お金で交換された私 諒平版
あれから俺は、毎日小さな蝋燭の灯りを頼りに生きている。
これからもずっと…1人で。
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あの時、助けなければこんな事には…
いや、あのままクズな人生を送るのと、今の状況はさほど変わらないのかも知れない。
周りに人がいてもいなくても、
自分の本心を言える人間なんて、1人もいない。
これからなんてもっと出会えないだろう。
こんな人生の暇つぶしは本にかぎる。
本は色々な場所や人にあわせてくれる。
もし、俺が主人公なら…
もう一度始めからやり直せるなら…
太陽の光を目一杯浴びて
内面を見て選んでくれる人を見つけたい。
…傷が痛む
…心も痛い
また今夜も無駄に広い部屋で独り
そういえば、どうやって笑顔ってつくるっけ。
忘れた。
あっという間に作り笑顔の仕方も忘れたか
俺の人生って…
ん…?
誰かが俺の部屋に向かって来てる。
また、ババアが新しい女を連れて来たのか?
1日?2日?今回はどっちだろうな。
足音とが諒平の部屋の前で止まった。
内容は聞き取れないが、2人で会話しているのが聞こえる。
…ん?
襖が少し開いた。
「お邪魔します?」
…来たか
「誰?勝手に入るなよ」
どうせ驚いて逃げるクセに…。
女は、入るなと言ってる諒平の話しを無視するかのように話し続けている。
コイツ人の話し聞いてねぇーな。
「どうせまた、逃げるんだろ?前の人は2日だったかな。」
「私は…」
「そんなに金が欲しいの?」
やっぱ世の中、金か容姿だよな。
女は諒平の質問を否定し続けている。
どうせ金のクセに
そろそろ見せるか。
叫んでまた逃げてくれれば、また1人になれる。
気楽でいいよな。1人はさ
変な期待なんかもつだけ無駄だしな。
諒平は、蝋燭に火を灯した。
ガタッ
女はロウソク越しに初めて諒平の顔見ると、
悲鳴はあげなかったものの、驚いて本棚にぶつかった。
悲鳴はあげなかったか。
つまらない…
名前くらい聞いてやるか。
「まぁいいや。名前は?」
「新崎麻里です。」
…麻里かよくいる名前だな
まだ学生か…?
「何歳?」
「今日で16です。」
麻里は小さな声で答えた。
16かぁ。俺と住むなんてコイツには無理だな。
「お前もって1日だな。なんで連れて来られたか知ってるか?」
「家事する為だと…」
途切れそうな声で麻里は答える。
馬鹿だなコイツ。騙されて連れて来られたんだな。
俺の子供生ませる為なのにな。
まだ…現実が見えていないみたいだから教えてやるか。
どんな顔するんだろうか…
泣くよなきっと… まぁ俺には関係ないか。
「 どっかのおとぎ話かよ。俺との子供生ませる為にきまってんだろ?」
「えっ…?」
驚きをかくせない表情をする麻里。
まっ当たり前の反応だな。
「あのババアは跡取りが欲しいだと。でも俺としたいと思う奴が現れると思う?」
「それは…」
ちょっといじってみるか。
「それは…?早く続き教えろよ。」
諒平は麻里に近づくと、麻里の顎に触れた。
麻里は、返答に困っている。
困ってるな。偽善者め。
「まだ、貴方の事何も知らないし、私だって今日起きてすぐ言われたの…まだ頭の整理だって…」
「長々と言い訳ありがとう。何時までも偽善者ぶってないではっきり言えよ。お前とは出来ないってさ。」
困ってる困ってる。コイツいじるのは楽しいな。
「偽善者ぶってなんかないです。私はまだ貴方の事知らないし…した時だって…。」
麻里は段々声が小さくなっていく。
コイツ処女か…。
「もしかして処女?」
「処女じゃ…。」
絶対コイツ処女だな。
処女は面倒だが、ヤリマンよかいいか。
「じゃあ、いいじゃん?一発ヤるか。」
ぐぅぅぅ〜
「お腹減ったのか?」
「…はい。実は朝ごはんも昼ご飯も食べそこねてしまって…」
コイツ…本当に何も知らされず、急に連れて来られたんだな。
俺の……為に。
「早くなんか食えよ。そんな音聞かされたらできるもんも出来なくなるわ」
…とは言ってみたもののコイツ手ぶらだし…なんかあったけな。
てか見てるよな…俺のこと。
そういえば、昨日貰った饅頭あったよな。
でも饅頭なんか最近の奴が食うか?
