お金で交換された私 諒平版
あれから俺は、毎日小さな蝋燭の灯りを頼りに生きている。
これからもずっと…1人で。
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「だから…私はお金じゃなくて諒平さんが好きなの。」
「麻里お前…。目が覚めたのか?無事で本当によかった。」
「心配させちゃってごめんね?」
「…。」
「さっきまでベラベラ話してたのに、また無口になるの?」
「なぁ…俺達、結婚しないか?」
諒平は麻里を見つめる。
「諒平さん誕生日はいつ?」
「はぁー?今聞くかそれ?7月1日だよ。で返事は?」
「じゃあ、入籍は7月1日に入れようね?」
「まだ一ヶ月近くあるじゃねぇか。誕生日なんかいいから退院したらすぐ入れるぞ。もう離したくない。」
「絶対やだ。私の誕生日12月だけど、私の誕生日にする?」
ふふっ。と笑う麻里。
「仕方なねぇーな。わかった、俺の誕生日な。
あと、仕事辞めろ。」
諒平は麻里を強く抱き締めた。
おわり。
「麻里は…麻里は助かったんですか??」
「精密検査等しても特に悪い所は見付からず、かすり傷程度でした。」
「てことは生きているんですか??」
「生きてるに決まってるでしょ。ただ、疲れがたまっていたのかグッスリ眠っています。あんまり無理させてはいけませんよ?」
「あっ…はい。わかりました。ありがとうございました。」
やっと諒平は麻里と対面出来る事になり、
諒平は扉を開けた。
麻里はスヤスヤ寝ている。
諒平は起こさないように優しく手を握りしめた。
「ったく。心配かけさせやがって。無駄に運がいいな。車に轢かれたのにかすり傷だけだったし?金持ちの俺にも愛されて…さ。…だけど本当に心配した。金がいくらあってもお前は買えないからな。もう俺の前から消えないでくれよ…」
病院の廊下で一人待たされる諒平。落ち着かないのか椅子に座ったり立ったりしている。
一時間くらい経ったとき、
ガチャ
扉が開くと医者が出てきた。
諒平はすぐさま近寄ると医者の手を掴んだ。
「麻里はどうなったんですか?」
「ご家族の方ですか?落ち着いて聞いて下さい。」
「俺は…初めて麻里を見た瞬間に恋に落ちて、毎日毎日お前の事が頭に浮かんでなんにも手につかなくなったんだよ。責任取れよな?」
「諒平…さん…。」
「もうお前の手を絶対離さない。
お前は俺を暗い部屋から、出したんだからな?わかってるか?これからは、ずっと俺の隣でサポートしろよ??なぁ。おいっ聞いてるか?」
「諒平…さん。」
「俺はな…お前がいないともうどうしていいか分からないんだよ。そんなにつよくないんだよ…なぁ…麻里…。」
麻里は小さな声で諒平の笑顔が見たいといった。
「えっ?笑えばいいのか??」
諒平は泣きながら笑ってへんな顔になっている。
「おいっ麻里?麻里?目綴じんなよ??ほら、救急車来たぞ?なぁ麻里…目開けろよ…なぁってば…」
諒平は麻里の手を握りしめ声を出して泣き始めた。
ごめん麻里…でも一目見れてよかった。
バンッ キィィィィーー
後ろから大きな音が聞こえ、諒平が振り替えると麻里が車に轢かれ倒れていた。
麻里??嘘だよな??
諒平は麻里の側に走っていくと手を握った。
「おいっ大丈夫か??麻里??麻里聞こえるか?」
「諒平…さん。」
「今救急車呼ぶからな?」
じゃあいくわ。本当にありがとう彰」
「どういたしまして。」
「帰ってていいからな。」
「帰りはどうするんですか?」
「タクシー拾う。じゃあ…行くわ。」
バタンッ
諒平は車を降りると麻里の仕事場に向かった。
…でも今更麻里は、俺に会いたいと思っているのだろうか?
あっ!?
