奥さん公認の不倫その前
あるスレで自分の過去をチョロっと書いたらもっと書きたくなったので、いっそのことここでノンフィクション小説で書いちゃえって思いました
ぼちぼち更新して行く予定です
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「未来さんのここ、気持ちよすぎて我慢できないんだ」
龍成、や、ゆっくり、して
「あ」
指の動きが止まった
「ごめん、未来さん」
指が引き抜かれて、身体を仰向きに戻される
龍成?
「ごめん、俺、また興奮して」
どうしたの、龍成
身体を起こして龍成の顔をのぞき込んだ
「俺も未来さんとずっと、もっとしていたい、でもすぐ出てしまうから」
「前の彼氏は違ったのかなって」
困った
何が言いたいのか、良く分からない
龍成は私の小説を読んでいないと言っていた
携帯ゲームはするけど、あまり活字は好きじゃないし、探し方がわからないと言う
本当かはわからないけど、別に読んでも、どちらでも構わない
ちょっと恥ずかしいけど、読まれて困るような事は書いてないから
でも、この感じでは、読んでないんだと思った
多分、龍成は自分が少し早いのを気にしている
私がいくらでも欲しがるから、不安になったみたいだった
どうしよう、私は龍成とのセックスは大好きだ
ちゃんと言ったほうが、いいかな
龍成、私、龍成のセックス、大好きだよ
私が、イヤらしいから、ごめんね、大好きだから、もっとって、思う
前の彼氏、とか、言わないで
今は、龍成だけ、だし、龍成と、セックスしたい
どうしよう、あんまり、上手く言えない
チュッとキスをした
龍成だけが、私を気持ちよく、出来るんだよ
伝わったかはわからないけど、龍成が顔をあげた
抱きしめられる
「未来」
激しい口付けを受けながら、押し倒されて同時に挿入された
びっくりしたけど、身体は喜んでいる
龍成、すごく気持ちイイよ
伝えたかったけど、喘ぎ声しか出せないから、彼の頭を引き寄せて抱きしめた
今度はいつも通りのセックスだったから、安心して感じることに集中出来た
ちゃんと感じるところを探すように突いてくれる
龍成、気持ち、いい
「俺も、気持ちいい」
クチュクチュと音がする
みんなこんな音するのだろうか
私が濡れすぎな気がする
龍成、私も、したい
体制を入れ換えて上から龍成を見下ろした
龍成、気持ちいい?
「すごくいい」
彼の物を奥まで飲み込むと龍成の体毛が私のアソコにザラザラ当たる
龍成が両腕を伸ばして乳首を押し潰すように指で捻った
「うお、すっごい締まる」
自分でもキュウキュウ締まるのがわかる
龍成、イキそう、もう、イク
「いいよ、イって」
乳首を思いっ切り引っ張られて、下から突き上げられる
ひあっ
脚が痙攣して、彼におおい被さった
顔を上げられ、のぞき込まれる
「イヤらしい顔」
私はイったばかりで息が上がっていたけど、龍成がキスしてきたから舌を出して、吸ってもらった
またアソコがピクっとした
「ピクピクしてる」
キス、気持ちいい
「未来は粘膜全部、感じるんだ」
あ、そう、かも
龍成が起き上がってきて、抱きしめられながら、アソコからの快感に喘いだ
「さっきは、ごめん、ヤキモチ、焼いた」
確かにそう聞こえたけど、頭が快感でふやけていたから、何のことだろうと思った
正上位で突き上げられて、最後は同時に絶頂を迎えた
「未来、好きだよ」
お風呂につかりながら、龍成はポツポツと自分の気持ちを話してくれた
「水族館、楽しかった」
うん、楽しかった
「俺、そんな資格ないって、わかってる」
資格?
「ヤキモチ、焼く資格」
ヤキモチ?
「未来さんの前の彼氏たちに」
「今日、水族館で素の未来さんを見れたけど
」
「他の男はもっと、見てるんだなと、ふと思っちゃって」
「そうしたら、ほかの男はどんな風に抱いたんだろうとか、余計な事、考えた」
「そんな立場じゃないのにな」
ちょっと意外な事だったから、考えて自分の気持ちを伝えた
確かに、龍成は、彼じゃないから、他の人とは、比べて欲しくない
でも、この関係を、選んだのは私だし、誰でもいい、訳じゃないよ
龍成は、結婚、しているから、恋愛は、しないけど、龍成の、セックスは、大好き
疑うなら、小説、読んだらいいよ
「でも、過去の事も書いてるんでしょ、余計にヤキモチ焼きそうだから、やめとく」
「俺、4年ぶりだからかもしれないけど、未来さんとするようになって早くなった」
ふふっ
笑ってしまった
「何、可笑しい?」
ううん、本当なら、嬉しい、私もイクの早いし、気にしないで
巧のセリフを思い出したけど内緒にした
「未来さん、また出かけたい」
仕事と、家に、支障の無い程度、ならね
「わかってるよ」
無理は、駄目だよ
「うん、我慢する」
私は、セックスは我慢、出来ないけどね
「それは俺もだよ、本当はもっと会いたい、未来さんで毎日抜いてるんだよ」
毎日は、ないでしょ
「でも、ほぼ毎日だよ」
元気だね、私は今くらいのペースでいいよ
「言うと思った」
お風呂を出て帰り支度をした
龍成はスーツを着ている
また、会おうね
最後に長いキスをすると、せっかくキレイにしたのにまたアソコが熱くなるのがわかった
家に帰る車の中で、さっきまでの事を思い出していた
まさか龍成が、既婚者が、セフレにヤキモチ焼くなんて思ってなかった
でも多分、ヤキモチじゃなくて雄の独占欲みたいな物だろうと思う
だったら今現在、奥さんのいる自分はどうなんだと、言ったら良かったのかもしれないけど、私は気にならないから、言えなかった
本人もわかってたみたいだし
正直ちょっと面倒だなと思ったのが半分、可愛いと嬉しかったのも半分
今回は見逃すことにしよう
水族館、楽しかったし
上から目線で、結論を出すと家に着いたのでお風呂の用意をした
湯船につかりながら、少しだけレスをしていたら龍成からメールが届いた
いつもの中身のないものとは違って長いメール
私的に解釈すると
今日の事は本当に反省している
家の駐車場に着いて、自分がどういう立場か改めて実感した
立場をわきまえて、踏み込み過ぎないようにする
でも、セックスはもちろんだけど、また出かけたりもしたい
そんな感じの内容
龍成は擬似恋愛したいのかな、と思った
私は、セックスが良くて、水族館も楽しかったから、今の関係でいいのなら全然構わない
私も、自分の事ばっかりでごめんね、水族館、すごく楽しかった
と返信した
次の日の朝
おはよう(*^ω^*)
昨日はメール返せなくてごめん!
次はいつ会えるのかなぁ( ˘•ω•˘ ).。O
いつも通りのメールが届いていた
龍成と初めてセックスしてからもうすぐ1ヶ月、会ったのは5回
今はセックスに夢中でも、すぐに落ち着くだろう
気ままな一人暮らしを満喫しているけど、私一人の力ではない事はわかっている
真由美みたいに自分で稼いで自立している訳じゃない
全て曽祖父と見知らぬ叔父さんのおかげ
あのお金がなかったら、こうしてフラフラとフリーターなんてしていられない
もちろん凄く感謝している
でもだからといって、どうせ私はなんて悲観したりもしてはいない
運も実力のうち
ちょっと違うかもしれないけど、そんなところだと思う
例えば、資産家の家に生まれた人はそれだけでラッキーだ
美人や男前に生まれた人もそう
それと同じ、ラッキーなんだと思っている
男運がない代わりかもしれないけど全然構わない
叔父さんの時は弟が家を建てたりしたから、仲のいい友人は相続の事を知っている
「そんな事って本当にあるんだね、羨ましい」
と梨花がみんなに言いふらした
マンションのローンがなくなって、車も買った
真由美に勧められて、ジェルネイルの資格も取った
後は電化製品を買い換えるときや、2代目の車のために置いてある
曽祖父の件は真由美しか知らない
私の老後を本気で心配してくれていたから
実はね
と打ち明けた
「なら将来、一緒に老人ホーム入ろうか」
いいね、それ、真由美は結婚、しないの
「結婚なんてメリットないよ、みんな何でするんだろうね」
普通、するんじゃないの、真由美みたいに、稼いでないし
「私は自分で稼いだお金は自分の為に使いたいから、結婚は無理だよ」
社長さんだもんね
「彼氏は常に必要だけどね」
真由美の彼氏
初めての彼氏は、暁
今思い出してもあの時はショックだった
スキー学習の夜、私は部屋を抜け出して梨花の部屋に行った
みんなでその部屋に集まる約束で、元々その部屋でいるはずの子達もそれぞれ好きな部屋に散っている
先生が決めた部屋割りなんてなんの意味もない
「暁と付き合う」
真由美が宣言した瞬間
ギャー!と悲鳴?が上がって梨花もさくらもちいちゃんも
「何で」「何時から」「どっちから」と騒ぎ立てた
「うるさい、久保(先生)に見つかるよ」
驚かれるのは想定内なのか真由美は冷静だ
私は、軽くパニックだった
頭の中で
え、付き合うって?真由美が?暁と!?
付き合うってことは、デートしたり、キスしたり、するって事!?
何で暁なのー!?