まぁいいか。
「なんだ?飯か?飯ならないぞ?饅頭しかないけど食うか?」
コクンと頷きお礼を言うと、諒平が置いた饅頭を手に取り一口食べると、大きなため息をついた。
…やっぱり嫌いだったか?
大きなため息なんかつきやがって。
「お前饅頭嫌いなんか?我が儘な奴だな。」
「嫌いじゃないです。むしろこんなに美味しいお饅頭食べたの初めてです。ただ…」
良かった口にあったか。
こういう時はなんて言えばいい?
そういやぁ今まで女の顔色なんて伺ったこと無かったな。
「早く食べ終われよ。」
「はい…」
…ん?またうつむきやがった。
なにがいけない?
なんか変な事いったか?
麻里は急いで食べ終えた。
コイツよく見ると可愛いな。
食べたか…どうする?
談笑でもするか?…俺には無理だろ。
やっぱりヤるか。泣かないといいけどな。
まぁいいか。
諒平は麻里を押し倒す
「ちょっと止めてください…」
麻里は必死に逃げようと抵抗するも、諒平はびくともしない。
「言っとくけど、叫んでも誰も来ないし聞こえないからな。」
泣きそうな顔も可愛いなコイツ…
俺の物にしたい
麻里は潤んだ目で諒平を見ながらやめて貰えるようたのんだ。
……可愛い。
「あのさぁ逆にそんな潤んだ目で見られたら犯したくなるよね。」
諒平はさらさらとした麻里の髪を触りながら話すと無理矢理キスをした。
「んんっ…」
麻里の押し殺すような甘い声が諒平を更に興奮させる。
諒平は抵抗する麻里を物ともせず、
腰をイヤらしく触りながら徐々に胸に向かい始めた。
「やっやめて下さい。」
柔らかくてすべすべしてやがる。
やっぱり若い女は違うなぁ。
胸が小さいのが残念だけどな。
「お前小さいな。」
「いや…やだ…やめて下さい。」
麻里の頬に一筋の涙が伝う
……仕方ないな。止めてやるか
「今日だけだからな。あと諒平(りょうへい)だから。」
諒平が麻里から離れると麻里はすぐさま部屋の隅っこに逃げ体育座りをして泣きはじめた。
…泣かせてしまった。
どうすれば?…今近付いたらもっと泣くよな?
とりあえず本でも読むか。
読みかけの本を読み始める。
…全然内容が頭に入らねぇな。なんでだ?
というか…なんか心臓がドキドキする。
もしかして??いや、絶対あり得ない。
女はただの性欲処理器だろ?
今までと同じように飽きたら捨てるだけだろ?
それにしても…全然泣き止まねぇーな。
俺らしくないが、慰めるか。
「泣くな。」
諒平は振り返らずに話し続ける。
「どうすれば泣き止む?」
静な部屋に麻里の鼻をすする音だけが聞こえる。
…ティッシュとハンカチ渡せば耳障りな音止むか?
「だから女はめんどくさい。」
ティッシュとハンカチを見つけると麻里の方に投げた。
コイツここに来てどんくらいがたった?
あっ…やっと泣き止んだか。
ん?
家政婦が夕食を置きに来た。
もうこんな時間か。
アイツ…腹へってるよな?
持って行ってやるか…
「食え。」
諒平はまじまじと麻里の顔見るとはっとしたような顔をして元の場所で本を読み始めた。
ヤバい…アイツの顔見るとなんでこんなにドキドキするんだ??
もしかして??本当に俺はアイツを…まさか…冗談だよな?