麻里だ……。あの時よか少し大人びている。
目が合ったか?ダメだ合わす顔がない。
諒平は、もと来た道を戻ろうとすると
「諒平さん!!」
麻里が諒平を呼び止めた。
彰は玄関でやっと諒平に追いついた。
「送りますよ?」
「あぁ頼む。」
二人は車に乗り込む。
「彰、いろいろ迷惑掛けてごめんな。」
「何言っているんですか!!」
「いや、本当に悪かった。」
「謝らないでくださいよ?お陰様で俺も、やっと前に進めるようになったので、諒平さんには、感謝してますよ。」
諒平はそれからずっと目的地までずっと無言のままだった。
「着きましたよ?」
「ここで麻里は働いてるのか?」
「そうですよ?そろそろ終わって出てくる時間だと思います。」
あれから数年後
諒平は毎日のように彰に麻里の様子を聞くのが日課になっていた。
「彰あのさぁ。」
「諒平さん。麻里さんはいつも通り少し疲れ気味で仕事2つ頑張ってます。」
「違う。俺養子に出る事になった。ババアはもっと金が欲しいんだと。だからこの家から出る事になった。」
「えっ?本当ですか??ここは麻里さんとの思い出があるから離れないって言ってたじゃないですか!」
「あの日から俺は…時が止まったままだった。でも何時までもずっとこうしてられないしな。」
「…そうですかぁ。」
「あぁ。」
「本当に会わなくて後悔しませんか?麻里さんは諒平さんの事、心からすきでしたよ?」
見たい。もう一度あの笑顔を…
でもこんな俺にそんな権利はあるのだろうか。
恥ずかしくなると麻里は、前髪をちょっといじるの癖なんだよな。
麻里の手は何時も少し冷たい。
麻里の首筋のほくろ
なんといっても、あの食べ物食べている時の顔
逃げないで麻里と向き合えていたら…
今頃俺の腕まくらで、スヤスヤ寝息をたてて寝ていたのだろうか。
これで良かったハズなのに…
振り向くと麻里が立っていた。
「麻里…」
麻里の頬には一筋の涙が伝った
「今までありがとうございました。」
麻里は早口でお礼を言うと部屋を出て行った。
これでよかった。麻里はきっぱり俺を忘れるだろう。
人間らしい気持ちを取り戻させてくれた女。
短い間だったけど、人生で一番幸せだった。
「諒平さん?」
「やっぱりこういうのは、お前の事大切にしてくれる奴としろ。悪いけど、帰ってくれよ。」
「いやです。…勝手にしろって…」
「一人にさせてくれ頼むから。」
諒平は着物を着ると、奈都子に服を渡し、麻里に膝枕して貰った場所に座ると、外を眺めた。
「でも私は…あんな普通の女よか私の方が魅力的じゃない?胸だってほら…。」
「なぁ。気付けよ。そういう問題じゃないだって。麻里に勝つことはお前には出来ない。
麻里と出会う前にお前と出会っていたとしても、お前とは一回限りで終わってたよ。そこら辺の女見たいにな。」
「でも貴方のご両親の願いでも…」
「あのさ、親の願い事ならなんでもいうこと聞くのか?俺は嫌なんだよ。小さい時からお前はここの跡継ぎだから立派に育てよ?とかさ。なに?立派って。あぁごめんな。関係ない話しして。お願いだ。一人にさせてくれ。関係無いお前に八つ当たりしそうだ。」
「してよ…受け入れるよ?」
「もういいわ。俺が出てく。」
そういうと諒平は、裸で座りこむ奈都子を置いて外に出て行ってしまった。
「えっここはちょっと…。」
「じゃあこいよ。」
奈都子の手を掴み諒平の部屋に向かった。
…まだ彰達やってるか?
諒平はいつもよりか少し、手に力を入れ襖を開けた。
…いない。
「ほら脱げよ。俺の女になりたいんだろ?」
奈都子は躊躇いもなく脱ぎ、全裸になった。
…胸はデカイな。
麻里のは丁度手に収まるくらい。
ん!?
