奥さん公認の不倫その前
あるスレで自分の過去をチョロっと書いたらもっと書きたくなったので、いっそのことここでノンフィクション小説で書いちゃえって思いました
ぼちぼち更新して行く予定です
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「もしもし、お疲れ様」
お疲れ様、電話、大丈夫なの
「うん、起きてるの俺だけ」
そか、子供はもう寝てる時間なんだ
「そう子供と嫁は子供部屋で寝るから、いつも先に寝るよ」
そんなものなんだね
「真由美さんと何話したの」
え、とね、旅行の予定、とか
「そうか、もうすぐだねいいなあ」
今度はお土産、買ってくるよ
「未来さん、今週は休みなくて大変じゃないの」
うん、でも時間短いしね、金曜日休みだよ
そんな話を5分程して、金曜日ご飯に行く事になった
串カツのお店に連れて行ってくれるらしい
電話を切ってパジャマに着替えながら
あれ、龍成、奥さんと別々に寝てる、って事だったのかな
と思い付いた
話してる時は、子供の就寝時間に興味が行っていたから気にしてなかったけど、それって聞いてあげた方が良かったのかな
こういう所は真由美の言う通り、もっと関心を持ってあげた方がいいのかもしれない
でも聞いても私には関係ないし、どうしようもない事だと思うのが本心だ
金曜日は昼からエステで夜はデート
後二日頑張って仕事をしようとベッドに入った
私は独身で一人暮らしだから、一人で寝るのは当たり前だし何とも思わない
でも結婚していたら、同じ寝室で寝るものだと思っていた
私が知らないだけで、そういう夫婦も多いのだろうか
眠るまでの少しの時間ちょっと考えてみたけど、やっぱり私には分からなかった
水曜日いつも通り事務所に出勤すると、また恵子ちゃんに呼び止められた
「D店の応援、お疲れ様でした」
おはようございます
嫌な予感がしながらも挨拶をした
「ちょっと配達の人が足りなくて、今日明日配達の方に入ってもらえますか」
なんだ、そんなことか
内心ホッとした
配達はお水のタンクとかもあって、力仕事だけど、結構時間に余裕があるから途中で休憩(サボり)も出来るし好きな仕事だ
分かりました、後で伝票取りに来ます
そう言って、一旦フロアの方へ予定を見に行った
3日間D店に入っていたから変更などの確認をする
配達ならパンツスーツにすれば良かったな
そう思いながら、事務所に行くと恵子ちゃんに小声で
「月曜日、デートどうだった?」
どうって、普通だよ
「まぁまたゆっくり聞かせてよね」
え、また?何にもないって
適当に返事をして逃げるように事務所を出る
車にリストの商品を積みながら、そう言えば恵子ちゃんに彼がいる事を話したんだった、と思い出した
龍成、ちゃんと仕事してるのかな
ふと気が向いて携帯を見ると、やっぱり2通メールが届いている
相変わらずな事が少し嬉しい
とりあえず目を通して仕事を続ける
また、休憩中に返信しよう
最後に台車を積み込んで、会社を出た
配達をしながら龍成とメールのやり取りをする
いつもよりたくさん返信が来ると喜ぶ彼を可愛いと思った
金曜日午後に予約をしているエステは真由美の紹介で、そこしか行った事がないけど接客も丁寧で気に入っている
私が働いている会社もエステ部門があるけど、何故か身内にしてもらうのは恥ずかしくて試したことがない
主にシミ、小じわのケアをしてもらっていて効果の程はわからないけど、今のところほうれい線は出来ていない
リフトアップのマッサージをしてもらった後は気のせいだけど、顔が引き締まったように感じていい感じに機嫌が良くなった
家に帰って龍成からの電話を待つ
6時すぎに彼から電話があった
「仕事終わったよ今から迎えに行く」
え、いいよいつも通り、車で行くよ
「そっち向かってるから、駅の近く何処か出てこれる?」
えー、じゃあコンビニ?
駅の近くのコンビニで待ち合わせる事になった
歩いて10分弱かかるからカバンの用意をして部屋を出る
暖かいからワンピースにジャケット、足元は合皮のハイカットのスニーカーにした
歩きやすいし、大体スーツ以外はスニーカーを履く事が多い
テクテク歩いてコンビニに着いた
龍成の車はまだない
仕方なくコンビニに入って雑誌をみた
自分世代のファッション誌を見るけど、ピンと来ないし、こんな堅苦しい格好なんてこんな田舎ではかえって浮いてしまう
暇だな、と思って窓の外に目を向けると、ちょうど龍成の車が見えた
店内の私に気付いた龍成が、車の中からニカッと笑って手を振る
小さく振り返して駐車場に出た
お疲れ様、お邪魔します
いつもとは逆に私が助手席に乗り込む
「お疲れ、て未来さんは休みか」
うん、今日はエステ行ったよ
「そんなの行くんだ」
日々老化との戦い、だからね
「未来さんは充分若いよ」
そんなこと言うの龍成だけだよ
「嘘だ、でも俺だけでいいよ」
車を走らせて、私の住んでいる街より少し山手の方に向かった
「実家の近くの串カツ屋なんだ」
え、実家の近く?
「そう、未来さんこの前、昔から食べてるお寿司買ってきてくれたじゃん」
うん
「嬉しかったから、今日は俺が若い時から行ってる店行こう」
え、でもさ、そこって
龍成の親や奥さんなんかとも行っていて、お店の人も顔見知りだったりしないだろうか
気になって聞いてみた
「あ、うん、両親は知ってると思う、でも嫁はどうかな」
いいの、そんなとこ、行って
「いいんじゃないの、客商売だから下手な事しないだろうし、親にはバレてもいいから」
どうして、でもまぁ、友達とか言えるか
「俺サイドの事は大丈夫、それより旨いから未来さんに食べてほしいんだ」
そか、じゃあ楽しみにしておくよ
龍成は私の事はすごく気にしてくれるのに、自分の事はこっちが心配するくらい大胆な時がある
ちょっと戸惑ったけど、考えるのは苦手だから龍成の言う通り、気にしない事にした
串カツ屋さんは思っていたより新しい感じだった
聞いたら少し前にリニューアルしたらしい
中に入ると上品な感じでカウンターと堀ごたつのテーブル席
わたし達は小さめのテーブル席に座った
串カツなら断然鳥ももが好き
後はウズラやレンコン、チーズとか
「未来さん揚げ物なら野菜食べるんだね、前も天ぷら屋さんで食べてたし」
うん、レンコン美味しい
龍成が車で飲めないから遠慮したけど、頼んでくれたから生中を飲んでいる
ビールと串カツでかなり上機嫌になった
「未来さんは機嫌いいとすぐわかるね」
龍成が嬉しそうに言う
「でも機嫌悪い時がわからない、機嫌悪くなる時ってないの?」
そりゃ、あるよ、でもよく言われる
私は人から見たら機嫌がいい〜普通、までの表情しかないらしい
でも実際は短気だし、怒ったら怖いと思う
機嫌が悪い時はあまり人に会わないからかもしれない
真由美や梨花にはバレバレだけど
美味しいものを食べている時はいつも上機嫌だから、真由美には
「あんたはいつも腹一杯にしとけばいいよ」
とよく言われる
「本当に美味しそうに食べるけど、食べ方綺麗よね」
美味しい、と食べる私をニコニコして見ていた龍成が感心したように言った
うん、親が厳しかった
まだ小さい頃から箸の持ち方やご飯の食べ方だけはすごく厳しく仕付けられていた
おかげでどこでも褒められるし、箸で何でも掴める自信がある
食べるところを見て好きになった、と告白された事もあって、その時は少しだけ親に感謝した
「俺、来月誕生日なんだ」
え、そうなんだ、5月?
「21日」
何か、お祝いとか、する?
「うん!してくれる!?」
私はいいよ、もちろん
そう言えば誕生日知らなかった
え、と、次で何歳?
「知らなかったんだ」
34.5でしょ?
龍成は笑いながら答える
「35歳になる」
何か、欲しいもの、あるの?
「俺ね、未来さんとお泊りしたい」
え、
「場所は別にどこでも、ホテルでも温泉でも、一晩一緒にいたい」
そんなの、無理じゃないの
「家の事は俺が考えることだから、未来さんは嫌?」
嫌、ではないかな
「じゃあ、それプレゼントにちょうだい!」
好きな顔でニカッと笑われて断れない
じゃあ誕生日前後で、休める日わかったら、教えて
どうせ行くなら温泉とか行きたいけど、あまり遠くは移動時間だけで終わってしまうし、車で2.3時間のところがベストかな
龍成は希望が通ってご機嫌だったから、その後は実家の家族の事を色々話してくれた
3人兄弟の真ん中で弟は結婚しているけど、兄は独身、それぞれ家を出て実家には両親だけが住んでいる
真ん中っ子というのにすごく納得した
人懐っこくて、自由
お兄さん、独身なんだ
「うん、3つ上」
それでも私より、下だね
「そっか、言われてみればそうだね、でも思わないな」
お兄さん、カッコイイ?