取り乱すなんて俺らしくない。本でも読むか…
麻里はご飯を食べ終えると諒平に風呂に入るよう言われ風呂に入りに行った。
…敷いといてやるか。
数十分後麻里は風呂から上がって帰って来ると部屋の隅に布団が準備されているのに気付き、躊躇いもなく横になり、疲れが一気に出たのか5分も経たずに寝息をたてて寝てしまった。
もう寝たのか?相当疲れてたんだな。
犯すか?
諒平はキスしようと顔近付けるが寸前で止めた。
これ以上キスしてしまうと、本当にコイツの事好きになってしまう。
そんなことになったら…もう……なにもなかったことになんか出来なくなる。
誰でもそうだろ?
わざわざ傷つきに行く馬鹿なんかいるか?
男らしくないが…無理だ。
これ以上傷つきたくなんかない。
くだらない話で心から笑いあえたら?
この本のように、みんなが幸せになることが出来るのだろうか。
あり得ないな
星でも見に行くか。
星を見に外に出る諒平
綺麗だな。星は
夜は昼間よか数倍いや、数百倍寂しくなって人が恋しくなるのはなんでだろうな。
また人との関わりを持たせる為に神様がそうさせているのだろうか?
…もう日が昇ったか。
とうとう一睡も出来ず朝を迎えてしまった。
なんで俺がここまであの女に振り回されなきゃいけないんだ?
…気持ちよさそうに寝やがって
「おい、起きろ。」
「うーん。ごめん今ご飯作るね。」
寝ぼけてんのか?コイツ
「おい!」
「もうちょっと待って?」
「起きろ」
諒平は最初より強い口調で麻里を起こす。
「ん?誰?ここは?弟とは?」
「寝ぼけてんなよ。」
諒平が持って来てくれた朝食を、麻里が見ると目を輝かせて喜び始めた。
…ただの朝食で喜ぶなんてコイツ一体毎朝なに食ってんだ?
……喜んでる顔も可愛いな。
もっと見ていたい。
だめだ。もう我慢出来ない。
アイツの全てを俺のものにしたい。
この腕で抱き締めて、俺だけに笑いかけて欲しい。
…もう後戻り出来なくなっても一瞬だけでも
俺と繋がったという確証が欲しい。
「やるぞ」
「待って?待って下さい!」
静な部屋に響く麻里の声は諒平の耳には届いていない。
それどころか、諒平は麻里の女らしいフワッとした甘い匂いに引き込まれていた。
コイツが全部悪い…。絶対誘ってるよな?
諒平は麻里を押し倒し荒々しくキスをすると、
胸を揉み始めた。
「んっ…。」
諒平が胸を揉むと麻里は我慢しているようなはたまた困っているような表情で諒平を見つめている。
「んんっやっ止めて下さい。お願いします。」
麻里は自分の手で口を塞ぎ始めた。
俺が1人の女にここまで執着するなんて情けない。でも…コイツといると心が満たされる気がするなぜだろうか…
運命の相手だから?
まさかな…
でもこんなに大切にしたいと思える奴はこの先出逢えるか?
諒平は麻里をみつめる。
「お前今の顔すげー色っぽい。」
諒平は麻里の服をたくしあげると、すぐに乳首を優しく刺激しながら舐め始めた。
「ん…はぅ。お願い諒平さんやめて?」
やめて?とか言いながらも乳首はビンビンだし
体に力が入っていない。
感じてるな…絶対。
「お前乳首ビンビンだよ?やめてって言いながら感じてない?」
諒平は乳首を舐めながら片方の胸を揉み始めた。
「んー…。」
最後までしたいが、ここで止めとくか。
どんな顔するかな?楽しみだ。

「やっやめてください。」
諒平は手を止め麻里の顔をまじまじと見つめる。
やめて下さい!とか言って物足りなさそうな顔しやがって素直じゃねぇーな。
そんな顔も…。
「わかった。じゃあ膝枕しろ」
「…はい。」
麻里は言われた通り膝枕をすると、諒平は麻里の膝の感触を確めるように少し撫で、頭を乗せた。
「そこの窓少し開けろ」
麻里が少し窓を開けると心地良い風が入ってくる。
このまま時が止まってくれたら…
心地良い風が諒平の体を優しく撫でる
この感じすげー懐かしいな。
諒平はそっと目を綴じる
「ねぇお母さま」
「ん?どうしたの?」
「今日ね!りょう君こーーんなおっきいバッタ捕まえたんだよ?」
「りょう君は凄いねぇよしよし」
そうだ……小さい頃よくお袋が膝枕して頭撫でてくれたんだっけ。
お袋が生きてたら怒られるかな。
それともお袋が麻里に引き合わせてくれたのかな…
麻里は優しく諒平の頭を撫でる
そうそうこんな感じで…
ダメだ…もう意識が途切れそうだ。
数時間後やっと諒平は目を覚ました。
ん?!