奈都子が諒平の着ている着物を脱がせようと帯に手をかけると、諒平はその手を振り払い自ら全裸になった。
「わぁ。諒平さんって想像してたより、筋肉凄いですね。私、筋肉好きなんです。諒平さんの事もっと好きになってしまいました。」
「お前の好きって軽いな。まぁいいや。お前処女?」
「そうですけど…」
「ふーん。」
こいつ緊張して早口になってるな。脱がせようとしてた手も震えたし。まぁ優しくする気はないが。
「ヤリマンかと思ったわ。昔よく声かけてきた女達に似てたから。身体の力抜けよ?入れるからな。」
諒平は入れようと瞬間襖が開いた。
「諒平さんって…麻里さんの事が好きだったんでしょ?」
諒平は答えず、遠くを見ている。
「諒平さん?」
「俺が幸せにしたいと思ってるのは、お前じゃない事は確かだ。心も体もお前を求めていない。」
「それは…まだ私の事知らないからだよ。」
「俺が大切にしたいと思った奴と初めてあった時、ピーンとなにかよく分からないけど、あった。お前にはなんにも感じねぇんだよな。」
「だからまだ…」
「今からヤるか?早くここで脱げよ。」
涙を拭い、顔を上げると奈都子が立っていた。
「泣いていたんですか?目赤いですよ?」
「お前さぁ。本当に俺でいいの?」
「はい。」
「でも俺は、お前を好きになることは絶対ない。それでもいいのか?」
「そんな事…絶対あり得ないわ。貴方は私を好きになるわよ。」
奈都子は諒平の顔に手を添え、キスをした。
「私自信あるわ。」
「…好きにすればいいさ。」
「…なんだ?」
「でも麻里さんの事…。」
「これでいいんだよ。親も望んでた事だし。
俺の事気にいったんだから…。胸もでかいしな?俺、巨乳派だからさ。」
はははっと寂しそうに笑う諒平。
「諒平さん…」
「俺の部屋貸すから…。じゃあまたな?」
諒平は彰の肩をぽんっと叩くとその場をあとにした。
「家に残っても出て行ってもどっちでもいいらしいです。」
「そうか…お前そう言えばあれから誰とも付き合ってないよな?」
「そうですけど…」
「麻里ダメか?」
「えっ…?」
「俺だとアイツを幸せに出来ない。お前なら…」
「えっとなんて言えばいいのか…」
「だめか?お前なら安心して任せられるとおもったんだけど。」
「諒平さん…」
「やっぱり無理だよな…。」
「俺…この家に連れて来たじゃないですか?
実は…あった瞬間麻里さんに一目惚れしたんです。でも…諒平さんも麻里さんの事…だから、諦めよう忘れようとしていたんです。」
「そうか…なら話しは早いな。麻里を頼む幸せにしてやってくれ。」
「でも俺に務まるか…」
「この家にいて麻里の人生を縛るよりか、外に出て麻里の人生を謳歌してほしいから…」
「諒平さん?」
諒平は麻里から離れる事に少し躊躇ったが、
彰のもとに向かった。
「あっ…諒平さん。」
諒平が部屋からでると、彰は壁によっかかって座っていた。
「今度からは、一言声かけろよ?」
「すいません。」
彰は立つと小さな声で謝った。
「で?」
「あっ!奈都子さんが諒平さんを見て一目惚れしたみたいで、あれからすぐお祖母さんにも許可取って今日からここに住むそうですよ?」
「じゃあ麻里はどうなるんだ?」
誰かが走ってくる音が聞こえくる。
ん?誰だ…?
「諒平さーん!!大変です!!奈都子さんが!!あっ…麻里さん。ごめんなさ〜ぃ!!」
運転手は勢いよく入って来たかと思うと、勢いよく出て行った。
…今度はなんだよ。
「彰お前見たな?」
諒平は廊下にいる彰に話しかけた。
「えっ??見て…ませんよ?私、貧乳派なんで大丈夫です!!」
彰が早口で話す。
「チッ…またおあずけかよ。麻里早く服着ろ。」
舌打ちをすると小さな声で呟いた。
麻里は気が動転して、下着姿のまま諒平に抱きついた。
「早く着ろ。」
言葉とは裏腹に、麻里の頭を優しく撫でると服を渡した。
「おっぱい丸出しだったけどね…」
麻里は小さな声で呟く。
チラッたと出しただけで大袈裟なんだよ。それも満更でもなさそうだったしな。
「お前やっぱり痴女だったの??」
「違うよ…もう。」
「わかってる」
諒平は麻里のすべすべの太ももに顔を近づけると、舌を這わせた。
「んんっ!!諒平さん…」
「柔らかくて、すべすべしてんな。」
諒平はペロッと太ももを舐めてカプリと甘噛みをした。
「んっ…」
「お前本当に旨そうだな。」
というか旨いな
諒平の手はじわじわと麻里のパンツ近づく。
もうアソコは湿ってるか?