「普通?でも結婚しないんだって」
え、私と一緒だね
「兄貴に乗り換えるとか、駄目だから!」
そこまで節操なしじゃ、ないよ
龍成が慌てて言うのが可笑しくて、声を上げて笑った
店を後にして少しだけドライブ
と言うか龍成が帰してくれない
明日も仕事だし、帰りたい
「もうちょっとだけ、ね」
湾岸沿いを走って、適当なところで車を停めた
シートが倒されて、キスをされる
ワンピースの中に手が入ってきそうになったから慌てて止めた
や、やめて
「ちょっとだけ、最後までしないから」
まって、やだ
抗議をしたら龍成が顔をあげた
「嫌?」
嫌、最後まで、したくなるから
龍成は一瞬キョトンとして、それから笑った
「ごめん、中途半端は嫌なんだね」
うん、キスだけにして
ゆっくりと丁寧な口付けを受ける
「未来さん旅行中会えないから、来週いっぱい会いたい」
じゃあ、月曜日?大丈夫?
「大丈夫!月曜日はホテル行ける?」
私は大丈夫だけど
「じゃあとりあえず、月曜日」
あんまり、飛ばして会うと、飽きるよ
「俺は絶対飽きない、未来さん飽きちゃう?」
うー、分からない、でも龍成とするの好きだから、大丈夫、かも
「じゃあもっと頑張って、もっと気持ちよくなってもらうよ」
もう一度長いキスをした
ちょっと迷ったけど、マンションの前まで送ってもらう
何だか段々、線引きするのも面倒くさくなってきた
どのみち不倫って言われるんだから、もう好きにしてもいいかもしれない
「ここのマンション?」
そう、古いけど、一応オートロック
「でもいい場所だね」
まぁね、便利だよ
この部屋に龍成を入れる日が来るのかは、私にも分からない
部屋の灯りを付けて、見渡した
L字型の部屋の隅にはダブルサイズのベッドがある
別にセックスするからじゃなくて、広い方が眠りやすいし、置けるから置いている
ここで、過去の彼たちとはセックスしている
すごくたまに巧の事を思い出す場所
龍成とここでセックスをする
想像しても別に嫌な感じはしない
ただ、距離が縮まる事が怖いのかもしれない
私は龍成が好き
でも結婚なんて望まないし、龍成にはあくまでもセックスの相手として見てほしい
思い上がりかもしれないけど、これ以上、彼にとって大切になりたくない
私は彼と共に生きる事なんて出来ないし、彼の身の回りのお世話もしたくない
勝手だと思うけど、彼とセックスして、デートして楽しい事だけしたい
龍成がここを自分の居場所だと勘違いしなければ、来てくれてもいいのかも、と思った
お風呂に入りながら携帯を触って、スレも更新する
龍成から、メールが来ていた
「さっき、月曜日はホテルって言ったけど、未来さんとはやりたいだけじゃないよ、ってやりたいのも本当だけど(;^_^A旅行は出来れば土日がいいけど、無理なら日月で」
土日か、私はシフトの希望を出せば大丈夫だけど、龍成は土日の方が出やすいのかな、仕事休むよりいいのかな
明日、仕事が終わったらどこか探してみよう
隣県に少しだけ温泉旅館があるけど、そんなに有名どころじゃないし、数も多くないから土日はいっぱいかも知れない
まぁ最悪、街のホテルでいいや、どうせやる事は一緒だもんね
土曜日は早く上がれたのでネットで旅館の空きを確認したけど、いいところはやっぱりいっぱいだった
仕方ない
真由美にラインで聞いてみる事にする
しばらくすると、返信が来た
「私が知り合いから紹介してもらった所なら、空いてるかもだけど、高いよ?一応連絡先と、この人の紹介って言っていいよ」
名刺の写メも一緒に送信されている
紹介って、どんなところだろう
旅館名から調べてみると、各部屋に家族風呂が付いていて別館は別荘みたいに貸切だ
かなりお高いとみた
無理、あっさり諦めて駅ビルに入っている旅行会社に向かった
私は元々男運以外はいいほうだから、キャンセルがあったら抑えてもらうつもりだったんだけど、行ったらすぐにキャンセルが出たと言われた
ちょっと高いけど、家族露天風呂が付いているツインルーム
ご飯は部屋食じゃなくて食堂まで行かなければいけないけど、口コミの評価はまあまあだ
5月最後の土日を予約できた
この前産婦人科に行ってピルも処方してもらったから、次の生理がよほど遅れない限り当たることもない
ちょっと嬉しかったから、珍しく私から龍成にメールした
5月最後の土日、一応旅行の予約した、でも駄目ならキャンセル出来るからね
帰りにスーパーに寄って手羽先を買って帰る
塩コショウでパリッと焼いて食べよう
車に乗ると電話が鳴った、龍成だ
「もしもし、もう仕事終わったの?」
うん、龍成はお休み?
嬉しそうな彼の声を聞いて、胸がホワッと暖かくなった
「俺は大丈夫だけど、未来さん土日休めるの?」
20日以降のシフトは、まだ出てないから、月曜日希望出すよ
あんたは土日に家空けれるのかと思うけど、俺の家の事は考えなくて良いと言われている
「じゃあまた月曜日、仕事終わったら連絡するよ、明日も、メールするけど」
しばらく話して電話を切った
家に帰って手羽先を焼きながら携帯を見ると真由美からラインが来ている
「旅館、どうだった?あいつと行くの?」
誕生日なんだって、だからプレゼント、教えてくれたところは高すぎてやめた、ごめんね、ありがとう
また夜にでも電話来るかも、と思いながら返信した
久しぶりにゆっくり家にいる気がする
録画してある洋画を見ながら発泡酒を飲んだ
旅行か、楽しみじゃないと言えば嘘になる
でも本心は複雑だった
だってまるで普通の恋人同士みたいにな気がする
しばらく一人で考えた
まぁいいや、どうせ何を考えたって行きたいのが本当だし、いずれ別れるのなら今のうちにたくさん楽しんでおこう
龍成の言う通り、彼の事は彼に任せよう
所詮は不倫女なんだから変な気遣いはやめよう
好きな人と旅行に、行きたい
もうそれだけで良いと思う事にした
洋画が終盤に差し掛かった時、やっぱり真由美から電話が来た
「旅行、行くんだ?」
不倫の癖に、とか言われるかなと少しだけ思っていたけど、真由美の口調は楽しそうだ
やっぱり冷やかす気でかけてきたと確信した
そう、泊まりしたいんだって
「結構大胆だよな、泊まりなんて」
言ったけど、私は気にしなくていいって
「ならいいじゃん、あんたは行きたいんでしょ」
うん、せっかくだし
「いつ行くの」
5月の、最後の土日
「よく空いてたね」
キャンセル出てた、ラッキーだった
「あんたは大体ラッキーだよ」
そうかも、そうだ、ねぇ真由美
真由美に龍成を部屋に入れる事をどう思うか聞いてみた
「別にあんた一人なんだしいいんじゃない?ホテル代勿体ないし、向こうは一応家族あるんだから入り浸りはないでしょ」
予想どうりの答え
そうかな、私が面倒くさい時たまに、ならいいんだけど
「合鍵とか渡さなけりゃ大丈夫だろ」
そんなの、一度も渡した事ないよ
合鍵、と聞いて一瞬、巧の元カノを思い出した
あれはビックリした
でもどうせなら「泥棒ねこ!」とか言われてみたかったなぁ、と今だから思えることを考えた
「にしても」
真由美の声で我に帰った
あ、ごめん何?
「また、別の事考えてただろ」
ボーッとしてた
「旅行代、あんたが出すの?」
龍成は、出すって言ってるけど、プレゼントだから、私が出そうかなって
「プレゼントは旅行する事、だろ?」
うう、でも龍成、お小遣いそんなに、ないんじゃない、かな
「ヘソクリくらいあるだろ、出すって言ってんだから、あんた自分が余裕あるからって出すのは駄目だよ!」
でも
「割り勘にしな!後、何か家族の目に触れない物、あげればいいから!」
はい
こんな時、真由美には勝てない
月曜日、出勤してすぐにシフトの管理を担当してる事務員さんに希望届けを出した
「あ、珍しいわね土日休むなんて」
すみません、今月も4日間休ませてもらうのに
「大丈夫よ、今月は平日だし、いつも土日働いてくれてるんだから、優先的に休み入れるわね」
ありがとうございます
やっぱり普段の行いだね、と自画自賛しながら、ふと斜め奥を見ると恵子ちゃんが目だけで笑っていた
やばい、また何か聞かれるな、休憩、被りませんように
そう思いながらそそくさと事務所を出た
今日は龍成と会うから残業はしたくない
普通にこなせば5時に上がれる
帰ってお風呂は厳しいかもしれないけど、仕方ない
一件クレーム?があった
以前来店された時に、私に
「貴女はどれを使ってるの?」
と聞かれた40代後半のお客様で、小じわが悩みだと言うので、私とは違うタイプの基礎化粧品を勧めた、でも
「貴方と同じので」
と譲らなくて、結局それを購入したお客様だった
全然効果ない、との事
心の中で
だから違うの勧めたじゃん、別に高価な方、売りつけようとした訳じゃないのに
とウンザリしながら、一通りご意見を伺う
先に勧めた物と購入された物の違いについての説明不足をお詫びして、改めて年齢にあった基礎化粧品をお勧めして何とか納得してもらった
ものすごく、疲れた
休憩に入って更衣室に行くと恵子ちゃんの姿はなかった
よかった、今色々聞かれても答える元気ないや
午後は平和に過ぎる事を祈ろう
無事に仕事を終えて一旦家に帰った
何だか疲れたな
今日はビデオ屋さんの駐車場で待ち合わせにしている
本も置いてるから、立ち読みしながら待つつもりだ
服を楽なものに着替えて、お掃除ロボのスイッチだけ入れて再度出かける
ドアを開けるとお隣さんに会った
あ、こんにちは
一瞬今晩は、かなと思ったけど、6時前だからまぁ大丈夫だろう
「こんにちは、お出かけ?」
隣の奥さんが挨拶してくれる
お隣は60代半ば?くらいのご夫婦で私が越してきた時から2人で住んでいる
はい、ちょっとご飯に
適当に答えた
「言ってらっしゃい」
行ってきます
軽く会釈して、行ってきますなんて久しぶりに言ったなと思った
仕事で配達に出る時は言う事もあるけど、家を出るときに言う事なんてない
一人暮らしだから当たり前だけど
立ち読みしてしばらく時間を潰すと龍成から「もうすぐ着くよ」とメールが来た
店を出て、車で待つとすぐに龍成の車が来た
お疲れ様
「お疲れ、待った?」
ううん、大丈夫、晩ごはんどうする?