思うだけで一言も言葉は出ない
この時の私は自分の体毛の事ばっかり気にしていて、男子になんてこれっぽっちも興味が無かったし、キスの先がある事は何となく知っていたけど、具体的な行為の内容も知らなかった
暁がいう
「未来はお子ちゃまだからな」
は正しかった
「1年の時から好きだったんだ」
真由美は恥ずかしそうに、でも嬉しそうに話す
「あんたたちには隠しておけるもんじゃ無いからな」
「じゃあ真由美が告ったの?」
梨花は興味深々でノリノリだ
「そう、昨日、帰りに」
「えー!暁かあ、意外だなぁ」
盛り上がっている中、何も言えない私に
「未来、どうしたの、まさかあんた暁のこと好きだったの!?」
と、ちいちゃんが聞いてくれる
違うよ、びっくりして、だって
「だって?」
真由美、暁とキスしたりするの?
なぜだか大爆笑された
「あんた背だけ伸びて中身は変わんないな」
真由美が可笑しそうに言うけど、意味がわからない
「いいの、未来はこれで」
さくらも暁と同じ事をいう
「夏にニョキニョキ伸びたとき、ショック受けてた子は多かったね」
「そうそう男女共」
なんでよ、成長期だからそりゃあ伸びるよ
当時の私は今みたいな人見知りもなく、違うクラスにも結構友達が沢山いた
この人見知りには離婚後気付いた、元旦那の影響なのか、単に大人になったのかはわからない
「2学期、未来見たみんなさー」
「未来が未来じゃなくなった!って」
思い出して笑う
確かに騒がれたけど、そんな笑うことないじゃん
「未来ファンにはショックだったんだよ」
ファン?
私のことを嫌いな子が多いのは知っていた
でもそれと同じくらい仲のいい子もいたから気にならなかったけど、ファンってなに?
「未来、子供みたいだけど、性別不明っぽくて目立つから密かにファンいたんだよ」
その時、初めて知った
だからといって何も感じなかったけど
性別不明、はよく言われていたし
そんなことより
今は、真由美の話!暁なんて嫌だー
「未来は暁のこと、苦手だから」
「あー、そうか、そう言えばそうだな」
真由美、モテるのに、なんであんなの選ぶのー
言ってて本気で悲しくなった
「よしよし、真由美、取られてないよー」
梨花が頭を撫でてくれる
「キスだけじゃ済まないかもしれないけどな」
さくらはこの時、もう経験済みだった
「さくら、やめてよ!」
さすがの真由美も少しテレていた
その後はみんなが真由美に
「暁のどこがいいのか」
「なんて言って告白したのか」
「暁はなんてオッケーしたのか」
質問攻めだった
私は暁の、いつもの私をからかう時の顔を思い出して腹を立てていた
あんな奴、真由美に似合わない
「未来、気持ちはわかるけど、両想いになったんだから喜んでやったら」
梨花〜
梨花の胸に顔を埋めた
ぽよん
と、すっごく気持ちいい感触にびっくりして顔をあげる
梨花の胸、すっごい気持ちいい
「なんだそれ」
真由美は呆れたけど、ちいちゃんが
「そうそう、さっきお風呂で見たけど、梨花の胸、すっごいよ」
同じクラスでお風呂も一緒だったちいちゃんがバラした
「やめてよ、勝手に大きくなるんだから、知らないよ」
ええ、なんて羨ましい
「未来は今のままでいいから、てかむしろ背、前に戻って欲しい」
何それ、私だって背もまだ伸びてるし、胸だってまだまだ成長するよ
「それは、難しいと思うよ」
真由美に言われてショックを受ける
そんなの、わからないじゃん
「いや、もう体型が違うから」
「未来は少女、いや少年体型だから」
「あ、それピッタリ」
何よそれ、酷くない
「背が伸びちゃって、流石に男の子には見えないけど、前の未来は性別不明っていうか」
「性別なんてないんじゃない?ってかんじだった」
「それわかる!どっちにも見えた」
わかんない
そんな事ってあるんだろうか
でも中1位までは親戚のオバチャンにも
「上の子は女の子、よね?」とか聞かれたことがある
昔の写真を見ても自分の事だからわからない
謎はナゾのまま
さくらはこの時、高校生と付き合っていて、確か夏くらいに初体験を済ませていた
そういう事に興味津々な年頃だから、どうしても話はそっちに向かう
特に彼氏が出来た真由美は真剣だった
「どうなの、やっぱり初めは痛い?」
「うん、かなり個人差あるみたいだけど、私は我慢できるくらいだった」
「血ってホントに出るの?」
「少し、生理の時みたいには出ないよ」
痛い?
何となく、性交の事を言っているのだという事しかわからない
生理の時、も知らないし
とりあえず、話の腰を折らないように黙って聞く
「付き合ってどれくらいでしたの?」
「7ヶ月くらいかな」
「どこで」
「彼の家、ってもういいよ恥ずい」
さくらも自分の事を話すのは照れるらしく、話を打ち切ろうとした
その時、普段大人しいちいちゃんが
「私も、もうすぐかも」
みんなビックリして、また悲鳴が飛び交った
見回りの先生にバレると部屋に返されるから、慌ててトーンを落とす
ちいちゃんは滅多に自分の事を話さない
ケンカの時は主戦力だけど、普段はもっぱら聞き役
ちいちゃんに彼がいる事も初めて知った
高校生のふた従兄弟だという
後にちいちゃんの旦那さんになるのもこの人
ちいちゃんは一途な女だった
普段は話さないちいちゃん
でもその時は違った
ずっと幼なじみみたいに育ってきた、ふた従兄弟といつの頃からかキスをするようになった事
好きだと言われて、ふた従兄弟って結婚出来るのかなって思った事
最近はキスだけじゃなくて色々するけど、怖くてまだ最後まではしていない事を話した
みんなヤンキーで大人には反抗しても、やっぱり初めての事は不安だし怖い
さくらの話を聞いて、相談したくなったと言う
いつもみんなのお姉さん的なちいちゃん
どちらかというと、梨花やさくらみたいにお洒落に興味もなくて、そんな風に付き合ってるなんて思わなかった
そっか、みんな、好きな人とか彼氏とかいるんだ
大人しく話を聞いているけど、半分くらいしかわからないから眠くなってきた
「あれ、未来寝そうなんじゃないの」
真由美に見つかった
だって、話わからないし、いつもは寝てる時間だもん
「ごめん、じゃあ未来にもわかるように」
さくらがそう言って、セックスの事を事細かに教えてくれた
無理やり
いくら聞いても、男の子のアソコが硬くなるとか想像できないし、何よりそれを体内に入れると聞いて嫌悪した
何それ、嘘ついてるんじゃないの
だって信じられない、保健の授業、寝ないで聞いておけばよかった
言い表せない程のショックを受けて、男子が気持ち悪く思えてくる
それから高校生になって、初めての子に出会うまで、ずっと男子が苦手になった
大人はみんなそんな事するんだ
しばらく立ち直れなかった
3年生になって1年に弟の圭一が入学してきた
弟は小さくて、色素が薄くて女の子が学ランを着てるみたいだった
この時は弟がオッサンみたいになって、姉弟逆に見えるようになるなんて想像もしていない
もちろん女友達は家に遊びに来ていたから圭一を知っていて
「あ!あそこにいる、可愛い」
「学ランが似合わなすぎて可愛い!」
「「天使」」
初めて弟を見たみんなは散々騒いだ後、ハーフみたい、天使みたい、女の子みたいと褒めちぎった
でも姉から見ても確かに可愛かった
テレビの子役も目じゃないし、弟を見た高校生くらいのお姉さんが
「きゃー可愛い」
と立ち止まる程、今なら写メを撮られる勢いだったりした
ただし、女の子にしかみえない
遠縁で母の子供は男女一人づつとしか知らない人は必ず間違えた
消去法で私が男の子という事になるんだけど、誰も変には思わない
つまり兄妹に見えているらしかった
「え、逆なの」
「可哀想に」
言われ慣れていた
子供だから意味がわからないとでも思っているのか
でも私はしっかりわかっていた
弟の方が色が白くて目がパッチリでハーフみたい、お姉ちゃんと逆だったらよかったのに、の
「可哀想に」
どうせ地味な顔だし、弟より可愛い子なんていない、少なくともこんな田舎では
弟といなくても、たまに女の子?と聞かれた
赤ちゃんはどっちかわからない時があるけど、みんなどれくらいで間違われなくなるんだろう
私は中学に上がって制服を来てから、言われなくなった
中学で柔道部に入った弟は、小さい外見の割には練習には付いていけていた
道場にはずっと通っているから体力はそれなりにある
同じ道場の先輩もいるから部活は問題ない
問題なのは同級生だった
私がその事を知ったのは弟のクラスの女子が私にチクリに来てくれたから
彼女らは同じ小学校出身で私の事も知っていたし、弟と仲が良かった子達
そんなに深刻ではないけど、女みたいだとかオカマとかからかわれたりしている、と
女子が庇うと、余計に酷くなるのだと言う
聞いて凄く腹が立った
自慢じゃないけど当時の私はかなりのブラコンで、女の子みたいで気の弱い弟を護るのが自分の使命だと思っていた
どうしよう、クラスに乗り込んで行くのは簡単だけど、多分圭一が嫌がる
考えた末に私は、1年の廊下で偶然を装って圭一に話しかけ、私の弟に何かしたら覚えとけよオーラ、を出してあたりを威嚇するという計画を立てた
わざと圭一のカバンから水筒を抜き取り、忘れ物として届けに行った
隣のクラスのちいちゃんと梨花にもついて来てもらう
1年のヤンキー女子は2人の事を知っているだろうから、私一人で行くよりは遥かに効果的だろうと企んだ
馬鹿らしいけど中学生なんてそんなもので、効果は的面だった
わたし達と暁たちが仲が良かったのが大きかったらしい
暁は嫌いだし仲良しじゃなかったけど、この時は役立った
3年のクラス替え、ちいちゃんと梨花は2年に続いて同じクラス
後はバラバラになった
私はガチのヤンキーじゃないから、毎日学校に行くし授業も滅多にサボらない
スカートは短いけど基本ケンカにも参加しないから、普通にクラスに馴染める
でも影で
「ヤンキーでもないくせにさくらと仲がいいからイキってる」
と必ずいうグループはいた
気にしたことはないけど
私は佐和、明日香、志穂の4人グループになった
佐和は頭がいいけどガリ勉タイプじゃなくて優しい
明日香と志穂は今でいうギャル系、志穂はさくら達と同小出身で、私も同じクラスになる前から仲が良かった
明日香と志穂の興味はお洒落と彼氏
最上級生になって多少派手にしても呼び出されなくなったから、髪の色を抜きたいという
「脱色したら金髪になるかな、金髪はヤバイよね」
「あんまり目立ちすぎるのもなぁ、コーラで洗ったらいいって本当かな」
「何それ初耳」
「未来は地毛だよね、いいなあ」
良くないよ、1年の時2回呼び出された、くせ毛だし
私はストレートでつやつやの2人の髪が羨ましい、人間基本、無い物ねだりなのかも
「そう言えば、1年の未来の弟、もっと茶色いよね」
あれは色素薄いんだよ、目も薄茶だよ
「女子みたいだよね」
「1年の未来、思い出す」
え、似てないでしょ
「「似てるよ」」
どこが!?