キョロキョロと部屋を見渡しても、麻里の姿が見えない。
あぁ…逃げたのか。
そうか…
良かった。また1人になれる。
…もう耳障りな泣き声を聞かなくてすむし、てかそもそも俺は巨乳派だしな。
良かった。
……本当に良かった。
胸の鼓動が乱れる事も、針で胸を刺されるような痛みも、もどかしくてどうしようもない情けないこの気持ちにもおさらば出来てすむ。
良いこと尽くしじゃねーか…。
本当に……。
人間ってなんでこんなにも無駄な事を考えられる頭を持っているんだろうな。
………目障りなアイツは居なくなった。
なのに…どうして?
どうしてこんなにも、もやもやして締め付けられるような痛みがするんだ?
癒える予定だろ?
鼓動だって…
諒平はその場にしゃがみこんだ。
なんで?
忘れようとすればするほど、アイツの顔が頭に浮かぶんだ?
あの日からだ。
あの日、俺の目の前に急にアイツが現れてから確実に俺はへんになった。
今だって…もういないかも知れないけど、探しに行きたいと思ってる自分がいる。
まだアイツの事なんて知らないのに…
なのに、身体が心がアイツを求めてる
俺の負けだ。負けだよ。クソ野郎…
諒平は勢いよく部屋を飛び出した。
諒平は部屋から飛び出し長い廊下を早足で歩き始めた。
ドンッ!!!
「あっ…すっすいません。」
曲がり角で諒平と家政婦が勢いよくぶつかり二人とも尻餅をついた。
諒平はすぐ立ち上がり家政婦に手を差し出した。
「大丈夫ですか…?」
「全然大丈夫です。諒平様こそ大丈夫ですか?」
「なら良かった。麻里を見てませんか?」
「今日はまだ会ってなくて…お力になれなくてすいません…。」
「気にしないで下さい。では。」
諒平はやっと玄関の前に着いた。
…久しぶりに敷地からでるのか。
少し緊張するな。
ガラガラガラッ
肌寒いな……なのにアイツは今頃、暗い夜道を1人で歩いているのか?
早く見つけないと…
でもよく考えるとアイツからしたら迷惑か?
んっ?!
1台のクルマが諒平の方に向かってきた。
あれは確か…彰の…
いま会ったらめんどくせーな。隠れるか。
諒平は隠れて居なくなるのを待つ事にした。
彰が誰かと話している声が聞こえる。
まさか…アイツか?帰ってきたのか??
すぐに諒平は自室に戻り本を読み始めた。
あの声は多分アイツだよな…
逃げたんじゃなかったのか?
どうなんだ?
遠くから足音が近付いてくる。
…こっちに誰か向かってきてるよな?