相談して讃岐うどんのチェーン店に決めた
かけうどんにとり天をトッピングするのがお気に入りで、一人でもたまに行く
素早く晩ご飯を済ませて、おなじみのホテル街に向かう
今回は少し前に利用した、リネンが清潔なホテルにした
部屋に入って、すぐにキスして身体を触ってくる龍成を交わしてシャワーを浴びるために浴室に入った
浴室からベッドに向かうと龍成がパンツ一丁でウロウロしている
何、してるの?
「何かゲームあるみたいなんだけど、よく分からない」
テレビゲーム?
テレビの付近を見渡すと確に、ゲームをする時はチャンネルを入力3に、とのポップがある
本体は見当たらない
ゲーム、したいの?
「いや、未来さん好きだって言ってたから」
そっか、でも弟とかのお古しかしないから、出来るのは限られてるよ
「残念、俺もシャワーしてくる」
チュッと音を立ててキスをしてシャワーへ向かった
今日は普通のテレビをかけよう
特番のシーズンだからどれでもいいやと適当なバラエティにした
すぐに龍成が出てきてベッドに上がってくる
龍成、濡れてるよ
濡れてると言うよりは、少ししか拭いていない感じだ
「大丈夫」
何が?と聞く前にキスで口を塞がれる
舌を絡めていると興奮してきて、龍成の濡れた背中に手を回したけど、濡れてることは気にならなかった
なるほど、大丈夫だ
納得しながら後ろに倒される
胸を鷲掴みにされてキツく舌を吸い上げられる
それだけでアソコが熱くなるのがわかった
掴んだ先に申し訳程度についている乳首を口にする含んで、そっと歯を立てられて鳥肌が立つ
彼の髪に指を埋めて快感を受け止めた
「舐めていい?」
う、ん
私が苦手なのを知っているから、必ず聞いてくれるけど、嫌とは言いにくい
龍成は優しく、辛くない程度にしてくれるし
アソコの入り口にそっと口付けられた
ちゅくちゅくと優しく舌で愛撫されて恥ずかしいけど気持ちいい
突起には触れずに割れ目の部分を軽く吸われた
なれない感覚に身体が無意識にずり上がるのを、腰を掴んで止められる
「未来さん、美味しい」
やだ、言わないで
あんな物、美味しい訳が無い
そっと指が入ってきて、小さく声が出る
う、ん
「指、好きだね」
す、き、気持ち、いい
指が増えて中を出入りすると、どんどん体液が溢れ出てくるのがわかる
ふ、や
「嫌じゃないでしょ」
う、ん、もっと
更に指が増やされて、入り口が引きつる
私はよく締まるとかではないと思うんだけど、入り口が狭い、というか硬い
伸縮性がないと思う
他の人とは比べた事はないけれど、昔元旦那が大きいオモチャを入れようと頑張ったけど、結局入らなくて切れそうになった
その前に1度、指で切れて医者にかかった事があったからそれ以上はされなかったけど、そういう物が売ってる以上、入る人は入るって事だと思う
龍成の指、3本は入り口がキツくて、でもそれが気持ちいい
「キツい、ね」
ふ、ぁ
息を逃がして少しでも奥まで受け入れたい
ゆっくりと中で指がバラバラに動く
あ、龍成、いい
「未来」
キスしてくれる
「イキたい?」
聞かれて何度も頷いた
指を2本にして今度は激しく動かされる
何度も口付けを受けながら絶頂をむかえた
「未来さん、好きだよ」
そっと指を抜いて抱きしめてくれる
幸せだなぁ、と思う
長く抱き合っている間、龍成の物が太ももに当たっている
萎える気配はない
キスを繰り返して顔を見た
欲情している龍成の顔はセクシーだと思う
バツイチで40歳になる女がこんな可愛い子とタダでセックス出来るなんて、やっぱり私はラッキーだ
じっと顔を見てそんなことを考えていたら
「未来さん?」
あ、ごめん、顔、見てた
「顔?」
エロいなって
「そりゃエロい事、してるからね」
ふふ、ね、入れて
ゴムを付けた龍成が中に入ってくる
大きく脚を開かれてアソコは丸見えだ
龍成ははじめ入れる時、この体制がお気に入りらしい
「未来、入っていくところ、全部見えてるよ」
う、ん、入って、くる
「未来のここ、綺麗だし暖かい」
龍成
全て埋め込まれて名前を呼んだ
キスをしながらゆっくりと出し入れを始める
1度イったから、初めから気持ちよくて声が出るのを止められない
アソコが絡みつくように動いて龍成の形をはっきりと感じる
身体を引き起こされて対面座位の体制で今度は私が上下に動いた
気持ち、いい?
「最高、たまんない」
いきなり乳首をキツく引っ張るように愛撫されて身体がビクッと震えた
「お、すっごい締まった」
ん、乳首、いい
腰を激しく振りながら、だらしなく喘ぐ
余裕が無くなってきたのか、腰を掴まれて下から思い切り突かれた
ガツガツと何度も突かれて頭が真っ白になる
「くっ」
小さく唸って龍成が弾けた
「旅行、早く行きたいな」
うん、楽しみ
「そうだ、お金、今度用意しておく」
あ、それね
真由美に割り勘にした方がいいと言われた事を話す
「え、俺出すのに」
私も、出そうと、思ってた、誕生日だし
「駄目だよ、そんなの、お金使わすために旅行ねだったんじゃないから」
うん、だから割り勘がいいって、真由美が
「そう、かな」
龍成は渋々、だけど納得したらしい
一軒落着してそっと龍成の物に手を伸ばした
元気のないそれはプニョプニョしていて何だか可愛い
布団の中に潜り込んでパクッと口に根元まで含んでプニョ感を味わう
何だか楽しくて調子に乗ってきたけど、すぐに口の中でムクムクと大きくなってきた
全部口に含むのを諦めて、先っぽを舐め回わす
龍成が起き上がって私のアソコに指を入れてきた
や、もっと、舐めたい
「うん、して」
う、あ
激しく指を出し入れされて、どうしても意識がそっちに行ってしまう
必死で龍成の物に愛撫を続けた
「未来、もう入れたい」
私の身体を四つん這いにして、腰を掴むと一気に根元まで挿入してきた
ああっ
身体が仰け反る
後ろから激しく突かれてガクガクと身体を揺さぶられた
背中にキスされて両方の乳首を捏ねるように揉まれる
「あー、すっげ締まる、ヤバイ」
コロンと転がされて片脚を肩に担がれる
龍成の顔が見えた
りゅ、せい
揺さぶられながら名前を呼んで、キスして貰う
「未来、好きだよ」
そのセリフを聞いてイってしまった
湯舟に浸かりながら今週の予定を相談する
「金曜日は会いたい、来週未来さん木曜日まで旅行だし」
金曜日、土曜日朝から仕事だから、早く帰るなら、いいよ
「あと真ん中、ホテルじゃなくてもいいから」
おっちゃんの店とか、でも?
「全然いいよ」
じゃあ水曜日、くらいにご飯食べに行く
「またメールちょうだいね」
毎日、してるよ
「まあ、そうなんだけど」
龍成
「なに」
なんでもない
「なに?言ってよ、気になる」
ごめん、言う事、忘れた
本当は旅行の日、どうやって家を出るのか聞きたかったけど、まだまだ先だし聞いてどうなるものでもないから止めた
身支度をしてホテルを出ると龍成がため息をついた
どうしたの
「時間たつの早過ぎる」
ふ、仕方ないよ、また代休取れたらゆっくりしよう
「5月まで忙しい」
でも旅行、行くでしょ
「そうだけど」
ね?