初めて言われてビックリした
わたし達姉弟は似ていない、と思う
私は父似で弟は母
当時は2人ともガリガリで体型に違いは無かったけど、顔立ちは全然違うと思う
私は親戚に「可哀想に」と言われて育ったことを話した
「それは酷いね、子供舐めてるね」
「確かに比べられたくないよね、特にあんな可愛いのと」
やっぱり、可愛いよね、自分の弟の事だけど
「可愛い、白人混ざってないなんて信じられない」
「でも、似てるよ、顔じゃなくて雰囲気?」
雰囲気?
「なんていうか、作り物ぽい」
「あ、何となくわかる、人形ぽい」
何それ、わかんないよ
「未来は背が伸びて女の子になったけど、チビの時はどっちにも見えた」
それ、たまに言われるけど、意味分からない
「弟君もそうだよ、一見女の子みたいだけどよく見るとあれ?どっち?って思う」
「でも未来は逆だったよね」
「そう、一見男の子だった」
もういいよ、今は見えないだろ
1年の時は髪の色で3年に呼び出されるからショートにしていたけど、今はロングヘア
胸もお尻もガリガリだけど、手足が長くなって男の“子”ではなくなったし、周りの男子は筋肉がついて男性らしい体つきになっているから全然違う
小学生の時とは変わっている
男子が男性ぽくなって、女子が女性になる
そんな成長期、生理も来ないし毛も生えていない
憂鬱だった
3年には中学校で最大行事の修学旅行がある
スキー学習以上に憂鬱だった
身体の事は当然だけど、駆け込みでカップルになろうと周りは必死になっている
煽りをくらって3回告られた
そんなので付き合う訳ないじゃん
佐和に愚痴った
明日香も志穂も聞いてくれない
「付き合えばいいじゃん」
で終わり
志穂は少し前から彼氏がいるし、明日香は好きな人がいるから修学旅行までに告白したいと気合が入っている
修学旅行、カップルで回りたいからってさ
「未来の事、本気な子もいるんじゃないの」
知らない、だってそんなに喋った事もないのに、好きとか言われても無理
それに私なんかと付き合いたいって、変わってるよ
「どうして、そう思うの」
胸もペタンコだし、口は悪いし、女っぽくないし、可愛くないし、私が男だったら私なんか絶対嫌だ
「未来、梨花ちゃんの胸、大好きだもんね」
佐和が思い出し笑いをしながら言う
私は自分にない感触が病みつきになってちょこちょこ梨花の胸を触っていた
梨花は呆れて好きなようにさせてくれている
「肩こるし、男子にはからかわれるし、いい事ばっかりじゃないんだよ」
と巨乳の悩みを教えてくれるけど、替れるものなら喜んで替わるのにと思う
「未来は可愛いよ、充分」
佐和は優しく言ってくれた
「未来がそんなに自信ないのは、小さい時から弟と比べられてたから?」
それは梨花や真由美にも言われたことがある
自分では考えた事もないけど、周りがそう思うのならそうかも知れない
でも小さい時、弟の方が数段可愛かったのは事実だし自慢だったから、嫌だと思ったことは一度も無かったけど
「未来だって、二重だし髪も茶色でふわっとしていて、可愛いと思うよ」
佐和は賢そうな顔立ちだけど、美人ではない
よく「贅沢だよ」と言われた
でも、やっぱり
私なら、こんな子供みたいな身体の女とエッチしたいと思わない
「付き合うって、それだけじゃないでしょ」
男子の目標はそれだって
「ま、そうかもだけど、気にしすぎだし、未来が嫌なら断ったらいいよ」
うん、そうする、自由時間、一緒に回ろうね
「そうだね、独り者集めて回ろう、お風呂も一緒に入ろうね」
お風呂
そうだ、そっちも問題なんだった
佐和、ブラジャー付けてる?
小声で聞いてみた
「え?付けてるよ一応、どうして」
や、だって私まだ付けてない
「下着、何着てるの」
キャミソール、とパンツ
「スポーツブラとかつけたら」
先っぽ、余る
「えー、っと、そんなに、無い?」
うちの学校はブレザーだし、体操服は身長にあわせて買ってあるから横はブカブカしていて、偶然だけど体型を隠せていた
私は佐和の手を引っ張ってブレザーの中に入れて胸の上にあてた
「想像以上だね」
感心したように佐和が言った
だから言ってんじゃん、わかった?
言い返してやった
さて、仲のいい子で1番スレンダーな佐和でもブラを付けているとわかって、事は深刻になった
昼休み、真由美と梨花に相談する
修学旅行用に新しい下着欲しいけど、何買ったらいいのかわからない
「ブラでもカップの分厚いのなら大丈夫なんじゃないの」
「それなら凹んだりしないと思うよ」
そうかなぁ
「私もカバン買いたいし、一緒に買いに行く?」
え、いいの
「じゃあ私も行く、色々欲しい物あるし」
3人で街まで買い物に行くことになって、少し気分も浮上した
そう言えば少し前のG.W.位に真由美と暁は別れていた
理由は「思っていたのと違う」から
真由美いわく
「グループでいる時はリーダーぽくて頼りになると思っていたのに、2人で出かけたら優柔不断で、めっちゃ頼りない」
という事らしい
3ヶ月程の交際期間だった
それを聞いた後、暁を見た私はザマアミロと思ったけど、暁は前と変わらなかったし真由美もそれは同じで、また前の仲間に戻った
ちなみにキスはしたらしい
次の日曜日、街まで出かけた
私は母に、修学旅行の買い物がしたいと言って、5万円もらった
母は私には興味がないからいつも言い値をくれる
それをちょっとずつ貯めていて、結構な額のへそくりになっていた
買い物に行くと言っても「誰と」とも「どこに」とも聞かれない
「いくら要るの」
それだけ
初めは2.3万と言おうとしたけど上乗せた
3人で街に出て、カバンやタオル、部屋着のTシャツなんかを見て回った
下着専門店なんて初めて入る
メーカーショップじゃなくて若者向けのところだからティーン向けの物もたくさん置いてあった
「未来、これとかどう」
「あ、それならカップ余っててもわからないしいいんじゃない」
良く分からないけどウレタンぽい分厚いカップでノンワイヤー、確かにこれなら誤魔化せるし胸も大きく見えるかも
「ご試着なさいますかぁ?」
お姉さんが聞いてくる
試着!?
「「はい」」
有無を言わさず中に連れ込まれた
お姉さんに教えてもらって何とか付けて鏡を見てみる
おお、なんか、いいかも
フルカップタイプでカップの中は余ってるけど、肩紐を調整したら浮いたりもしないし何より胸があるように見える
カーテンの隙間から顔だけ出して
真由美、梨花、ちょっと見て
2人はニヤニヤしながらのぞき込んできた
「あ、いいじゃん」
「うん、不自然じゃないし、上げ底もわからないよ」
上げ底、確かにそうなんだけど
2人は家に泊まりに来た時、一緒にお風呂に入ったりするから私の体型は知っている
じゃあ、これ買おうかな
同じタイプで柄違いとレースが付いているタイプの3セットを買った
カバンは結局3人でおソロにして、キーホルダーや飾りで変化を付けることにする
ちょっと休憩とケーキ屋さんに入ってケーキセットを食べた
「結構買ったね」
「でもこれで準備もオッケー、修学旅行なんてダルイと思ってたけどちょっと楽しみかも」
私も同感だった
修学旅行は普通に楽しかった
お風呂はクラスごと、2班に分かれて入る
ブラの事を相談していた佐和は
「いいの買ったじゃん」
と新しい下着を褒めてくれた
少しポッチャリの明日香が私の裸を見て
「未来、想像以上にキレイな身体じゃん!」
と大きな声を出したので、みんなの視線が集中した
やめてよ、変なこというの!