そして諒平の部屋の前で足音が止まり大きく深呼吸するのが聞こる。
襖が少しずつ開くと、麻里がそっと入ってきた。
「ただいまぁ…あの…」
諒平は読んでいた本を机に置く。
良かった無事帰ってきたか。
「すいません。遅くなって」
「本当だよ。」
コイツ…平然とした顔しやがって。
人がどんだけ心配したか分からないようだな。
諒平はすっと立ち上がり、麻里の腕を乱暴に掴むと、布団の上に押し倒した。
「いたっ…ごめんなさい…」
「逃げたかと思った。」
諒平は麻里の手を押さえながらキスをした。
「ん…ちょっと待って…下さい。」
「ヤられたいから帰って来たんだろ?」
諒平は麻里の服を託し上げ、激しく胸を触り始めた。
「ん…はぅ…お願いします…やめて…」
「うるせーな。」
俺をこんなに振り回しやがって…
諒平は乳首を口に含み優しく噛んだ。
「ん…ん…はぁ…あ…ん」
ちょっと強く噛みすぎたか??
でももう、メスの顔になってるしな
感じてるよな。
「言っちゃえよ。感じてますって」
「そんなぁ…ん…」
「ほら、身体は正直者だな。」
諒平は麻里の硬くなった乳首をペロペロと舐め始め、手は徐々に下の方に向かい始めた。
「あの、ちょっと?!どこ触ろうとしているんですか?」
「あのさ、いちいち説明しなきゃいけないの?」
昔の俺だったら、心も俺の物になってくれたのか…?
俺はお前に……奪われてしまった。
と言うかお前といると、なんでこんなにも自信が無くなるんだ?
俺らしくないよな。
だが
アイツは全然分かってない。
食うときだけ可愛い笑顔しやがって。
少しくらい俺の為に笑ってくれたら…
諒平は頭を撫でる
「そんなに嫌か…?」
小さな声で一言つぶやき、寂しそうな顔をしている。
「嫌……じゃ…」
「嫌じゃ?」
諒平は麻里の目をジッと見る
やっぱこんな俺の事好きに…
ッ?!
キスできるか?と言う諒平の質問に頷き、
ペロペロと火傷の部分を舐めた麻里に諒平はただただ驚いた。
…あり得ないだろ。
犬かコイツは…
「私…諒平さんの事が好きかも知れません」
好きかぁ…えっ?
もうやるしかねぇーよな?
もう流石に我慢しなくていいんだよな?両思いなんだもんな??
麻里は困った表情をしながら諒平を見つめる。
まぁ困った顔も俺を興奮されるんだけどな。
諒平は我慢できず麻里を押し倒し、最後は中で果てた。
シャワーを浴びに麻里が出ていってしまい、部屋に1人残された。
…やっちまった。
嫌われたかな。
ん?タオル忘れてる。
仕方ねぇーな持っていってやるか。
アイツなんか変なとこ抜けてんだよなぁ。
脱衣場の扉を開けようとすると、中から泣き声聞こえてくる。
やっぱり泣かせてしまったか…。
ガチャ
扉を開けると部屋の隅っこで体育座りをして泣いている。
「そんなに嫌だったか?」
諒平は麻里の前でしゃがみ頭を撫でる。
「私は…お母さんと同類なの?」
えっ?母親と?
麻里は諒平に抱き付きついた。
不謹慎だけど……可愛い過ぎて俺のムスコが…
ダメだ今なってしまったら、もっと面倒な事になるよな。おちつかなきゃな…
てかそもそもお前のお袋なんて見たときもねぇよ。
どうすればいいんだ?? ムスコよ。
もうだめだ。
「ねぇ私はお母さんと一緒なの?」
麻里のお袋もMって事か?
いや。こんな変な事考えてる場合じゃねぇーよな。
「お前はお前だろ。血が繋がってるかもしんねぇけど、考え方や生き方は違うだろ。それもお前は俺の可愛い奴隷だしな。元気だせよ。」
やっぱり俺は若いスベスベとした…
「奴隷って言われて元気でないよね普通…」
おっ泣き止んだ。
まぁ良かった。
「じゃあ、お風呂でさっきの続きでもしますか!」
「えっ?」
「なに顔赤くなってんだよ。冗談に決まってんだろ?さっきまで泣いてたクセに忙しいヤツだな。」
……。
なんで俺まで赤面してんだよ…

諒平は赤面した顔を見られないように、タオルを置き出ようとすると、
「まっ待って?」
なっなんだよ…
「なに」
「えっと…」
もしかして…
「一緒に入りたいの?」
コクンと頷く麻里
もうこれ計算だよな??