なんとか龍成を言いくるめて、車まで送った
「メールするね」
うん、お休み
家に着くと発泡酒を開けて一息ついた
もう来週には真由美と旅行だから、とりあえず小さほうのスーツケースに少しづつ荷物を用意している
下着類や服はだいぶ適当だけど、女同士だから構わない
それよりも気温はどうなんだろう
そんなことを考えながら週間天気予報を見た
微妙
でも私は晴れ女だし、もし雨だったら現地で何か買えばいいだろう
あまり考え過ぎないから、いつも荷物は少ない
この辺も真由美とは逆、彼女はきっとひと回り大きいスーツケースに違いない
龍成は毎日何回もメールをくれるし、何だかんだ言っても週一以上は会っているから油断すると不倫だという事を忘れそうになる
実際、私は独身だからか今までの彼と付き合ってる時と大した違いはない
土曜日から恵子ちゃんと休憩が一緒になる事も無く、火曜日は休みだった
家でダラダラしてスーパーに買い物に行って、普通に休みを過ごす
次の週は旅行だから今日は教室に行こうと、準備をして向かう
7時半には終わるから、ちょっと迷ったけど、おっちゃんのところに行った
おっちゃん、生と、ササミフライとレバーの煮物
「サーモンあるよ」
じゃあそれも
おっちゃんは多分私と龍成が2人で会ってる事は気付いていると思うけど、いくら親しいとはいえ、店の人だから何も言わないし龍成が既婚とは知らないのかも知れない
おっちゃん、多分明日もくるよ
「毎度、誰かと待ち合わせか?」
うん、時間合えば、だけど
「そう言えば昨日、梨花ちゃんと息子さん達来てくれたよ、大きくなったよなぁ」
みんな男前だよね
名前を聞いて久しぶりに梨花にも会いたいと思った
そう言えば智恵ちゃんにも随分会っていない
会いたい、と思う人がいるのは幸せな事だと思う
その人達にもそう思ってもらえてたら最高だろう
そんな事を考えながら、ご飯を食べた
水曜日は何故か忙しかった
家の駐車場に車を停めるともう7時を過ぎている
携帯を見ると龍成から少し前にメールが届いていた
「着いたよ、待ってます」
今、車降りたよ、すぐ行きます
慌てて、返信すると早足で店に向かった
ドアを開けるとカウンターの奥に龍成が座っている
「お疲れ様」
お疲れさま、早かったね
「でもさっき来たとこ」
そっか
生と、揚げだし、後適当に焼き鳥
生ビールとノンアルコールで小さく乾杯する
「ゴールデンウィーク、仕事なの?」
うん多分、まだシフト、出てないけどね
「シフトって月単位?」
21日〜翌月の20日までが、15日位に出るよ
「じゃあ旅行の土日は次の次のシフトだよね」
うん、そう、でももう届け、出しといたから休めるよ
「それはもちろん嬉しいんだけど、ゴールデンウィークはもう休めないの?」
希望は月始めまでには、出さないと厳しい、かな
「そうかぁ」
龍成はゴールデンウィーク、家で出かけないの?
「行くかもしれないけど、日帰りだよ」
じゃあもし、休み入ってたら、会える?
「え、絶対会いたい!」
連休は、たまーに1日、休み入ることもあるから、その日龍成が用事なければ
「反対にその日開けるよ!いつくらいにわかるの?」
15.6日、かな、わかったら教えるよ
龍成はかなり機嫌が良くなった
でももし休みがあったとして、どこに行ってもいっぱいだと思う
あんまり人混みには行きたくない
この前みたいに龍成の車まで2人で歩いた
日に日に暖かくなっているなぁと思う
「今日はマンションまで乗っていくでしょ」
うん
断る理由もないし、この前も送ってもらってるから素直に頷く
車に乗ってシートベルトを締めようとしたらキスされた
始めは軽いキスから段々と深くなっていく
息が上がってきて、変な気分になるけどここは駐車場だし、おまけに龍成の家の車の中だ
彼を押し退けて唇から逃れた
も、帰ろ
「金曜日、会えるよね」
うん、もう明後日だね
「毎日でも会いたいよ」
ありがと、龍成
私は毎日会いたいと思う事はないから、私も、とか嘘は言えない
でも嬉しいのも本当だ
車ですぐそこのマンションまで送ってもらった
もう一度キスをして車を降りる
お休み
「お休み、未来さん、またね」
車が角を曲がって見えなくなってから中に入った
部屋に入るといつも通り発泡酒を開けて、お風呂の準備をした
最近部屋にいる時、たまにだけどここに龍成を招き入れたら、と想像する
私は以前の彼たちの時と変わらないだろうし、龍成は喜ぶと思う
ただやっぱり彼の家庭、奥さんの事はある
慰謝料や刺されるとかならいいけど、この部屋に乗り込まれたら困る
ここはとても気に入っていて、隣の人ともそれなりに仲良くしてもらってる
その空間に嫌な思い出が付くのは避けたい
結局はそれだけが心配だった
龍成と奥さんの事はやっぱり気にならない
あっという間に金曜日になる
週に3回も会うのはやっぱりちょっと無理があるけど、今回は約束してしまったから仕方ない
今日は3時で上がりだから、休憩は少ししかない
昼から苦手な在庫のチェックをしていると、恵子ちゃんが近付いて来た
「彼氏、元気?」
かれ、し、あーまぁね
「5月の休み、彼と出かけるんでしょ」
プライバシーの侵害、です
「何言ってるの!教えてよ!」
実は、そうです
「なんで敬語なのよ!?どこ行くの?」
隣の県の温泉に、誕生日だから
「え、彼氏の?」
うん
「あー、いいなぁ、来週もUSJ行くんでしょ」
たまたま、重なって
「ちゃんと写メ、撮ってきてね!」
わかってるよ
恵子ちゃんには、今USJで開催中の巨人の写メを撮って来いと前から強請られている
会社へのお菓子とは別に恵子ちゃんには何かお土産を買ってこようと思う
「年下の彼とかいて、本当に独身を満喫してるよね」
まぁ、たまたまだけどね、やっぱり楽しいかな
「そりゃそうだよね、未来最近ずっとご機嫌だし」
そうかなぁ
自覚していないけど、色々なところで言われるから、多分そうなんだろう
ちょっと照れくさい
在庫チェックと発注を済ませて予定通り家に帰った
お風呂に入る時間がある日はホテルでゆっくり出来るから嬉しい
龍成からは晩ご飯はホテル持ち込みでゆっくりしたいとメールが来た
同じ事を考えているのが何だか可笑しい
晩ご飯は任せるとのメールが来たから、どうしようか考えた
ラブホで頼んでもいいのかもしれないけど、イチャついてる最中に持ってこられたら萎える
冷めると美味しくないものもあるからなぁ
龍成はファストフードが晩ご飯でも大丈夫、と前にケンタッキーを買った時に言っていた
色々考えたけど、駅ビル(本当はビルなんて物じゃない)にあるサンドイッチ屋さんで買うことにした
エビアボカドやチキンタルタルなどちょっと重目のものを何個か買い込む
余ったら、朝ごはんにするつもりだ
何時ものファミレスで合流してホテルへ向かう
「今週はいっぱい会えて嬉しいよ」
私も、でもやっぱりちょっと大変、かな
「忙しい?」
ていうか、ほかの事が出来ないから
「そか、ごめん」
謝ることないよ、私も、会いたいもん
「本当に?」
うん
そうしてホテルの部屋に入った
今日はね、サンドイッチ、買ってきた先に食べる?
「未来さん、お風呂は?」
入ってきた
「じゃあ先に、したいな」
え、うん、いいよ
てっきり先に食べると思ってたから、慌てて服を脱ごうとしたら、龍成が服に手をかけた
セーターを脱がせて、スカートのファスナーを下げられる
あっという間に下着だけになってベッドに運ばれた
キスを受けながら彼の背中に手を回す
それだけで気持ちいい
「未来さん、好きだよ」
ブラを外して乳首をキュッと摘まれる
んん
合わせた唇から声が漏れた
乳首やアソコの中を執拗に愛撫されて、どうにかなりそう
もう2回もイカされている
龍成、も、やだ
「嫌じゃないよ、こんなに濡れてるし、凄く気持ちよさそうな顔、してるよ」
そう言いながら乳首を甘噛みする
身体がビクビクして、喘ぐのを止められない
アソコからはグチャグチャとイヤらしい音がしている
も、ど、して、入れて
何度お願いしても入れてもらえない
龍成の物は限界まで大きくなって先走りも出ているのに
切なくて、もどかしくて、気持ちいいけど早く繋がりたい
もっと奥まで欲しい
龍成、お願い
「未来、可愛い」
「愛してる」
優しく囁いてくれるけど、今はそれより欲しい物がある
ど、して
悲しくなってきた
「未来の事ずっとこうしてたい」
強く抱きしめられた
そっと入り口に彼の物が当てられて、期待で胸が震える
ゆっくりと挿入されて、また入れた途端にイってしまった
すぐには動かず、髪をかきあげてキスをくれる
「何度でも、イカせたい、好きだよ」
龍成
抱き合ったままユルユルと身体を動かされて、徐々にアソコから快感が上がってくる
凄く大切にセックスをしている、と感じた
またイキそうになってしまって、思わず彼の腰を掴んだ
や、待って
「また、イキそう?」
首を縦に何度も振った
「イヤらしい、ね」
そう言うと身体を起こして激しく揺さぶる
何も考えられなくなって、大きな声で喘いだ
一瞬、意識が飛ぶ
何だかもう、ぐったりしてベッドに横たわる
龍成がタオルで汗や涙を拭いてくれて、ふぅ、とため息をついた
「大丈夫?」
ダメ、大丈夫じゃない
龍成は自分の顔と頭もガシガシと乱暴に拭くと私の横に添い寝した
その腕に手を回し、頬をくっつける
アソコ、ジンジンする
「え、ウソ、触りすぎ?」
入り口、痛い
してる最中は分からなかったけど、かなり限界まで広げられていたらしく、拭いてもらった後からヒリヒリしてちょっと痛い
「ごめん、痛そうに見えなかったから」
顔をのぞき込んで謝ってくれるけど、私もしてる時は痛くなかったから仕方ない
ううん、大したことない
彼の腕にしがみつくように身体をくっつけた
龍成が仕事の事や友達の話をしてくれるのを聞きながら、相槌を打つ
「仲のいい友達が三人いて、一人だけまだ独身なんだけど、そいつが実は1番モテたんだ」
あー、わかる、真由美もそうだ
「真由美さん美人だよね、ずっと独身なんだ?」
そう、でも彼氏はいつでもいるよ
「そいつもそう、そいつは一人に決められないんだって」
選り取りみどりだもんね、真由美は、稼いでるし、メリットないって
「メリットかぁ、そう言えば何だろう」
子供?でもいない夫婦もあるね、老後のため?