「でも本当だよ、胸はまああれだけど、手足なっがいし思ってたよりガリガリじゃない」
やめてったら、怒るよ
グループ以外の子からも見られてホントに泣きそうなくらい恥ずかしい
「小さい時から合気道してるから、キレイに筋肉がついてるんだよね」
佐和が助け舟を出してくれた
「そうそう!そう言いたかったの!薄い身体に筋肉がちゃんとついててガリガリじゃない」
「彫刻みたい」
志穂がボソッと言った
みんな「それわかる!」「羨ましい」とか口々に褒めてくれたけど、私はみんなの普通に柔らかそうな胸がある女の子っぽい身体の方がいい
「もういいじゃん、早く出ないとB班の時間になるよ」
佐和のおかげて助かった
「未来、大丈夫?」
後で声をかけてくれたのは志穂
1年の時から仲良しだから、私のコンプレックスを知っている
「でも本当に恰好いいよ、未来」
私は普通で男子から需要がある女の子っぽい身体の方がいいよ
「男子、興味ないくせに」
これから先の事もあるじゃん
「未来が彼氏とイチャイチャするの、想像できないなぁ」
イチャイチャ、はしないかも
まさかこの先、自分がセックス大好きの淫乱になるなんて思ってもいない
二日目の自由時間、ちょっとした事件が起こる
女子グループに呼び出された
2年の時、揉めたグループだった
肋骨の奴もいる、何だろう今頃仕返しか?
一緒にいた子たちが心配してくれたけど、すぐ終わると言うので先のお土産屋で待っててもらうことにした
何の用
「あんた、高沢くんに告られて断ったって本当?」
高沢、ああうん、だから何
「今は男子に興味ないって言ったんだって?」
うん
何なのこいつら、早くみんなのとこ戻りたいのに
「そんな言い方したら高沢くん諦めないじゃん、ちゃんと付き合う気ないって言えよ」
はぁ!?意味わかんない何なの
「この子が高沢くんに告白したけど、まだあんたのこと好きだって言われたんだよ、あんたがちゃんと断らないからだろ!」
知らない、馬鹿じゃないの、関係ないだろ
「ちゃんとしろって言ってるんだよ」
いい加減にしろよ
本気でムカついた、殴っていいかな
何が言いたいのかわかんないけど、高沢に言えばいいんじゃないの!?それとも私が責任とって高沢と付き合ったら諦めんのか!?
そんなんだから男に相手にされないんだよ、このブス!!
言うだけ言って立ち去ろうとしたら後ろから手を掴まれたけど、反射的に振り払って睨みつけた
しつこいよ、やんのか
もう一度かかってきたら投げてやろうと思ったけど、やらなくて済んだ
さくらがケンカの時、啖呵切るのを真似て見たけど効果あったみたいだ
スッとしてみんなのいる店に走っていった
みんなに追いついて謝った
「大丈夫だった?」
「何だったの?」
え、とね、男を振るときに、今は興味ないって言ったらダメだって、ちゃんと断れってさ
「は?何それ」
知らない、みんなお土産買った?
「ちょっとね、他の店も見たいし、未来は?」
私は大して買うものないから大丈夫、次に行こうか
一応、家にお菓子と弟にキーホルダーを買った
母にお小遣い1万円貰っていたけど、そんなにいらない
本当は3千円と決まっているし
その日の夜はまた梨花とちいちゃんのクラスに紛れ込んだ
真由美も混ざっている
私が例の奴らに絡まれている時、真由美はクラスの男子に告白されていたらしい
同じ自由時間の筈なのに私とは雲泥の差だ
「とりあえず付き合う」
とりあえずって何!?
「だって、付き合ってみないと、どんな奴かわかんないし」
「それは前の事を言ってるの?」
「前の奴のことだね」
「まあ終わった事は仕方ないとして、付き合ってみないと何もわからないって思ったからさ」
でも、好みじゃなかったら、無理だよね
「そりゃ、まあ、そうだね」
「真由美はモテるからなぁ」
「さくらもちいちゃんも彼氏いるじゃん」
そう言えば、梨花は?
「いない、未来仲間だねー」
仲間ー
そう言って梨花に抱きついて胸の感触を堪能する
「梨花も未来もその気になったらすぐ出来るだろ」
その気になんか、ならない
「何時かはなるって」
その何時かは確かに来るけど、まだもう少し先の事
龍成とセックスするようになって1ヶ月がたった
する為に会ったのは5回
龍成からは毎日何回もメールが届く
朝「おはよう」から始まって「お休み」まで
一応朝晩は返信する
その他にも「〜した」「〜食べた」「仕事忙しい」「残業」
くだらない事ばかりだけど、それを読むのが私の日課になった
たまに「何してるの」「何食べた?」とか返事を求める内容の時もあるから、その時は返信するようにしている
水曜日、水族館に行ってからもメールは変わらずに来るけど「電話していい?」というのが増えた
私は一人暮らしだから仕事中でなければ大丈夫だけど、あんたは大丈夫なのかと言いたい
そんなに長電話はしないけど、少しその日の事や次の予定なんかを話す
私が休みの日にはお昼休みに電話してくるから、お昼何食べたの?って聞くと嬉しそうに話してくれる
龍成は顔は可愛くて若く見えるのに、声は低くて落ち着いた感じ
その声で子供みたいな事を言うのが面白いと思う
あんまり代休ばっかり取るわけにもいかないから、当分は夜だけになりそう
龍成は土曜日に子供を実家に連れていくから会いたいと言うけど、何となく嫌だ
「前から預けてパチスロ行ってるんだから大丈夫だよ」
でも、私も土曜日ほとんど仕事だし、また代休取れる時でいいよ
夜、残業ない時に会おう
「多分水曜日、木曜日くらいはないと思う」
水曜日、私も3時までだから、その日にする?
龍成と次の約束をすると凄く嬉しそうに
「やっぱり最低でも週一では会いたいよね」
と言うけれど、どうなんだろう
龍成が言うには、以前から休みの日は子供を見る代わりに、平日は結構好きにしているらしい
フットサルをしていて、実は奴とはそこ繋がりだった
練習が週2であるから残業などで行けないとき以外は行っているし、その仲間や、会社関係などとも飲みに行くから平日はたまに早く帰る程度
家で晩ご飯を食べるのは週末以外で2.3回あればいい方だと言う
仕事柄、平日同じ時間に帰るのが難しいから、代わりに休みの日は子供を見るというルールになったそうだ
日曜日は奥さんの休日だから、家事もお休みで、ご飯は外食かどちらかの実家
全部奥さんの決めた事だから大丈夫なんだと、だからもっと会いたいと龍成は言うけど、鵜呑みにはしないし私は今のままで充分だと思っている
残りの日はフットサルに行けばいいのに
私は本当は火曜日休みだけど、教室に行きたいから水曜日にした
火曜日は龍成も仕事がわからないみたいだから丁度よかったけど、もし火曜日と言われていたら断っていたと思う
龍成は可愛くてセックスは気持ちいいけど、今までの生活は変えられない
龍成は4年ぶりのセックスに夢中なのだと思うのだけど、私だって3年以上ご無沙汰だった
そこはやっぱり男女の違いなんだろうか
いつまで続くかわからない関係だけど、無理はしたくないし、して欲しくない
昨日仕事が終わると真由美からラインが来ていた
旅行に行きたい言うから、2泊3日くらいならと答える
「もう一泊追加して海外行こうよ」
海外、苦手だよ
「知ってるけど、グァムとかでいいから」
今、海外怖いよ、テロとか、彼氏と行かないの?
「旅行は女同士の方が楽しいだろ」
うん、それはそうだけど、国内がいい
「例えばどこ」
京都、大阪とか
「USJ行きたいんだろ」
へへ
「それもいいけど、もっと暖かくならないと無理」
確かにね、グァムはいつでも暑いけどね
「またご飯でも食べながら、本気で相談しようよ」
了解
「そう言えば」
何?
「バレンタイン誰にあげたの」
義理チョコだよ
「今まであんたが義理チョコあげるなんて聞いたことないよ」
困った、さすがに付き合い長いと嘘つくのも簡単じゃない
私と真由美は基本ラインで会話する
理由は真由美が長電話なのと、ラインだとテレビを見たりご飯を食べながら出来るから
お互い一人暮らしで自分のペースを守りたいからこのアプリは重宝している
しばらく放置していたら
「白状しな」
怖いよ真由美
前にも一度、龍成との事を真由美に言おうか迷ったけど、とりあえず
セフレに、あげました
ちょっとだけ白状した
「セフレ!?何それ」
色々ありまして、需要と供給というか、お互いに処理しています
「聞いてないよ、そんなの!何時から?てかなんで丁寧語?」
そっとしておいてもらえませんか
「無理!」
電話が鳴った、やっぱり話してしまおう
「セフレって何!?何でそんなことになってるの?」
もしもし、隠しとくのも面倒だし、白状するけど、誰にも言わないでよ
「なんでセフレなの、彼氏じゃなくて」
彼氏は、諦めた、真由美みたいに上手く、距離おいて付き合えないから
「結婚て言われるのが嫌だからって事?」
そう、はじめはみんな、納得して付き合っても、結局結婚とか、一緒に住みたいって、言うから
「私も言われる事あるけど、断ればいいじゃん」
そしたら、別れないと、相手にも、悪いし
「また次探したらいい事だろ」
それがもう、面倒くさい、でも、セックスはしたい
「あーまあ、あんたがそれでいいならいいけど、相手は納得してるの」
相手
「付き合いたいとか言い出したりしないの?」
それは大丈夫
「何で」
結婚、してるから
「相手が?」
うん
言ってしまった
奥さんに許可もらってる事も言った方がいいかな、聞かれたら言おうか
「不倫」
そうです
「あんたらしいと言えばそうなんだけど、それでいいの?」
今のところは、快適です
「そうなんだ、で」
で?
「誰なの、相手、私の知ってる奴?」
う、ん多分
「もしかして、暁の後輩のあいつ!?」
本気でビックリした
何でわかったんだろう!?そりゃあ真由美と違って行動範囲狭いけど、そんなにあからさまだった?