麻里と諒平が部屋に着くとすぐ、麻里の服を脱がし始めた。
「ちょっと?どうしたの?」
「やるぞ。」
「えっ?」
「外でやんの我慢してやったろ?」
「そうだけど…明るいから恥ずかしいよぉ…」
諒平は麻里のブラをずらし胸を揉み始めた。
「外でヤった方が良かったか?俺はお前の裸を誰にも見せたくなくて、家まで我慢したんだけどな。余計なお世話だったか?」
なんでいねぇーんだよ。
俺は先に戻ってろっていったよな??
仕方ないな探しに行くか…
また長い廊下を歩いていると、話し声が聞こえてくる。
ん…?
諒平は声のする方に向かって歩くと、さっき玄関にいた女性と麻里が話している。
…なんだよ。愛想笑いして。
「こい。」
諒平は、麻里の腕を掴み歩き始めた。
「諒平さん…痛い…」
諒平は無言のまま握る手を緩めず、長い廊下を歩き続ける。
廊下を歩く諒平の目の前に、茶トラが歩いてくると行儀よく座り始め諒平を見つめている。
ニャーニャーー!!
「なんだよ。ネコ。甘えた声出しやがって。俺、ネコは嫌いなんだよ。あっちいけよ。」
ニャーニャーー
「ちっ仕方ねぇーな。」
諒平はネコに近寄ると、ネコの顎を優しく撫でた。
ネコは満足したのか左右にお尻を振りながら、諒平をその場に置いていなくなってしまった。
どいつもこいつも…普通撫でて貰ったら足元にスリスリしにくるもんじゃないのか?
あの時助けたご主人様を弄ぶなんていい度胸してる。
特にアイツ…
食べ物貰った時だけすげーデレデレするくせに
やろうとするとすぐツンツンするし
あぁ絶対今夜は寝かせねぇー。
諒平は勢いよく部屋に入るが、麻里の姿が見えない。
「先ほどの女性は…諒平さんのご両親ととても仲良かった夫婦のお子さんで、諒平さんのご両親が亡くなる前に、許嫁にする話があったみたいで…私も詳しく分からないですが…」
「だから?今更なに?」
「親から許嫁になる予定だった人がいたって聞いて、一目見てみたいと思い来てみたんだそうです。」
「あぁ。成る程な、もう会ったし俺には用ないだろ。じゃあいくわ。」
「諒平さん……。」
「ん…?」
「諒平さんは、あの時麻里さんを探しに…」
「はぁ?なんの事?じゃあ行くわ。」
「諒平さん麻里さんの事…」
諒平は最後まで話を聞かず、その場を後にした。
長い廊下を歩く諒平
もしかして…ババアがもう1人連れて来たのか?
「諒平さん?…大丈夫ですか?」
「あぁ大丈夫。で話ってなに?」
「諒平さん〜あんまり怖い顔しないで下さい?」
「何時も通りだろ?でなに?」
「あの…先ほど私といた女性の事何ですが…」
「あぁ早く言えよ。」
「すいません!!えっと…亡くなったご両親が…」
彰は段々と途切れそうな小さい声になって言った。
「俺の?…えっ?頼むハッキリ喋ってくれ。」
もうだめだ…我慢できねーよ。
諒平は麻里にキスをした。
「…んっ。」
…本当に可愛いなぁ。
諒平は止められず麻里の服をたくしあげ触り始めた。
…ダメだ誰にも麻里の裸を見せたくない。
早く家に帰ってしよう。
諒平は早く帰るように麻里を促し、無言のまま歩き続けると、あっという間に家に着いた。
やっと着いたか…地味に遠いんだよな。
諒平が玄関の扉を開けると、目の前には若い女の人と彰が立っていた。
「諒平さんお話が…ちょっとここではあれなんで来て貰えませんか?」
「わかった。麻里先に戻ってろ。」
「だって凄い可愛い事言うんだもん。」
本当可愛いなぁ…俺だけの麻里にしたい。
「麻里…可愛いよ。」
「ありがとー。……え??えぇ?!」
「もっと顔見せろよ。」
「きゅ急にどうしたの?」
「いいから見せろよ。」
「ちょっと待って??恥ずかしいよぉ。」
諒平は恥ずかしがって俯く麻里の頭を、優しく撫でている。
「ここから見る景色は綺麗だよな。小さい頃一人でここにきては見てたな。」
麻里は、強く諒平を抱き締めた。
「どうした?」
「もう…1人じゃないから。私がいるから
ね。」
「おう。」
ん?今度は泣き始めた??