わかってやってるよな?
「お前本当に今日が初めてか?」
「うんそうだよ…こっち見ないで一緒に入ってくれる?お願い…明るくて恥ずかしい…」
「は?」
「だめぇ??」
「お前さ…はぁー…仕方ないな。今日だけだからな」
これじゃ俺の方が奴隷だな…
「ありがとう。なんか今1人になりたくないの。」
「1人でやるのは寂しいもんな」
「えっなんで?」
「えっなんで?って俺が聞きたい。素っ裸で俺の目の前にいるのに。襲って欲しいんだよな?」
「いやぁーー!!見ないで!!」
今更かよ。うるせーな。裸の1つや2つ減るもんじゃねぇのにな。
「ちゃんと後ろ向いててね?」
「分かったから早くしろよ」
麻里は急いで洗い始めた。
諒平は振り返り麻里を眺めている。
「なぁここ洗えてないよ?」
諒平は麻里の背中をツンツンと押す
「ありがとー」
「お前…」
「なに?」
「なんでもない。俺が洗ってやるよ」
諒平は後ろから麻里を抱き締め、片手は胸、もう片方はワレメに手を添え優しくなで始めた。
「待って!?なにしてるの??」
「洗えてないから洗ってやるんだろ?有り難いと思え」
「んっー…!!」
少しイジメてやるか。
諒平は寂しそうな表情をすると、麻里は諒平の事が可愛そうになり渋々自ら壁に手をつけた。
「お前本当にすんなよ。相手が少し寂しそうな顔しただけで簡単に身体なんか差し出すな。早く身体洗って寝ろ。」
……ッ。
他の男にもコイツは普通にするのか…?
すげー考えるともやもやする。
いじってやろうと思ったのに、なんで俺がこんな気持ちになってるんだ??
バタンッ
麻里は泣きそうな顔をして出ていった。
あぁなんか…やっちまったなオレ…
女って面倒だな。
てか…本当に俺の事が好きなのか?投げやりになってるだけじゃ…
シャワーを浴び部屋に戻ると麻里は寝ていた。
「さっきは悪かった。ごめんな。」
頭を撫で続ける
心から好きになって貰う事って凄く難題だ。
けど、人間らしく悩んでる俺は一番今が人間になれてる気がする。
うん。自分で言っていて意味が分からない。
でもこんな俺でも本当に本当によかったら側に置いてほしい。
そうだ…今もしかしたら満開か…??
ちょっと見てくるか。
そしたら俺だけに心から笑っている笑顔を見せてくれるか…?
月明かりを頼りに諒平は山道を歩き始めた。
ここに来るのも久しぶりだな。
喜んでくれるか?
そういえば…昔
「はぁ?女の為に尽くすって馬鹿じゃね??」
「確かに馬鹿だよ。努力が報われないかも知れないし、でも……あの子の笑顔を見ることが出来たら??100回中1回でも見れたら、俺はそれで満足なんだよ。」
馬鹿だなぁー。
女なんてただの処理するためだけの物だろ??
なんて思ってだけど、
今なら言ってた事分かるな。
見れるかな…アイツ笑うとえくぼ出るんだよなぁ
くわえてる時の上目遣いすげー可愛いし、
胸も小さいけど形はいいし声も…
こんな出会いじゃなかったらもっと見れてたかな。
人を好きなると、心が温かくなる
こんな気持ち色んな女を何回抱いても、全くならなかったのに。
本当に不思議だな。
本でも運命の相手と出会うと、ピンっと来るものがあるって書いてあったり、手に触れると分かるとか胡散臭いなぁと思ったりしたけど、
本当にあるなんてな。
……アイツも少しは俺の事考えてたりするのか?