何で、わかったの
「だって去年おっちゃんの店で会った時、未来の事かわいーって言ってたもん、あいつ」
またまたビックリした
白状してるはずのこっちが驚くってどういうことなんだろう
「そうか、あいつね、確かに未来の好みだよね、顔」
まあね、顔はね、でも、やっぱり不倫だし、迷ったけど
「ま、不倫だってわかっててするんなら、私は何も言わないよ、それにあいつ嫁と出来ないんだろ」
それも知ってるんだ
「あの時、あいつ結構酔っ払ってて、自分は嫁としてない、外でしてこいって言われるって言ってきたから、ソープ行けよって言ってやったんだ」
それ、私も言った
「そしたら、俺風俗なんて行きたくない、金もないけど、知らない人となんて嫌って」
言ってたね
「未来さん、真由美さん仲良しでしょ、可愛いよね、俺未来さんがいいなぁって」
それは知らない
「酔っ払ってたからね、私も適当に聞いていたんだけど、本気だったんだね」
奥さんもいいって言うなら、いいかなぁ、と思ったんだけど
「それが確かならいいんじゃない、嫁の自業自得だし、セックスしないなんて結婚してる意味ないじゃん」
でもね
私は掲示板に相談した時、反対意見の方が多かった事、なぜ離婚しないで付き合うのかとか、慰謝料の事とかを責められたと話した
「そんなところで相談するのなら私に言ってくれれば良かったのに」
ごめん、でもやっぱり友達の不倫の話なんて、嫌じゃないかな、とか、おっちゃんの店とかで、一緒になったら気まずいかなと思ったら、言えなかったんだ
「とりあえず、慰謝料はいらないだろ、嫁がいいって言ってんだから」
だよね、私もそう言い返したよ
「まあ事情はわかったよ、それでどうなの」
どう?
「不倫してまでのセックスは、どうなの」
セックス、はいいよ、はじめは一回試して、良くなかったら、やめとこうって、思ったんだけど
「良かったんだ」
うん
「いつからなの」
一月の、終わり
「そっか、まあいいんじゃない、結構男前だしね、それよりまた月曜日おっちゃんとこ行く?」
うん多分
「じゃあ私も行くよ、その時、旅行の相談しようよ」
わかった、でも真由美
「ん?」
もしあの子来てても、わたし達の関係は、知らんふり、してね
「わかってるって、それより、もし何かあったらこれからはちゃんと相談しなよ」
わかった、ありがとう、じゃあね早速なんだけど
私は、龍成がもっと会いたいと言うことや、デートぽいことをしたがることを話した
「未来がしたいんなら、いいんじゃないの」
やっぱり、真由美はそう言うと思った
「未来はどうして迷うの」
セフレ、だからセックスだけで、いいかな、って思うし、奥さんが許してるのも、それだけじゃないのかなって
でも、水族館、楽しかったから
「奥さんに罪悪感とか、あるの」
それはない、でも、どこで線引きすればいいのか、わからない
「そんなのあんた達2人で決めたらいいじゃん、行きたいところある時は行ったら?」
うん、今はそれでいいかな、と思ってる、どうせ休み合わないし、そんなには出かけられないからね
「未来は、好きになったりしないの、あいつの事」
そんなの正直わからない、でももしなっても、結婚するわけじゃないし
先の事なんて、誰にもわからない
とりあえず、月曜日は仕事が終わったらおっちゃんとこに行こうと、電話を切った
真由美に話して、少し気が楽になった
これからは何かあっても相談できると思うと気持ちが軽い
そうだ万が一、奥さんに慰謝料請求されたら弁護士紹介してもらおう
真由美は色々な職業の人に顔が広いから、弁護士の知り合いもいるだろう
冗談半分で考えついた思いつきは、とても名案に思えた
ふと、部屋の隅の金庫をみる
以前は通帳と保険証券しか入っていなかったから、真由美に銀行の貸金庫にしろと言われても気にしなかった
無くなっても、再発行すればいいから
でも今はその中に“証拠”も入っている
使うことになるかはわからないけど、動画と音声ファイルの入ったUSBメモリー
火事になったら、大変かもしれない
今度の休みに銀行に聞きに行ってみようかな
もっとも、この証拠が必要な時というのは奥さんに慰謝料請求されるときだと思う
私だったら、あれだけ言っておいて慰謝料請求なんて絶対に出来ない
いくら後悔しても、プライドもあるし
でもいろいろな人がいるから、用心に越したことはないのかもしれない
調停で決まったのなら大人しく従おう
それは関係を持つと決めた時から変わらず思っている事
綺麗事なんかじゃなくて、所詮はお金で済む話だ
元義母に貰った慰謝料の残りで足りるだろうか
あのお金なら、それに使うのにふさわしいかなと思う
どんなお金でも、変わりないのかもしれないけど、私はそのお金を消えものにしか使っていない
マンションを買った時も頭金には入れなかった
全部無くなった時、何に使ったかわからない使い方をしたいと思っているから
一年近く揉めたあと調停であっさり離婚が決まった
元義母が協力してくれたお陰だと思う
その後、うちの両親に頭を下げに来たのも
義母だけだった
もっとも、成人した子供同士の事だし義母が謝ることでもないと思っていたけれど、自分の息子を止めれなかった事をずっと謝罪していた
結婚していた時、蓄えていた2百万円弱に謝罪金を上乗せして3百万円を渡された
はじめは、そんなには要りません、貯金の半分だけ、権利としてもらいます、と父が言ったけど、義母も引かなかった
私は当時、色々考えることが苦手になっていたから、黙っていた
義母が私に、このお金で、3年間が取り戻せるなんて思わないけど、これからを楽しむ事に使って欲しい、と言う意味の事を言った
実家に帰って1年間、ほとんど家に篭っていたけど、真由美や智恵ちゃんのおかげで外に出たい、働いて自立したいと思うようになっていたので、ありがたく貰うことにした
邪魔にはならない
そしてそのお金はエステや旅行などに使うことにした
何となく、だけど形の残るものは買いたくない
パーっと使ってしまいたいと思う
そんなこと言っても銀行口座を分けてるだけで、それがあるから自分のお給料で服や靴を買える余裕がある事もわかっている
どこから出しても同じことなのも
ただ、自分がそうしたいから、そうしているだけ
気持ちの問題、なのだと思う
中学3年生になって修学旅行も終わった
夏と共にも近づいてくるもの、高校受験
一学期の三者懇談で「このままだと学校を選べませんよ」と言われた
でも母は「本人次第なので」と言っただけで担任は困った顔をした
先生、公立高校の、自転車で行けるところに、行くよ
私がそう言うと「今のままでも1つあるけど、出来ればもう一つ上のところがいいと思う」と担任は私の方を見ていった
そこの方が、近い?
「そうだな、自転車だとそこの方が楽だと思う、勉強はやれば出来ると思うから、3年間通うなら近い方がいいだろう、おまえは」
担任は私が面倒くさがりなのをよく知っているから的確なアドバイスをくれた
じゃあ、夏休み、頑張ったら、受かる?
「頑張ったらもっと上も行けるぞ」
それはいいよ、入ってから頑張りたくない
「じゃあちょっと頑張れ」
そんな感じだった
母さん、来なくても良かったのにな、何しに来たんだろう
嫌味ではなく疑問に思った
クラスの佐和は進学校、明日香と志穂は私立の願書を出せばほぼ合格するところ
さくらは早く一人で暮らしたいから、商業高校に行って、簿記なんかの資格をとると言う
ちゃんと先の事を考えていてビックリした
「いつまでも、おばあちゃんに迷惑かけられない」
そう言って、さくらはかなり勉強を頑張るようになる
ちいちゃんは何も考えてなくて結局、志穂や明日香と同じ学校に行くだろうと人ごとみたいだった
私は、どうなるんだろう
まだ実感なんて湧かなかった
梨花は実はお嬢様だから私立の短大付きのところ
入学金はバカ高いけど、ほぼ入学出来るらしい
私、電車とか乗りたくないから、公立の近いところに行く
「その理由、あんたらしいな」
真由美は感心したように言う
だって毎日、だよ
「確かにね、でも私も多分同じ」
え、ホントに、今岡高校?
真由美は授業の出席率の割には成績がいい
真面目だったら、ソコソコ出来たのかもしれない
「あんたもそこだろ、一番近いし」
うん、でもちょっと頑張れって
「私もだよ」
じゃあ、一緒に受ける?
「だな、ちいちゃんと同じところ、滑り止めにして、受けるだけ受けてみよっか」
「え、じゃあ真由美と未来、同じところ行けるんだ、いいなぁ」
梨花は羨ましそうだけど、自分も受けるとは言わない
「梨花はもうあの女子高に決めてるの」
「だって私の成績じゃあそこしかないよ、親も短大行って欲しいみたいだし、2人とも滑り止め同じトコにしてよ」
「無理だよ、あそこバカ高いらしいじゃん、それに」
女子高、嫌だ、でしょ
「そう!男子いないなんて、つまらないよ」
私は、電車2回も、乗り換えたくない
それぞれ家の事情や、個々の能力、性格によってバラバラの選択をする
高校受験は人生で初めての大きな分岐点だった
私と真由美とさくらは生まれて初めて、勉強というものをする事に決めたけど、何から始めていいかわからず、終業式の日とりあえず本屋に問題集を見に行った
みんなヤンキーだったけど、高校受験を意識し出したのは早かった
多分女子の頭だったさくらが、家庭の事情もあって必ず志望校に合格したいと言ったのが切っ掛けだったと思う
私立なんて無理だから落ちたら定時制か就職しかない
さくらは前からちゃんと考えていたらしく、一学期ですっぱりヤンキーを引退?した
梨花やちいちゃんは今まで通り、勉強することもなく夏休みも楽しく過ごしている
別にそれぞれだから、羨ましいとは思わなかったけど、受験勉強というものを始めて自分の馬鹿さが嫌になった
父が、会社の同僚の娘さんが大学生をしているから、勉強を見てもらうかと聞いてきた
正直ビックリした
それって家庭教師!?