「分かんね、何にも考えて無かった、周りがするから自分も、みたいな」
私は、しようって、言われたから
「え、何それ、好きじゃなかったの?」
好き、だったよ、付き合ってたし
そう、確かに好きだった
でも結婚はしたい訳じゃなかったのかもしれない、嫌じゃなかっただけなのかもと思った
お風呂に入りながら話の続きをする
普通は付き合って、何となく結婚を意識したりするものだろうか
私は正直考えてなかった
ただ結婚しようと言われて、実家を出るきっかけになるとは思った
好きで付き合ってたのは本当だし、迷ったりもしなかった
深く考えなかっただけかもしれないけど、後悔はしていないし昔のことだ
龍成に聞かれた事を覚えてる範囲で答えた
「そんな事、本当にあるんだ」
あるね、あと、ストーカーになった、私が悪いのかも、だけど
「恨んだりしないの」
どうして?私、何も無理やりされてないし
洗脳はされてたかもしれないけど、それだって自業自得だし
龍成に後ろから抱きしめられた
「でもそのおかげで、今こうしてるんだよね」
うーん、そうなるの、かな?
私は運命なんて信じていない
でも必然はあるのかもしれないと思う
もし私が離婚してなかったり、龍成がレスじゃなく、レスでも暁に相談してなかったりだったら出会っていない
でもそれは会社の同僚なんかも同じだから、彼を特別なんて思えない
「俺はね、周りが結婚しだした時に付き合ってた相手と結婚したんだ」
「それが普通だと思ってた、彼女からのプレッシャーもあったし」
プレッシャー?
「ハッキリは言わないんだけど、プロポーズ待ってますアピールが凄かった」
そんなの、あるんだ
「あるある!上手く説明出来ないけどね」
でも、好きで、付き合ってたんでしょ?
「多分」
好きじゃなきゃ、結婚しないよ
結局離婚する事になるとしても、ほとんどの夫婦はそうだと思う
お風呂から出て備え付けのパジャマだけ身に付けると、遅まきながらサンドイッチを食べることにする
大体食べ終ってもう帰るのかなと思ったら、龍成が隣に移動してきてアソコに手を伸ばしてきた
ちょ、もう、時間ない
「ちょっとだけ」
そう言ってアソコを指で愛撫しながら、もう片方の手でいつの間にか用意していたゴムを器用に付けるとソファの上で挿入された
ゆっくりと深く埋め込みながら耳元で囁く
「もし、俺にこの先何かあっても、未来さんには迷惑かけないから」
どういう、意味?
「離婚、とか」
離婚、するの?
彼に聞いたけど答えはなくて、強く抱きしめられて下から突き上げられた
キスをされ、胸を愛撫されて急性に高められていく
会話なんてどうでも良くなって、快感だけに支配される
奥に思い切り彼の物が当たって弾けるのが分かると同時に絶頂を迎えた
中に納めたまま龍成がさっきの答えを話す
「狡いけど、今はこうして未来さんと自由に会えてるから、このままでもいい」
「でもアイツが未来さんと会うことに口出ししたりしたら離婚する」
「離婚してと言われても離婚する」
龍成、離婚って、簡単じゃないよ
「でも未来さんと別れる方が無理」
今だけ、だよ、そんなもしもの事、考えなくて、いいよ
「考えるよ、子供も引き取ってもいい」
「実家も帰ってきてもいいって言ってくれてる」
実家にも話したの?
ちょっとビックリしたけど、龍成はその経緯も話してくれた
彼サイドの意見だから、奥さんにはまた別の言い分があるだろうけど、とりあえず黙って最後まで聞くことにした
龍成が両親に初めて離婚の話をしたのは、私と会う半年ほど前
何度レスについて話し合いをしても歩み寄れず、もし離婚したとしたら子供と実家に戻ってもいいかと話した
母親は元々奥さんと折り合いが悪く、正月くらいしか顔を見せない嫁を良く思っていなかったから、賛成
父親は何も言わなかった
その後、私と関係を持つようになって父親にだけその事を話したと言う
父親は、本当に奥さんが外でして来いと言ったのか、それしか方法はないのかを確認した後、子供に対しては義務を果たすように彼に言った
「子供は可哀想だけど、俺にだって感情がある」
「家にいる時や土日は一緒に遊ぶし大切だと思う」
「今は外では好きに出来ているから、離婚するまでは追い詰められてないし」
「家庭内別居でも仮面夫婦でも、構わない」
「狡いけど、金だけ入れれば文句はないだろう、と思ってる」
ずっと私の手を握って話す龍成の声をただ聞いていた
私には何も言えないし、あくまでも彼の考えで奥さんは違うかもしれない
でも両親の事は本当なのかなと思った
そんな嘘をつく理由がないから
私は今のままでいいし、龍成との結婚なんて望んでいないし、彼もそれを知っている
「迷惑をかけないから」と言ったのは離婚しても私に結婚を迫らないという事なのか、慰謝料の事なのか、その両方なのかは分からない
「子供が可哀想」は掲示板でも何人かに言われたなぁと思い出す
奥さんが私の事を黙認して、離婚を言い出さず、今のままが幸せなのだろうか
一瞬だけ考えたけど、私なんかにわかる訳が無い
その日龍成はずっと私の手を握っていて、なんだか私に話す事で自分の気持ちを確認しているみたいに見えた
私には龍成の家庭のことや周りの事は分からない
彼の言う事が全てだと思えるほど若くもないし、世間知らずでもない、つもりだ
もし、龍成が私との再婚を意識して、離婚を考えているなら、意見するかもしれないけど、そうでないなら飽くまでも夫婦の問題だと思う
それに、今こうしている事を多分知っている奥さんが、そんな簡単に離婚を口にするとは思えないから、すぐにどうこうなる事もない気がする
でも正直あまり興味はない
私と龍成は別れるまで付き合う、それ以外ないから
龍成を車まで送って家に帰った
土日は忙しいのに遅くなったなと思いながら発泡酒を飲む
部屋着に着替えてラインを見ると梨花からラインがあった
来週の旅行気を付けて、とくれている
ありがとう、梨花もそろそろ泊まりで行けるんじゃない?今度一泊で行こうよ
と返信した
梨花は子供が何より大切だから、子供を置いて泊りがけなんて楽しめないと言うけど、もう一番下も中3になったんだからそろそろいいと思う
梨花を見ていると、掲示板でよく見かける「子供の為に離婚しない」が分からない
梨花の子供を見ていると3人ともすごく愛情を注がれているのがわかるし、3人ともマザコンだけど、母親をすごく大切にしている
まあそれぞれの考え方や生活があるんだろうけど、両親が揃っていることだけが幸せとは思えない
土日は限界まで働いたけど、やっぱり朝は同じ時間に目が覚める
とうとう今日は真由美と旅行に行く日だ
新幹線の駅で待ち合わせだけど、奴は朝が弱いから一応モーニングコールをする
「おはよう、起きてるよ、ありがとうね」
どう聞いても起きたばかりの声だけど、起きていただけ上等だと思う
私は電車で行くからもう家を出るけど、多分真由美はタクシーだろう
電車を乗り換えて待ち合わせ駅へ向かう
昔から乗り換えが苦手で挙動不審になった
なんとか目的のホームに着くと、意外にも真由美がいる
あれ、早いね
「彼氏に送ってもらったからね」
まだ、電車来るまで、ちょっとあるよ
「指定席だし慌てることなかったな」
真由美がいつも遅れるから、早目にしたんだよ
現地は雨だから、タクシーで回ろうとか、おばんさいの店に行きたいとかUSJの日は晴れてほしいとか言っているうちにホームに新幹線が着いた
座席に座るといよいよ実感が湧いてきてテンションが上がった
「梨花、ラインくれてたな」
うん、また3人で旅行行きたい
「今回も誘ったけど、長すぎるって、過保護なんだよ」
私も誘った、でも子供4日もほっとけないって
「陸いりゃ大丈夫だろ」
母親なんだよ、自分だけ、行けないって
そんな話をしてるあいだにも新幹線は目的地に近付いて行く
京都は想像通り雨だった
でも土砂降りという程でもなく、タクシーで伏見稲荷へ向かう
外人さんが多くてビックリした
千本鳥居は想像を遥かに超えていた
絶対に千本じゃ済まない数の鳥居が並んでいる景色には本当に凄い
真由美と2人で写メを撮りまくった
「え、まだまだ上あるじゃん!無理無理!」
登りはじめてまだ半分も来てないのに、早くも真由美が弱音を吐いた
一番上、行こうよ
「絶対に無理!あんた行ってきていいよ、下降りてお茶しとくから」
せっかく来たのに、、、、
「あんたみたいに普段から動いてないから無理なんだよ、もう足パンパンだもん」
時間、かかってもいい?