………。
麻里の事を考えているうちにあっという間に目的の場所に着いた。
そこには満開の大きな桜の木がある。
「久しぶりだな。お前も大きくなったな。」
諒平は桜の木に寄りかかった。
「俺、今までここには誰も連れて来ない俺だけの秘密の場所って決めてたけど、明日俺の大切な女連れてくるわ。」
諒平に桜の木は返事をするようにさわさわと揺れ花びらが舞う。
「良いって事か?…やっぱきれいだな。でもまだ散らすなよ?だって女って可愛いもんとか好きだろ?まぁ俺はどんな姿でもお前の事好きだけどな。……アイツにもこうやって素直に自分の気持ち伝えられたらいいんだけどなぁ。
あっ嫉妬すんなよ??」
「でも…素直になったからと言ってアイツは俺に心を開いてくれるか?…自信持てないんだよ。
それも俺、顔に大きな火傷の跡あるからアイツまで変な目で見られてしまうんじゃないかとか…あぁもうどうしたらいいんだよ。かっこ悪いな。ホント…」
さわさわと静かに揺れる音しか聞こえない場所でただただ寂しく響く諒平の声。
「でもなんだかお前に話したら、元気になった。明日宜しくな?じゃあ今日は帰るわ。」
諒平は、振り返らずに桜に手を振ると家に帰っていった。
ちゅんちゅん
小鳥のさえずりが聞こえる。
久しぶりにはいたなぁ。
諒平はずっと履いていなかったジーンズを履いた。
久しぶりに履くと違和感が…
てか、まだアイツは寝てんのか??
諒平は麻里を見に行くと、まだ麻里は気持ち良さそうに寝息をたてて寝ている。
「何時まで寝てるんだ?」
「う~ん?今何時?良く寝たぁ~…あっ諒平さん…」
麻里は飛び起きた。
びっくりさせたか…?優しく起こしたつもりだったけど、
「なぁ。一緒に散歩行かないか?」
「そっそうですねぇ~今日は晴れてるし。…えっ?散歩ですか?!」
やっぱり俺とは嫌なのか…
「あぁ。嫌ならいいけど」
「いやじゃないですよ?」
嫌じゃない…か…
「ふーん。早くご飯食えよ」
「あっはい。いただきます。」
…。
「諒平さんって何才ですか?」
えっ?俺に興味持ってくれてる??
「24」
「えっ…24才ですか?」
やっぱりダメだったのか??
「だからなに?」
「何でもないです…」
…意味分からない
「ごちそうさまでした。」
「早く支度しろよ」
「あっはい」
麻里は食器を台所に返しに行くために部屋を出た。
うーん。やっぱり山道歩くならジーンズの方がいいよな…。さっき自分で見た時は普通だと思ったけど…
似合わなくて笑われないか??
まぁいいや履くか…
返し終わり、部屋に戻って来た麻里の目の前には、ジーンズ姿の諒平がいた。
「あっ…」
麻里は驚いた。諒平は何時も着物を着ているからだ。
麻里は諒平に急かされ支度を終えると諒平は麻里の手首を掴んだ。
…やれば普通に出来るじゃん俺。
まぁ手握るくらい容易い事だよな。うん…
「行くぞ。」
「あっはい…」
諒平と麻里は家を出た。
「…眩しいな」
さっきまで歩くのが早かった諒平は、
急に立ち止まり太陽の方を見つめた。
「そうですね。今日は天気がいいですね~!」
「あぁ」
明るいとこで見る俺って麻里にはどう映ってるんだろうか。
「諒平さんって背高いですよね?何センチですか??」
「182。お前は?」
「156です。」
普通に雑談も出来てる…この調子で行けばいいのか?
「ふーん。で?」
「好きな食べ物何ですか?」
「ショートケーキ」
「えっ?!」
「なに?悪いの?」
やっぱり男らしく肉って言っとくべきだったのか??
「全然悪くないですよ。」
女って本当何考えてるか分からねぇな。
「お前は?」
「えっと……私も甘い物が好きです。」
この調子だ。
「ふーん。なぁ…」
諒平は麻里の顔をチラッと見て、また前を向いて歩き始めた。
「どうしたんですか?」
「やっぱりなんでもない。」
やっぱり可愛いよなぁ…
「そっそうですか…」
ん?また微妙な顔してる…
「なに考えてんの?」
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