「英語が得意らしいから、どうだ?」
父は普段大人しくて、いても夜勤でも変わらないくらいなのに、会社でそんなことを聞いてくれていたなんて思いもしなかった
教えてもらった方が、いいかな
「おまえは数学や理科は大丈夫みたいだし、あと英語を何とかすればもうちょっと成績上がるんじゃないかな」
なんで知ってるの
「期末テスト、捨ててただろ、英語の熟語や文法がさっぱりだろ未来」
うん、確かに
志望校は中の下だから多分半分出来れば合格確実
数学と理科は7割出来たとして、社会は存在自体無理
国語はちょうど50点レベルだから何とかするなら英語だろう
じゃあ、お願い、しようかな
初めて父にお願いごとをした
物心が付いてから夏休みを弟と過ごさなかったのは、この年が初めて
理由は私の勉強なんかじゃなくて弟の部活
毎日学校に通って、夜は道場に行く
ブラコンを卒業しなければならないと、少しだけ男の子っぽくなった弟を見て思った
受験勉強と言っても、今まで全然してこなかったから集中力なんてない
真由美と勉強しようと集まっても出来るわけがなかった
結局喋って時間が経っていく
「未来、高校行ったら彼氏作りなよ」
そんなの、作ろうとして作るものなの?それより真由美、彼氏とはどうなのよ
「まだ付き合ったばっかりだし、なんとも、でもいい奴だよ面白いし」
2人で会ったら、何するの
「えーと、まあ街行ってぶらぶら買い物したり、部屋でビデオ借りてきて見たり、とか」
楽しい?
「うん、そりゃ楽しくなけりゃしないよ」
そうだよね、でもそれって友達でも出来るじゃん?なんでみんな付き合うの?
「ちょっと説明難しいけど、特別になるからじゃない」
特別
「そう、友達とキスしたりしないだろ」
じゃあ、キスしたくなったら、付き合うって事?
「うーん、ちょっと違うけど簡単に言ったらそうかな」
キス、した?
「、、、、うん」
真由美も彼の事好きなんだ
「最初は告白されて付き合い出したんだけど今はそう、好きだな」
好きかぁ
何回聞いてもピンと来ない、私は真由美や梨花だったらキス、出来ると思う
ディープキスなんて知らないから、そんなことを考えていた
担任に言われた通りちょっとだけ頑張った
でも何より家庭教師のお姉さんが素晴らしかった
はじめにお勧めの問題集を選んで買ってきてくれた
もちろん後で代金は支払ったけど、わざわざ本屋で選んでくれたというのが凄く嬉しくて、お姉さんが好きになった
週1回、2時間木曜日に家に来て教えてくれる、残りの日は次までにと決められた範囲の問題をして、わからないところは次の週に教えてもらう
その繰り返しなのだけど、ビックリするくらい理解できた
何で今までわからなかったのかと思う程
私の英語の成績は一学期の期末が28点、それが二学期の期末には70点取れるようになった
お姉さんも「基本がわかったら、後は大丈夫よ、元々出来る子だし」とおだててくれたから益々頑張る
そうして私は高校に無事、合格した
他のみんなも、それぞれ思ったところに合格できたから3月の終わりにお祝いに遊園地に行った
「違う学校に行っても絶対遊ぼうね!」
何度も約束する
新しい制服が出来上がってきて家で試着してみた
ブレザーでよかった
家からの距離しか考えてなかったから、制服なんて気にしてなかったけど、セーラー服じゃなくてホッとする
あんなの来たら体型目立ちそうだもんね
真由美と一緒に制服の採寸に行った時に初めて制服の形を知った私に
「ホントにあんたらしい」
と真由美が呆れた
「私がここに決めた1番の理由は、制服が可愛い、だよ」
それこそ真由美らしいね
お互いに笑った
そして私は高校生になって、初めて男の人を好きになる
龍成とのことを真由美に白状してから、なんだか完全に吹っ切れた
どこかで親友に隠さなくてはいけない事をしている、と思っていたのかもしれない
週末に真由美と電話で話して、旅行の相談をするため月曜日おっちゃんの店で落ち合うことになった
いつも通り車を置いて歩いて店に向う
真由美は暑いところが好きだからグァムに行きたがるだろうけど、今日は頑張ってUSJを押す
USJは最後の彼と2回行ったけど、今はハリー・ポッターがある!
テレビで見ては行きたいと思っていたから、このチャンスは物にしたい
店に入ると真由美はまだ来ていない、カウンターに座って注文する
生中と焼き鳥、せせりとぼんじり、後砂肝
「はいよ、今日は鯛上手いよ」
じゃあお願い
昼の休憩が遅かったからそんなにお腹は減っていない
生中を半分飲んだところで真由美からラインが届いた
「もうすぐ着く」
待つこと5分で到着した
「お疲れ」
お疲れ、早かったね
「店の子が送ってくれたからね、生中」
帰り、どうするの
「タクシー呼んでもらうから大丈夫だよ、未来は眠くなったら先に帰っても」
流石に、まだまだ大丈夫だよ、まだ8時すぎだし
真由美はご飯ものが好きだから焼き鳥丼やサラダを注文した
とりあえず乾杯
「先に一言だけ言っとくけど」
何
「水臭いよあんた」
ごめん
龍成の事だとすぐにわかった
「もっと信用してよ、一緒に老後送る仲だろ」
うん、ありがとう、ていうか老後の話は本気なんだね
「当たり前だろ」
それ以上、その話はしなかった
「旅行、USJと京都でいいよ」
え、ホントに、どうして
「グァムは彼が連れて行ってくれるって、ちょっと先になるけど」
おごり!?
「連れて行ってくれるんだから、そうじゃない?違ったらあんたと行くよ」
今度の彼もお金持ちだね
「この歳になると最低条件だよ」
彼氏いくつ?
「45歳、バツ2」
バツ2、負けた
「バツの数?」
うん、まあ冗談だけど、年上好きだね
「あんた年下好きだもんね」
たまたま、だよ
離婚してからの彼は全部年下だったけど、本当にたまたまだ
「私だってそうだよ、でも、確かに可愛いのとかは好みじゃないかな」
だよね、私は可愛い顔がいい
「それより旅行どうする?京都行くなら伏見稲荷も行こうよ」
あ、行きたい、それ、確か千本鳥居
「そうそう多分ね、私は上まで歩けないと思うけど」
2泊3日だとすると、はじめに京都行って泊まるでしょ、で大阪で買い物して、USJホテル、ちょっと厳しいかな
「もう一泊?」
したら朝から晩までUSJで遊んでつぎの日帰れるから楽だよね
色々相談して、4月の中旬から下旬までに行く事にした
G.W.までには行きたいし、平日がいいから15日前後狙いかな
「段取りは任せるよ、休みも合わせるし」
わかった、明日休みだから調べてみるよ
その後はいつも通りくだらない話で盛り上がって飲みすぎた
ふと携帯を見ると龍成から2通メールが来ている
そういえば、店に来ないな、よかった
真由美は何も言わないとわかっているけど、やっぱりまだ気にしてしまう
真由美のタクシーに便乗してマンションの前で降ろしてもらう
ありがとう
「あんたすっごい眠そうだよ、お風呂入るなら気をつけて、中で寝るなよ」
明日休みだから、朝入るよ、お休み、またラインするよ
「お休み、またね」
タクシーを見送ってフラフラと部屋まで帰った
楽しく飲んで機嫌よくドアを開ける
ただいま、っと
付けまつげを外して化粧を落とし、歯磨きしながらメールを見た
龍成からは
「水曜日楽しみ(*^ω^*)」
「今日は残業になりそう(¯―¯٥)」
「残業終わった、未来さんは何してるのかなぁ」
一通増えてる
服をソファに投げてベッドに寝転ぶ
残業お疲れ様、私は今まで友達と飲んでたよ
返してパジャマに着替えると返信が来た
「お帰り、飲んでたの?いいなぁ」
楽しかったよ、龍成は残業疲れた?
「まあね、でも水曜日を励みに頑張った」
水曜日、いつもの駐車場で待ってる、何時くらいに来れる?
「6時過ぎには行くよ」
了解、無理しないでね
「大丈夫、終わったら速攻行くから」
わかった、お休み
「お休み、水曜日ね」
その後はあっという間に眠っていた
眠る寸前
旅行に行ったら、今度は龍成にもお土産、買おう
と思った
火曜日は旅行会社へ足を運んで一応、ホテルを予約した
ホテルは第二希望だけど仕方ない
細かいプランはまた真由美と相談しよう
レンタカーを借りてもいいけど、真由美はタクシーでいいっていうかな
いろいろ予定を立てたり考えたりして、旅行は行くまでの時間も楽しい
今日、水曜日
朝一出勤したらタイムカードが故障していた
タイムカードと行っても、バーコードをパソコンで読み込むタイプだから、パソコンを再起動してみるけど駄目だった
元々機械関係は苦手だから、あっさり諦めて開店準備に掛かることにした
5分程して、他のみんなも出勤して来たので
おはようございます、勤退パソコンおかしいです
「おはようございます、って本当?」
みんなでワイワイやっていると、理由はわからないけど立ち上がった
まだ遅刻になる時間ではなかったから、順番にバーコードを読み込ませて出勤をクリックする
「何とかなりましたね」
助かりました、全然わからなくて
そんなことを言いながら今日の予定を確認していく
私は3時までのショートだから朝からは接客
昼からの人が来たらその時に忙しいところに回ろう
6時間勤務の時は休憩は20分、お茶休憩だけ
休憩いらないから、早く帰らせてくれないかな
朝から既にパソコンで疲れていたから、何となくやる気が出ない
1時くらいに休憩していたらパートの吉田さんが話しかけてきた
またシフトの交代かな
この前の事があるから、少し身構える
「未来さん、ちょっと聞いてもいいですか」
はい?