「全然いいよ、降りてきたら電話して!」
じゃあ登れるところまで、行ってくる
真由美を説得するのは諦めて一人で登る決心をした
反対側から登って降りてきた人に、一番上までどれくらいか聞いて気合を入れる
途中でカナダのお姉さん達と休憩したりしながら、頂上まで登れた
お参りをして、近くにいる人に写メを撮ってもらうと真由美に送った
着いたよ!めっちゃしんどい、今から降ります
さあ、後は大体下りだからちょっとは楽かな、と行こうとして、ふと立ち止まった
もう一度携帯を取り出して龍成にも写メ付きのメールを送る
下りは疲れたけどやっぱり早かった
真由美に電話して合流するとホテルへ向かう
今日のホテルは和洋室だから和室とベッドがあるタイプ
布団を引いてもらわなくていいから、座敷で飲もうとお酒や京都の漬物などを買い込んだ
また龍成との事を酒の肴にされるんだろうなぁと、予想した
食事はまあまあだった
本当は美味しいと思うんだけど、普段お肉しか食べない私には少し物足りない
でも滅多に食べないものを食べる機会だから残さず食べる
真由美はほとんど飲むばかりで、食べ終わる頃にはすっかり出来上がっていた
「最近はどうなの」
別に、仲良く、してるよ、そっちは
「結構いいかな、バツ2だけど、お金持ってるし、子供も大きいからあったりしてないし」
そか、子供いるんだ
「初めの結婚の時にね、だからもう成人するって」
え、彼氏幾つ?
「48」
じゃあ別に普通か
「それよりあんたは、何にも無いの?」
何にも?
「ほら、アイツの家とか嫁とか、色々」
あぁ、私は全然、龍成は思う事はあるかもだけど
「嫁も何にも言ってこないの?」
今のところは、初めての日に、電話で話したきり
「本当に旦那が他の女としても平気なんだ」
さぁ、自分が出来ないから、仕方ないとか?
「男と違って出来ないはないだろ、寝転んでりゃいいんだから」
うん、思うけどさ、嫌、なんじゃない?セックスするのも、離婚するのも
「なんだそりゃ」
でも、おかげで私がセックスしてもらってるから、いいじゃん
「あんたのそういう考え方、すごいと思うよ」
どうしてよ、ホストクラブ行っても、お金かかるし、セックスできないけど、ただで出来てるんだよ、しかも好きな子だし
「その好きな子を、自分だけのものにしたいとか、思わないの?」
龍成はものじゃないよ
真由美が深いため息を付いた
その後は、どんな感じのセックスなのかとか下ネタばっかりだった
私もいい感じにアルコールが入ってるから、負けずに聞き返したりして、人様には聞かせられないような際どい所まで情報交換をする
アソコの話になって、真由美が体毛の事を言い出した
真由美は脱毛処理していてツルツルだし、私は元々産毛しかないから、二人とも割れ目は隠れていない
だから真由美と温泉や大浴場に行くのは少し恥ずかしかったりする
多分真由美は気にしてないと思うけど
「あんた、脱毛要らずでいいよな」
旅行来ると、いっつも言うけど、私は普通がいいんだよ
「どうしてよ、私なんてお金かけて、やっとあんたと同じなんだよ」
同じじゃない、真由美、ツルツルだもん
「変わんないよ、そう言えばさ、お風呂でおばちゃんのグループがすっごい見てきたよな」
見てた、と思う、やっぱり見られてた、よね
「二人してパイパンだから」
笑い事じゃないし、私違うもん
でも確かに50代半ばのおば様たちにガン見されていた
気付いてからは少しタオルで隠すようにしてたけど、そんなに見なくても、と思った
一人ならともかく、二人ともだから風俗的な何かだと思われたかもしれない
実は真由美がV、I、O、ラインを脱毛するか迷ってた時に「あんたの見せてみて」と言われたことがある
有り得ないと思ったけど、真由美には何かとお世話になってるし、真剣だったから少しだけ見せた
真由美は「やっぱりない方がエロい」と言って自分もツルツルにした
でもそれって男の人の好みだと思うけど、どうなんだろう
二日目は京都を散策した後、大阪のホテルに向かう
真由美は色々買い込んでたけど、私はUSJでお土産は済ますつもりだから恵子ちゃんと自分用に有名らしいあぶらとり紙だけ買った
移動はタクシー多用の贅沢使用だからそんなに疲れることもない
電車は自由席だけど、平日だからか座っての移動が出来て楽チンだった
ホテルにチェックインして荷物を置き、駅周辺の店を見て回る
「同じ関西なのにやっぱり全然違うよな」
うん、何だか賑やか、派手だね
また酒の摘みになりそうな物を買い込んでホテル飲みをする
明日、朝一から行くんだから、飲み過ぎないでよ!
「大丈夫だよ、パスも買ってあるんだから」
でも、パスの時間までにハリウッド乗りたいもん
「分かってるよ、起きるって」
絶対、だからね
二人ともそんなにアルコールは弱くないけど、明日は体力勝負だから用心したい
晩ご飯を食べて飲み出すまでの時間に真由美が彼氏に電話をするので、私も龍成にメールを返したり、スレを更新したりする
真由美はとにかく電話が長い
聞くともなしに聞くと、イチャイチャトークをしていて面白いし、私もそのあいだ一人になれるからいいのだけど
龍成は
「寂しい、何してるの」と聞いてくる
真由美が電話中だから、携帯つついてるよ
「俺も、電話したい」
そっちがいいなら、いいよ
返信したら即、電話が鳴る
真由美と目が合うと目だけで笑うから、少し離れて電話に出た
「もしもし」
もしもし、仕事終わったの?
「今フットサル来てる」
そか、お疲れ様
「そっちは?」
ユニバのホテルだよ
「よく取れたね、予約」
キャンセル待ちして、変更できた
「未来さんはラッキーだもんね、いつも」
うん、多分ね、龍成
「何?」
お土産、買っていいの?家に持って帰れる?
「大丈夫だよ、誰に貰ったかなんて言わないし、欲しいもん」
そう、なら明日買うね
「会いたいなぁ、昨日も一人でしたんだよ、未来さん思い出して」
会いたいね
「ホントに!?」
うん、会いたいよ、離れてると
「未来さん、好きだよ」
龍成、私も言ってもいい?
好き
ずっと聞いてくれたら言おうと思っていたけど、とうとう言いたくなった
元々嘘や隠し事が苦手で、何だか居心地がわるいから白状したくなったのかもしれない
「ホントに?マジで!?」
うん、好きになった、もう大分前に
「クソー!俺ずっと聞きたかったけど、未来さん困ると思って我慢してたのに!次、会った時顔見て言って!」
それは、恥しいかも
「絶対聞く!あー!早く会いたい!」
もう、分かったから、練習しな
興奮する龍成が可愛くて、でも口を滑らせた事が恥ずかしくて強引に電話を切った
ふと我に帰って真由美を見るとまだ電話中で、こちらの様子には気付いていない
ホッとして携帯をしまうと買い込んだビールのプルタブを開ける
旅行だから奮発して、と言うか真由美がこれしか飲まないからだけど、今日は発泡酒じゃない
全日雨かと覚悟したけど、3日目はほとんど降らなくてまあまあ暖かかった
でも凄い人
パス、買ってて正解、だったね
「これ一時間以上並ぶの?」
朝一だから、マシな方だよ
ハリウッドに列びながら文句を言う真由美をなだめる
そう言えば、真由美の彼は、寂しがらない?
「オッサンだから、寂しいとかは言わないよ、浮気するなよ、とは言うけど」
浮気、誰と?
「さあ?現地で見繕って?」
もう、ナンパされる歳でもないし、難しいよね
「今晩、ボーイズバーでも行くか?」
え、やだよ、夜はずっとハリーのエリアにいたい
「閉園してから、タクシーで行きゃいいじゃん!ちょっとだけ!2時間だけ!」
彼氏に、言うよ
「あんたがそんなことしないの知ってるし」
ボーイズバーって、カウンターに男の子いるとこ?
「そう、ちょっと飲むだけ」
でも、何処にあるの?近くにある?
「スマホで検索すりゃいいじゃん、案外市内近いだろ?」
私は分かんないよ、方向とか距離とか
「あんたの方向音痴はヒドイからね、任せといて」
え、行くの決定?
何となく行く事に決まってしまって諦めた
真由美がスマホで調べだしたので、私は龍成にメールしたり掲示板を覗いたりして待ち時間を潰すことにする
凄い人だよ、パスないアトラクションは乗れないかも
龍成にメールするとすぐに返信が来る
「ハリー・ポッターは入れるの?」
うん、夕方からのパス付いてる
何度かやり取りをしていると案外早く順番が来た
旅行もアトラクションも凄く楽しい
ハリー・ポッターのエリアは私的にだけど素晴らしくて、本当に映画の中にいるみたいだった
始めの映画しか見ていない真由美も楽しめるくらいにはクオリティが高い
ただアトラクションに少々酔った
なんか、気持ち悪い
「私も、結構厳しいな、これ」
スパイダーマンの方が、全然マシだよ
少し休憩して土産を買うといい時間になった
龍成にはお菓子と、ハリーとお揃いのネクタイを買った
ネクタイは迷ったけど、真由美が会社にでも置いとくだろと言うし、要らなかったら弟にあげようと思う
夜は肌寒くて、用意していたレインコートを上に羽織った
ホテルにお土産を置いて、タクシーで繁華街へ
何とかって場所の名前を聞いたけど、忘れてしまった
真由美がネットで調べたボーイズバーへ向かう
タクシーの運転手さんが面白くて、流石大阪だなと感心した
ボーイズバーには割とすぐについて、運転手さんに「お姉ちゃん達別嬪さんやからモテるでぇ」と見送られる
平日だからと思っていたけど、結構人がいる
口コミで私たちみたいに旅行者も多くて、初めてでも入りやすいとあった通り、店内は明るめで広い
「いらっしゃいませ」
元気良く声が上がる
中には4人の男の子がいた
「カウンター、どうぞ」
フロアーに出ていた一番若そうな子が案内してくれて、真ん中より少し奥の席に座った
ウイスキーはあまり飲めないから、チューハイを頼む
「初めてですよね、いらっしゃいませ」
カウンターの中の男の子が話しかけてきた
私は離婚してから人見知りになった
というか、学生の頃は全然違ったのに、気付いたらそうなっていた
だから初めてのお店では大人しい
でも男の子は好きだから、機嫌が悪い訳ではなくて、ただ真由美と男の子のやり取りを楽しく聞く
「未来さん?は大人しい人なの?」
男の子が話を振ってくれるけど、内心、聞いてるだけで楽しいからお構いなく、と思う
笑って誤魔化していると真由美が
「この子すっごい人見知りなんだよ」
と代わりに答えてくれる
「えー、そうなんや、大阪弁怖いんかと思った」
別に、大丈夫、テレビの人みたいで楽しいです
「ははっ、敬語止めよー」
あ、うん
「2人とも独身?」
「そう、当たり」
「しかも子供産んだことないでしょ」
え、わかるの?
