十三日には戻ります」
親分
「おまえ女郎に入れあげてるみたいだな?今は紋日前だ。心中吹っ掛けられても知らねえぞ」
金造
「もう遅い…」
親分
「おっ?なんか言ったか?」
夕暮れ時、金造は約束どおり品川へ戻る。
金造は今夜死ぬならと勘定のことなんて気にせず、あれを持って来いこれを持って来いと、普段と比べ物にならない豪遊をする。
散々飲み食いしてから二人は一緒に海へ飛び込もうとお染は金造の腕を引っ張り桟橋の方へ
お染
「さあ一緒に飛び込むんだよ」
金造
「ちょっと待ってくれ風邪でも引いたらどうするんだ」
見ていると自分から飛び込みそうもない金造。とうとうしびれを切らしたお染が金造の背中を突いた。続いてお染が飛び込もうとしたところで誰かにと手をつかまれた。
手をつかんだのは店の者。大場町の旦那がお染のために金を用意してくれたという。
すっかり死ぬ気がなくなったお染
お染
「ごめんね金さん 私が死んだらあの世で一緒になろうね」
突き落とされた金造だったが、品川の海は遠浅で足を踏ん張ってみると水は腰までしかない。
お染に文句を言ってやりたいが、死ぬつもりで飲み食いした勘定を請求されても困る。濡れネズミになりながら親分のところへ・・・
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