「未来さんのまつ毛、付けまつげですよね?」
うん、そうだけど
「凄く自然に見えるんですけど、どこで買ってるんですか」
ドンキ、です
それから、私も試したんだけど、とか、上手く出来なくて、とか、話してくる
何なんだろう
結局、吉田さんの意図はわからないまま、メイクの事や肌のお手入れの事なんかを質問された
当然基礎化粧は会社のものを使っているし、付けまつげは自まつげが少なすぎてエクステが出来ないから付けている
別に普通だと思うけど、何かおかしいのだろうか
「私ももう少し若く見られたくて、付けまつげ買ったんですけど、上手く付けれないんです」
そうなんだ、練習すれば大丈夫ですよ
休憩する前より疲れた気がして仕事に戻った
吉田さんの年齢は知らないけど、そういえば最近化粧が濃くなったかも
接客もするから、ナチュラルメイクの方がいいと思うけど、私が言うことでもない
伝票を持って恵子ちゃんのところに行くと
「未来、最近化粧品変えた?」
いや、ずっと一緒だよ
相変わらずタイムリーな話題を振る天才だなと思いながら答える
そういえば、さっき吉田さんにも付けまつげ、の事とか聞かれた
「あの人、最近メイク濃いよね!不倫相手に何か言われたのかな」
え、不倫、関係あるの
「だって急にって可笑しくない?」
若く見られたいって、言ってたけど
「やっぱり何かあった気がする、それに未来も」
私?
「化粧品変えてないなら、なんだろう、最近ちょっと肌艶がいいような」
よく寝てる、からかな
本当は少しだけ、龍成とのことを思い出した
欲求不満、解消したから、かも
帰ったらお風呂に入って行く用意をしよう
また化粧するのは面倒くさいけど、ホテルでシャワーするのは時間が勿体無い
晩ご飯はどうしよう
待ち合わせ前に何か買って行こうかな
支度をしながら、龍成にメールで晩ご飯の相談をした
結局、途中でケンタッキーを買って行こうと言う事になった
駐車場で待っていると龍成の車が入ってくる
6時過ぎ、定時が何時か知らないけど、何となく早かったな、と思う
お疲れ様
助手席に乗り込んできた龍成に声をかけると
「ただいま」
とキスをしてきた
ちょっと戸惑ったけど
お帰り
と返す
龍成がニカッと笑ってもう一度キスをした
ケンタッキーを買い込んで、ホテルに入ると龍成が抱きしめてくれる
私も龍成に両腕を回しながら
スーツ、シワにならないかな
と考えた
深い口付けを受ける
舌を吸ってほしくて龍成の口内に差し出す
キツく吸われて歯を立てられて、息があがる
しばらく立ったままお互いの口内を味わった
「未来さん」
顔を見て、龍成が私の名前を呼ぶ
龍成、キス気持ちいい?
「もちろん、もうこんなだよ」
そう言って私の手を龍成の物に持っていった
凄く固くなっていて、それを嬉しく思う
ケンタッキー、熱いうちに、食べよ
身体を話して、服を脱ぐ
さすがに裸で食べるのも何だから、私はコートと帽子を取った
龍成はカッターシャツにパンツ、間抜けだけど別に構わない
「久々に食ったら美味いよね」
そうだね、私も久しぶりに、食べるな
ソファに並んで座りながら、取り留めない話をした
タイムカードが立ち上がらなくて困ったけど、すぐに諦めた話をすると
「未来さんが仕事の話してくれたの、初めてだね」
龍成が嬉しそうに言った
言われて、気付いた
龍成は建築関係の会社に務めていて、現場監督が出来る資格を持っていると言った
現場に行ったり、顧客のところで打ち合わせしたりというのが主な仕事らしい
だから頻繁にメールしたり電話してきたり出来る訳だと納得した
お腹いっぱいになって、食べた後のゴミをまとめていると
「俺がするから、シャワー浴びるなら行ってきて」
龍成が手伝いながら言った
家で、入ってきたよ
「え、じゃあ俺入ってきた方がいい?」
別に、そのままで、いいよ、龍成がいいなら
私は自分が汚いのは我慢できないけど、相手は別に気にならない
3日とかお風呂に入っていないなら嫌だけど
龍成はシャツとパンツを脱いでベッドに上がると、おいでおいでと手招きをした
ワンピースとインナーを脱いで、ブラとパンツ姿で近付いていく
向かい合ってキスを繰り返しているあいだにブラを外された
そっと胸を手のひらで包まれる
貧弱な乳房はスッポリと収まってしまう
片手で胸を触りながら、片手を後頭部に添えられてゆっくりと後ろに倒された
期待でドキドキする
「未来、好きだよ」
龍成の低い声が耳元で囁いた
そのまま耳を甘ガミされる
龍成の物が脚にあたっているから、それをそっと握った
早く入れて欲しい
いつも1度目はそう思う
無理やり腕を伸ばして龍成の物を刺激した
龍成
名前を呼ぶとキスしてくれる
まだ触られてもいないのに、濡れているのがわかる
胸を触っていた龍成の手がアソコに移動した
パンツを脱がされて割れ目に指を這わされる
ヌルヌルしているのがわかった
龍成、もっと
割れ目を開いて指が入ってくるとザワザワと背骨に快感が走る
「気持ち、いい?」
うん、気持ち、いい
寝転んだ私の上で龍成が体制を変える
私の顔の前に龍成の物がきたから口に入れた
先をキャンディを舐めるみたいにして舐め回す
そのあいだ、アソコは龍成の指で愛撫を受けてだらしなく液を垂れ流している
「すごい濡れてる、グチャグチャだよ」
言っている龍成の声も興奮していた
んん、もう入れて、ほし、い
お願いした
「指、入ってるよ」
違う、龍成のこれ、欲しい
「これ?」
私の口から物を引き抜いて、私の顔を見ながら聞いてくる
入れて
指を抜かれて、アソコがヒクヒクしている
寂しい、早く、欲しい
ゴムを付けて私の脚を目一杯開いた
身体が柔らかいからアソコも丸見えで割れ目も開いているだろう
入り口に龍成の物があてられるけど、入ってこない
龍成?
「未来、もう一回言って」
龍成、入れて
嬉しそうにニカッと笑うと挿入してきた
頭の部分がクプンと入ってきて声がでて、身体が跳ねる
またそこで止められた
や、もっと
龍成は上から私を見下ろしていた
イヤらしい顔をしている
「俺の入れて欲しいの」
入れて、欲しい、奥まで、入れて
ゆっくりと根元まで押し込んできた
ああっ
嬉しくて身体が震えた
クチュクチュと音をたてて龍成の物が私の中をかき回す
いいところを剃りあげるように突かれて大きな声で喘いだ
龍成も余裕がないから、私をイカせようとしているのがわかる
なら、焦らさずに入れてくれればいいのに
もしかしたら龍成の性癖なのかもしれない
激しくはないけど、感じるところを集中して責められているので何も考えられなくなってきた
ただただ気持ちよくて、もっともっとと思う
自分の乳首を摘みあげて痛いくらいに捻るとアソコがキュウっと締まった
「あぁ」
龍成が溜息みたいな声を出してグッと動きを止めた
イキそうになったらしい
私の手を払い除け、龍成の指で乳首を愛撫される
もう片方に歯を立てられてイってしまう
「くっ」
アソコが龍成を飲み込むように収縮して彼もイったのがわかった
私の頬に手を当ててキスを繰り返す
イった後のキスは余韻を長引かせてくれるから大好き
うっとりとキスを受けながら
アソコの中の龍成の物を締めつけた
「未来、好きだ」
最近、龍成はよく好きだと言う
でも私にはそれを求めたりはしない
はじめは言わなくていいのに、と思っていたけど、今は嬉しく思うことを私は自覚していた
本当は生きたダッチワイフやただの穴だと思われてるとしても、優しく抱きしめられて嫌なはずがない
私だって龍成が好きだと思う
いくら欲求不満の淫乱でも嫌な相手とはセックスしない
好きだと言わないのは、聞かれないから
イった後も抜かずに抱き合う
重いよ、龍成
彼は腕立て伏せの要領で、私の顔の横に手をついて上半身を起こした
「抜きたくない」
また、入れるでしょ
龍成の下で身体をずらしてズルっと引き抜いた
ゴムの処理をして2人でベッドに寝転ぶ
私はうつ伏せで肘をついて龍成の顔をみた
「どうしたの」
え、と
ただ顔を見たかっただけなんだけど
顔、見てた
正直に答えた
「何それ、なにか可笑しい?」
ううん、かわいいなぁって、思って
「可愛い!?俺」
うん、後ね
「なに」
いつも、気持ちよくしてくれて、ありがとう
「ははっ、何言ってるの」
言いたかった、から
龍成の手を取って指を触った
龍成の指、きれい
「そうかな、けっこうデカいよ」
手は大きいけど、指、長くてすらっとしてる
手のひらにキスをした
彼の上に乗り上げてじゃれるように首筋にもキスをする
「未来さん、機嫌いいね」
最近、良く言われるんだ
「え、俺も言われる、会社とかで」
え、そうなの
何となく嬉しくなってキスをした
舌を絡めて何度も口付けていると、下から龍成が両方の乳首をギュウっと摘んだ
んっ
「痛くない?」
気持ちいい
「すぐに固くなるね」
もっと、強く、して
痛いギリギリが最高に感じる
龍成が起き上がってきた
私をうつ伏せにして、お尻だけ高く上げさせる