その子が言うには、骨盤で分かる、らしい
「でも最近は産後ケア?ちゃんとしてて分からん人もおるけどな」
「モテ無さそうだから、独身と思ったんじゃないの」
真由美は自分に自信があるからよくこういう事をいう
誰が見ても真由美がモテない訳がない、と思うだろう、それを知っている
「違うし、所帯染みてないから」
生活感、ないってこと
それは会社の同僚にも良く言われる
休みの日や夜、家での生活が想像できない、と
「そうそう、洗濯したり掃除したり想像出来へんわ」
「それぐらいするよ、ひとり暮らしなんだから」
機械がね
一拍置いて、3人で笑った
「面白いな、真由美さんと未来さん」
彼は話し上手だと思ったけど、顔は好みじゃない
入口の方にいる子がタイプだった
こっちに来てくれないかな、心の中で指名した
楽しく飲んでホテルへ戻った
結局顔がタイプの子は喋りがタイプじゃなかったけど、やっぱり商売柄褒め上手で悪い気はしなかった
また大阪に来たら来てよ、と連絡先を聞かれて困惑しているあいだに真由美が仕事用の携帯でライン追加したので、私は教えずに済んだ
メールなんて龍成だけで十分だ
真由美に「別に不倫相手に義理立てしなくても、どうせ会うことないんだからメールくらいいいのに」と言われたけどそんなのじゃない
友達でも無いのにメールする意味が分からないし、用事もないのに返す事がない
真由美は商売してるから、人脈は多い方がいいだろうし、元々電話やメールが好きで苦にならないタイプだからいいんだろう
とうとう帰る日が来て、ホームで新幹線を待つ
「あっという間、だったなぁ」
そうだね、一週間くらいいたいね
「買い物とかもしたかった」
ビリケンさん、見たかった
「また来ようか」
そうだね、買い物なら一泊でいいし、今度は梨花と3人で来よう
新幹線はすごい速さで私たちの街に近づいて行く
適度に田舎で、観光名所も何もない街
でもやっぱり帰ってくるとホッとする
転勤や結婚で地元を離れる人も沢山いると思うけど、私には無理だと思う
生まれてから今まで、ここしか知らないけど、死ぬまでここにいたい
知らない土地に行って暮らす自分なんて想像できないし、みんなと離れたくない
龍成は金曜日に会いたがったけど、疲れてたし、午後から仕事だったから次の週まで待って欲しいとメールで伝える
「土日でもいいから会いたい」
土日はダメ、私も実家に行きたいし、来週の水曜日、休みだから、ね
何度もメールをやり取りして、面倒くさくなりかけた時、やっと龍成が折れた
「、、、、我慢する」
ごめんね、ありがとう
フゥとため息をついて、普通逆じゃない?と思う
でも私の方が年上だからこれでいいのか?
日曜日は昼過ぎまで仕事だから、それから実家に行って弟嫁の智ちゃんと姪の早希ちゃんとで買い物に行く予定
早希ちゃんの洋服を買ってあげる約束をしている
年長になった早希ちゃんはオシャレさんで好きなブランドがある
カジュアル系だけど結構お高くて、智ちゃんはいつも買わなくていいと言うけど、一緒に行って試着したのを見ると可愛いからつい買ってあげたくなる
早希ちゃんは弟に似て色白で、智ちゃんに似て背が高い
叔母の欲目で何でも似合うと思ってしまうから、結局その日は上下3枚づつ買った
「姉ちゃんいつもありがとうね、晩ご飯食べてってね」
智ちゃんのお言葉に甘えて、弟宅でご飯を食べる事にした
智ちゃんに用意をしてもらってる間に母の顔を見に行く
私がいるから母も弟宅で晩ご飯を食べることになっていたけど、普段は完全に別々だ
「まゆちゃんと旅行行ったんだって?」
うん、これお土産
母とは歳を重ねて徐々に普通に会話出来るようになった
「あんたそんなにフラフラしてて、ちゃんとお金置いてるの?」
お金?ひいじいちゃんと叔父さんの?勿論だよ
母は言い方はあれだけど、多分独りで死んでいく私を心配してくれている
遊ぶ時は慰謝料、使ってるよ
そう言うと母は顔を歪めた
「保険の方は配当金、大分溜まってるでしょ」
多分、少し前にも保険の人が、新しい保険に切り替えないかって、来たよ、断ったけど
昔の保険は配当金や据え置き金の利率がいいから、保険会社は今の新しい貯蓄プラス医療保障のタイプに切り替えて欲しいみたいで定期的に連絡が来る
保険に詳しい友人が、貯蓄ならそのままで、と言っているので、触るつもりはない
母さんこそ、圭のお金、使い込んでないだろうね
勿論冗談だけど、ほんの少し、本気だった
「その事なんだけど、あんた証書とかどうしてるの」
今は銀行の貸金庫だよ
ついこの前、家の小さい金庫から移した
「なら」
母は立ち上がると、しばらくして私が持っている物と同じ証書と通帳印鑑を持ってきた
見るのは曽祖父が亡くなって、保険の契約者変更をした時以来だ
「これからはあんたが、持っていて、私もいつボケるか分からんし」
もう、圭一に渡したら、いいじゃん
「今無くて大丈夫なんだから、まだいいよ、私が死んだら渡してやって」
母は言い出したら聞かないから、黙ってカバンに仕舞う
母さんが、ボケたら帰ってくるよ
「あんたらの世話にはならないよ、施設に入れてくれりゃいいよ」
はいはい、好きにさせてもらうよ
智ちゃんが呼びに来てくれるまで、久しぶりに長い時間、2人で話した
水曜日に龍成と久しぶりに合う
でも生理だからどうするんだろう
終わりかけで殆ど出血もないし、私としてはしたい
でも臭ったりしたら恥ずかしいし、龍成が引くかもしれない
一応メールでその事は伝えてあるから、後は彼に判断してもらおう
出先から直接迎えに来てくれるらしいから、部屋で連絡を待っていると電話が鳴った
「もしもし、もうすぐ下に着くよ」
わかった、すぐに降りるね
何となく嬉しそうな声が出て、ちょっと恥ずかしかった
エレベーターを待つ時間が長く感じる
玄関ホールを出るとすぐ前に龍成の車があった
「久しぶり」
お疲れ様、久しぶりだね
「すぐにホテルでいい?」
私はいいけど、まだ生理かもよ?
「かもって?」
一応、昼からは終わってるぽい、けど、微妙
今回からピルを飲んでいるせいか、いつも以上に量が少ないし期間も短い
「未来さんが良ければ、したい」
うん、ご飯は?