自分は私のお尻の方に回ってそっとアソコに口をよせる
チュッチュッとアソコにキスされる
私が舐められるのは好きじゃないと知っているから、激しくはしない
入り口のあたりに優しく舌を這わされる
何だかとても恥ずかしい
私は淫乱だと思うけど、普通に恥ずかしいと思う事だってある
そのポイントが人と同じかは別として、舐められるのは本当に恥ずかしい
だって舐めるところじゃない気がする
おまけにこのポーズはされるがままで、心許ない
「未来さん、感じる?」
うん、気持ちいい、けど
「けど?」
恥ずかしい
「舐められるのが?」
うん、指が、いい
「俺の指、好き?」
好き、ね、指
龍成のすらっとした指が中に入れられた
はぁ
気持ち良くてため息がでた
やっぱりここは舐めるところじゃなくて入れるところだと思う
「未来さんのここ、見た目は可愛いのに中はすごくイヤらしいね」
だって、気持ち、いい、もん
中をそうっと撫でられるように刺激されて、もどかしいけど気持ちいい
ずっと、していて欲しい
中に一本指を入れたまま、残りの指で左右に割り開かれる
「中まで見えてるよ」
んっ、そこ、もっと
「これは恥ずかしくないの」
入り口、も、気持ちいい
見られるのも多少は恥ずかしいけど、気持ちいい方が勝ってしまう
私のアソコは歳の割には醜くないみたいだから、見られるのは耐えられる、ようになった
過去の彼たちのおかげだと思う
「未来さん、可愛い」
指を抜かれて、彼の物が入り口にあてられた
今度は焦らさずに入れてくれる
アソコが龍成でいっぱいになった
「すごく、締まってる、感じてるの」
浅い挿入を繰り返しながら、私たちが繋がっているところを見ている気配がする
気持ち、いい
背中にキスを落とされ、胸を揉まれた
強い快感が与えられないから自分から腰を振って催促する
一旦引き抜かれて、向かい合って座る形になった
「未来さん、イヤらしい顔、これ欲しいの?」
龍成が自分の物を持ったまま聞いてくる
うん、入れたい、ここに
私はわざといやらしく見えるように、自分のアソコを指で割り開いて中指を入れた
1回目焦らされたから少し仕返ししてやろうと思う
龍成に見せつけるように脚を大きく開いて自分の指でアソコを愛撫した
さっきまで、龍成の、はいってたから、はぁっ、グチョグチョだね
「うん」
向かい合った龍成の視線はアソコに集中している
興奮した
指を増やして少し激しく出し入れすると気持ちよくなってくる
普段自慰をしないから、自分で触るのなんて巧としていた時以来かもしれない
あの時もこうして巧に見せてあげていた
一瞬そんなことを思い出したけど、今は龍成に興奮して欲しい
でも引かないか少し心配もあったから、彼の顔を見た
心配をよそに、興奮しているのが表情でわかって嬉しく思う
龍成、私のここに、欲しい
次の瞬間、凄い勢いで押し倒される
「未来」
龍成は私の指を引き抜いて、自分の指をねじ込むように突き入れた
煽り過ぎたのか、荒々しく指を出し入れされて少し後悔した
腰を引いて逃げようとしても、しっかりと抑えられててどうにも出来ない
噛み付くようなキスを必死で受けながら、強過ぎる快感に涙目になってきた
「未来」
龍成がやっと気付いて動きを止めてくれた
龍成、ごめん、ちょっと、待って
何とか言葉にする
「未来」
もう一度名前を呼んで目尻に優しくキスをくれる
「ごめん痛かった?」
大丈夫、私も、ごめん、龍成に興奮して欲しかったから
やり過ぎた
「ホントに興奮したよ、エロ過ぎ」
顔を見合わせて少し笑う
ゆっくりと指の動きを再開させて乳首を口に含まれた
気持ち良くてため息がでる
龍成の髪に手を伸ばして感触を味わう
龍成
名前を呼ぶといつもキスしてくれる
指の代わりに、そっとアソコに彼の物が入ってきた
龍成
名前を呼ぶことしか出来ない
「未来、気持ちいいね」
うん、気持ちいい、すごく
2回目も2人で同時に達した
ベッドで腕枕をしてもらっているけど、さっきの事を思い出して居心地がわるい
龍成、さっき、煽るみたいな事して、ごめんね
「あれ、すっごい興奮して、わー!ってなった」
龍成に、焦らされたから、やり返してやろうと、思って
「あはは、何それ、じゃあまた焦らしたらあれ見せてくれるの」
え、見たいの、また
「見たい、ってか見せてくれるの」
あんなもので、良ければ
龍成はギュウっと抱きしめてくれた
でもやっぱり、やり過ぎたと反省した
また一緒にお風呂に入りながら
いつの間にか当たり前みたいに一緒に入ってるな
と思う
龍成に後ろから抱っこされているみたいにして、2人で泡アワする
「未来さん、今度はホワイトデーだね」
別に、いいよ、チョコあげた、だけだし
「嬉しかったし、俺も何かしたい」
来週、だっけ?
基本イベントは興味無い、シフトなら一週間分覚えているけど
「今日が水曜日だから、14日は土曜日かな」
じゃあ仕事
「未来さんベッドだったらあんなに可愛いのに」
のに、何
「普段は素っ気ないね」
え、そうかな、ごめん
「いつもだからいいけど、でも水族館の時は違った」
だって好きだもん、水族館
「ホワイトデーとか興味なさそうだもんね」
うん、あんまり、それに、そんなの関係なく、、、、
言いかけて迷った、なんて言ったらいいだろう
龍成とはしたいし
本当は会いたい、と言おうかと思ったけど、敢えてしたいと言った
「未来さん、俺とするの好き?」
うん、好き
振り向いて龍成の顔を見ながら答えると、彼はいつもの“ニカッ”って笑い方じゃなくて、微妙な顔をした
後ろから抱きしめられる
「未来さん、もう一回言って、俺とセックスするの、好き?」
大好きだよ?
「俺も、大好き」
龍成?
「次はいつ会おうか」
龍成の会える日は何時?
「土曜日、半日出勤だからお昼から」
土曜日?今度の?
実は私も半日出勤なんだけど、会い過ぎじゃないかな
龍成、お父さんなんだし
言いたいけど、言わない
土曜日は仕事だから、次の週は?
「え、でも前に土曜日交代したから午前中だけだって」
言ったっけ
水族館で機嫌良かったから言ったかも
「買い物行こうよ、ホワイトデーの」
買い物?
「そう、あんまり高い物は無理だけど」
いいよ、そんなの、飴でもくれれば
「食べないクセに」
じゃあ、チョコ
「いいでしょ行こうよ」
何処に?土曜の午後だよ?ご近所さんに会ったら駄目でしょ
「高速乗ってアウトレットモールまでか電車で街まで出れば会わないよ」
えー、面倒くさいよ
「そんなこと言わないで、ね」
えー
どうしよう、どちらか選べと言われたら街の方がマシ
会社に車を置いて駅から電車一本だし、アウトレット行ってもブランドとか興味ないし
じゃあ、街?
「やった!待ち合わせしよう」
龍成、スーツ?
「うん、駄目なら着替えるけど」
駄目じゃない、なら、私も仕事の服のままで行く
駅のスタバで待ち合わせることにした
多分龍成の方が遅いから、軽く何か食べようと考える
「欲しいもの、ある?」
うーん、ピアス、とか
本当は新しいメガネが欲しいけど、何となくプレゼントぽくないし高い
ピアスなら手頃な値段で可愛いものもたくさんあるだろう
「それいいね」
そう言って後ろから耳を噛む
「ここに付けてね」
耳元で囁かれてゾクッとした
もう、上がろう
シャワーを浴びていたら、龍成が身体を触ってイタズラしてくる
また、したくなった
結局もう一回ベッドに移動した
時間も押していたから龍成を押し倒して襲った
脚の間に入って彼の物を頬張る
半ダチだったそれを根元までくわえて頭を上下に振った
すぐに硬くなって全部口に入りきらなくなったから、手で扱いて先っぽを舐め回す
3回目でも硬い
龍成はジッとこっちを眺めていたけど、枕元のゴムに手を伸ばして封を切った
「未来さん、付けて」
ゴムを受け取り彼の物にそっと被せる
上に跨って慎重に腰を落としていく
今度は下の口で根元まで銜えこんで快感で鳥肌がたつ
身体を倒してキスをする
龍成が私のお尻を掴んで下から突き上げてきた
子宮の入り口に当って大きな声で喘ぐのを止められない
繋がったままコロンと横に転がされ、上下逆になって脚を思い切りM字に開かれた
いいところを剃りあげるように刺激されてアソコの中がうねるように動くのがわかる
高まってきたところで腕を引っ張って身体を起こされた
座って抱き合ったままキスをする
クチュクチュと小刻みに動かしながら何度もキスを繰り返した
龍成、もう、イキたい
もう一度後ろに寝かされて今度はバックに体制を変える
2.3度感覚を確かめるように動かした後、ギリギリまで引き抜いてから一番奥まで一気に入ってくる
大きく出し入れされて頭が真っ白になった
腰を掴んでいた龍成の腕に力が入って挿入が激しくなる
ああっ、イクッ
アソコがキュウウっと締まってヒクヒクと痙攣する
同時に中で龍成の物も弾けた
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