「ホテルで頼もう」
わかった、じゃあ行こうか
龍成はいつもより押しが強くて、そんなにセックスしたいのか、と嬉しかった
普通なら、身体が目的なのか?とか悩むところかもしれないけど、私も一番は身体目的だからお互い様
同じだという事が嬉しい
家でお風呂も入ったし、ホテルに着いたらすぐに抱いてもらえる
想像しただけでドキドキした
適当にホテルを選んで部屋のパネルを押す
エレベーターに乗った途端にキスされた
早く、彼を体内に迎え入れたいと身体が熱くなった
部屋に入ると服を脱ぐのももどかしく、抱き合ってキスをした
あっという間に裸に剥かれてベッドに運ばれる
スーツがソファに乱暴に脱ぎ捨てられるのが気になったけど、すぐにどうでも良くなった
アソコはとっくに濡れていて、すぐにでも奥まで欲しいと疼いている
でも龍成はキスを繰り返してキツく抱きしめると深く息を吐いた
彼の物は固くなって脚に当たっているのに入れようとしない
龍成
「未来、好きだ、会いたかった」
そう言ってまた口づける
私も、会いたかったよ
実際は前に会ってから2週間も空いていないけど、普段週一以上で会っているせいか凄く久しぶりの体温だと思った
「未来」
龍成、ただいま
私から深く口づけると、やっと龍成の手が胸に伸びてきて愛撫を始めてくれた
舌を絡ませて、唾液の交換をする
乳首を執拗に愛撫されて、触られていないアソコから体液が溢れてくるのがわかる
我慢できなくて、自分の指をアソコに這わせた
やっぱりグチョグチョに濡れていて、難なく指を飲み込んでいく
「あ、駄目だよ、イヤらしいな」
私が自分でしてるのを見つけると、そう言って指を引き抜いた
あ、や
「ちゃんとするから」
指、入れて
龍成の指が入ってくると、身体が喜んでいるのがわかる
少し中をかき混ぜられただけで呆気なくイってしまった
「未来、愛してる」
そっと指が引き抜かれて入り口に彼の物が当てられる
龍成、好き
自然と口からこぼれた
好き、と言ったら龍成は驚いた顔をしたけど、身体は止まらなくて彼の物が一気に奥まで入ってきた
ああっ
身体が反って逃げを打つけど、腰を掴まれて引き戻される
「もう一回、言って」
繋がったまま抱きしめられて、耳元で低くて甘い声で聞かれた
龍成、好きだよ
恥ずかしくて小さな声だったけど、ちゃんと聞きとってくれた
顔を除きこまれるけど、目を合わせられない
「未来、愛してる」
大切そうに口付けるから、なんだか胸が苦しくなった
でも龍成が少しずつ動き出すとすぐに頭の中は快感でいっぱいになる
合わせた唇の隙間から喘ぎ声が漏れる
ん、龍成、や
「ヤバイ、もう」
切羽詰った声もセクシーだと思う
激しく出し入れして奥で彼の物が弾けた
早くイってしまうと悔しそうな、恥ずかしそうな顔になるのが可愛い
どうせまだまだするんだから全然大丈夫なのに
私の身体を抱きしめて髪に顔を埋めながら、はぁとため息をつく彼の頭を抱き込んでよしよしと撫でる
龍成、気持ち良かったよ
「まだ、もう一回する」
うん
チュッと音を立ててキスをするとそっと彼の物が体内から出ていく
龍成がゴムを外しているあいだに新しいものを枕元から取り出して彼の物に顔を近づけた
付け替える前に少し味見させてもらう事にする
先っぽをペロッと舐めて全体を口に含んだ
少しだけ柔らかかったそれはすぐに硬さを取り戻して、口内でビクビクと動く
「未来、気持ちいい、あったかいよ」
龍成の声が欲情している
いつまでも口に入れておきたかったけど、それは許されずにそっと引き抜かれる
渋々ゴムを付けてあげた
向かい合って座ったまま、脚を大きく開いた格好で挿入される
身体が柔らかいから結構どんな体位でも繋がることが出来るけど、やっぱり深く欲しいから彼の肩に手を回して騎乗位の体制に持っていく
キスをして身体を上下に揺らすとアソコから快感があがっくる
ん、ふ
乳首を愛撫されながら気持ちいいところに当たるように動いて自分を高める事に集中した
中が収縮するように動いて絶頂が近くなると龍成が下から激しく突き上げてくる
最近、龍成は私がイキそうになると分かるみたいで、よくこうしてタイミングよく動いてイカせてくれるようになった
きゅうっと彼の物にしがみつく様に中が動いて絶頂を味わう
「っ、キツ」
私の腰を持つ手に力が入って、龍成が唸った
「あんまり締め付けないで、また出ちゃうよ」
は、あ
耳元で囁かれるけど、締め付けようと意識している訳じゃないし、余韻で頭が回らなくて答えられない
そうっと後ろに倒されてチュッと軽いキスをしてもらって正気に戻った
「動いて大丈夫?」
うん、いっぱい、して
今度は深くキスをしながら動きを再開する
両方の乳首を摘みあげるように引っ張られて大きな声で喘いだ
ギリギリまで引き抜かれて一気に根元まで突き入れられる
子宮口に当たって強過ぎる快感にどうにかなりそうだった
も、や
気持ちよすぎて訳が分らない
「くっ」
龍成が一番奥で達したとき、いつもより長くて強烈な快感を味わった
電話で適当に晩ご飯を注文する
「20分くらいかかるって」
いいよ、ありがと
布団に入ってイチャイチャしながらAV鑑賞をして待つことにする
今回の女優さんも巨乳だ、羨ましい
「未来さん、アダルトビデオ好きだよね」
好き、面白いし、普通じゃないプレイ見れるし
「どんなの好き?」
3Pとか、SM
「3P」
2人の男の人に、色々してもらって、気持ちよさそうなの
「してみたいの?」
全然
私は3P以前に同時に複数の人と関係を持った事もない
浮気とか面倒くさいし、しなければならないくらいのテクニックしかない人とは始めから付き合わない
それに他の変態プレイは殆ど経験している
龍成は、女性2人の3Pとか、どう?
「え、考えた事ないけど、大変そう」
私は、もう一人の身体と比べられるから、嫌
そう、その女性が巨乳だったりしたら嫌すぎる
「未来さんなら大丈夫だよ」
そう言ってアソコに指を這わせる
「未来さんのここ、今までで最高だよ」
やめて、触るの
「いいでしょ、ちょっとだけ」
ん、ちょっと、ね
割れ目や入り口を軽く撫でられて、声が出ないように深呼吸する
「オモチャとかはどう?興味ない?」
本物の方が、気持ちいい
素直に答えただけだったんだけど、急に龍成の雰囲気が変わった気がして彼を見た
「使った事、あるんだ」
うん、昔
何だかちょっと怖い
「誰とした時?」
そう言うといきなり指を突き入れられた
やっ、やめて龍成、旦那とだよ
ビックリしたからそう言いながら慌てて身体を離した
「ごめん」
どうしたの?
「想像してちょっと、興奮した」
龍成も使いたい?
「そうじゃない、事もないけど」
「未来さんのそこにオモチャとか考えた事なかったから、興奮して、嫉妬した」
え、でも昔の事だし、元旦那とだよ
「そうなんだけど」
今は龍成とだけだし、龍成とのセックスは最高だよ
さっき私のアソコは最高だと言ってくれたから、私も思っている事を伝える
だから別にオモチャ使って欲しいとか、思わないけど、龍成がしたいなら、構わないよ
「今まで思ってなかったけど、興味は、ある」
うん、いいよ、せっかくセックスするんだから、したい事は言ってね
「未来さん」
キスをして胸に手が伸びる
段々とイヤらしいキスになってきたところでルームサービスが届いた
顔を見合わせてベッドから降りると、食事をする用意を始めた
龍成が私の過去にヤキモチ?を妬いた事は意外だった
バツイチだし、いい歳だし、過去に男性が数人いるのは普通の事だし、オモチャだって普通だと思う
元旦那にされていた事はとてもじゃないけど話せないなと思った
もともと全部知っている元彼はいない
間違いなく引かれると思うし、万が一興味を持たれて同じ事を強要されても面倒だから話さないようにしていた
聞いてくる人もいたけど、当たり障りのないところまでしか話していない
オモチャを使ったりするくらいは全然許容範囲だから、話したし、最後の彼以外は使っていた
元彼の拓とのセックスは最高だったから、オモチャなんて必要ないと思うかも知れないけど、盛り上がるからたまに使っていた
オモチャでされていると、これじゃなくてもっといいの、彼の物を入れて欲しいと思って切なくなる
拓はそんな私を見るのが大好きだった
龍成といるのに一瞬そんなことを思い出した
「未来さん?」
ご飯を食べながら少しボーッとしていたら不信に思ったのか龍成が顔をのぞき込んできた
あ、ごめん、何?
「考え事してた?」
あ、ううん、オモチャ、買うんだったらね
「うん?」
一本モノのやつ、がいいんだ
「形の事?」
そう、あの、、、、
元彼の事を考えてたとは言えず、とっさにオモチャの事を話し出したけど、ちょっと恥ずかしくなってきた
クリの、痛いから、無いやつ
「あ、そうか、クリ用付いてないのがいいんだ」
うん、もし龍成買えなかったら、通販で、買っておくけど
「いや今度一緒に買いに行こ、街に店とかあるんじゃない」
一緒に?
「嫌?」
恥ずかしくない?
「全然、むしろコイツ今からこの人とするのかって思われたい」
マニアだね
「そうかな、でもオモチャ使ったことないからちょっとワクワクする」
ないんだ
「うん、そんな彼女いなかった」
本当はみんな、家にあるよ
「え、ウソ!?」
嘘、ていうか知らない、一人でする時、使う人はいると思うけど
「未来さんは、持ってるの?」
持ってない、一人でしないから、でも友だちは半分くらい持ってるよ、多分
電マやローターも入れてだけど、と付け足した
「本当に一人ではしないんだ」
うん、上手に出来ない、気持ちよくない
「前、見せてくれたじゃん」
見られたら、気持ちいいから、出来る
本当は一人でしてイキそうになると、元旦那とのセックスを思い出してイケなくなるからだけど、その理由は言えない
「じゃあ」
そう言うと抱き上げられてベットに運ばれた
羽織っていたホテルのパジャマを脱がされてアソコが丸見えの体制にされる
「見てるから、して」
え、今?
「うん、手伝うから、さっきも自分で触ってたでしょ」
顔を見たまま乳首をクリクリと愛撫されてキスをする
観念してそっとアソコに手を伸ばした
しばらく入り口を刺激しているとすぐに指先が湿ってくるのが分かる
龍成は片手で脚を固定してもう片手は乳首の愛撫を続けながら私の指の動きをじっと見ている
ん、ふ
指を2本中に潜り込ませて、いいところをゆっくりと撫でるように愛撫するとどんどん気持ちよくなって声が出る
キスが欲しくなって彼の名前を呼んだ
龍成
名前を呼ぶと必ずキスしてくれる
「未来、気持ちいい?」
う、ん、龍成、見てる?
「うん、すごくイラやしいけど綺麗だよ」
あ、いい
興奮して指を増やした
入り口がピンとはって引き攣る感じがするけど、これも気持ちよくて大好き
もう片方の手で乳首を捻った
あ、や、龍成、も、や
「どうして、気持ちよさそうだよ」
や、龍成、イカせて、して
自分でするのは止められないけど、自分の指でイクのが嫌で彼にオネダリをした
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