どうしてだ?でも麻里からしてきたから無理矢理ではないしなぁ…
「泣くな。」
「だって…。」
「泣いても俺は、何もしてやれない。」
「十分してくれてるよ…?嬉しくて」
「やっぱり女はめんどくさい。」
……全然わからねぇな。
「でも今日は、本当にありがとー!」
は?今度は笑ってる。泣いたり笑ったり忙しい奴だな。
麻里は諒平に抱きついた。
っ?!やべーな。なんで今日はこんな積極的なんだよ。麻里の甘い匂いがするし…
あぁ…これってある意味拷問だよな。
どこもかしこも、やわらけーし。
そして俺も…女の顔色を伺う哀れな男の仲間入りか?
でも嫌じゃ……ない。
こんな顔して麻里は……
いや。考え過ぎか?今を楽しもう。
「少しこのままでいろ。」
「えっ?」
「なぁー。雲の上で寝れたら気持ちいいかな。」
青空に浮かぶ雲を見つめ諒平は呟く。
「気持ちよさそうですよね。」
「お前今、笑った?」
ほのかにあたたかい風が二人を優しく包み込み二人は自然と笑いあった。
「もうすぐ着くからもう少しがんばれよ。」
「あっハイ…」
二人は黙々と道なき無き道を進むと、目の前に大きな満開の桜の木が見えてきた。
「着いたぞ。」
「…ん??わぁー綺麗!!」
…喜んでくれてるか?連れて来てよかった。
諒平は桜の下に腰をおろした。
「桜は綺麗だな。明るい所で見る俺の顔とは…」
麻里は諒平の話を遮るように、諒平の顔に両手を添え、少しの間見つめるとキスをした。
…っ!?えっ?麻里??

「私そんなにウロウロしてる?」
…ちげーよ。
小さな声で、諒平は呟く。
「同情無しで、俺とずっといてくれるかってこと。」
「えっ?何?ごめん!同情無しで〜からあとが聞こえなかった…」
こいつわざとか?
「あぁ。早く脱げっていった。」
「えっ?絶対違うもん。」
「お前が、『私…此処で全裸になりたい!!』って言ったからだろ?」
なんでコイツは人の気持ち分からねぇのかなぁ。
 …もうなんでそんな襲いたくなるような甘ったるい顔すんだよ。
「おせーよ。」
諒平は優しくキスをすると、麻里の手を掴みまた歩き始めた。
ドンッ
「んっ!!」
急に諒平が立ち止まり、麻里は止まれず諒平にぶつかった。
「なぁ。お前はこれからずっと、俺の周りをウロウロするのか?」

「同情…?」
…また余計な事言っちまったな。
「何でもない。早く先進むぞ。」
麻里は必死に諒平に話かける。
…こういう時は素直に喜べばいいのか??
もうホントにどうすればいいんだよ。
嬉しいけど…
諒平は、立ち止まりまたすぐに歩き始めた。
もうなんて言えばいいんだ?
風が吹き、葉が揺れる音だけが聞こえる。
「ねぇ!!」
諒平の手を掴む。
「まって??此処で全裸になったら信じてくれる?愛してる証明になる?」
麻里は、諒平の手を胸に添える。
「諒平さんの好きにしてください…」
諒平は、また歩き始めた。
でも心から言ってるように見えないよな…
「ねぇ…諒平さん…」
麻里は諒平の大きくて、温かい手を掴んだ。
「まって??」
諒平は、振り向かず呟いた。
「なぁ。それって同情か?」
「え?」
ダメだ我慢…これじゃ何時もと同じになってしまう。
諒平は麻里から離れると後ろから、麻里に呼び止められた。
「まっ待って下さい!!」
諒平は足をとめ振り向く。
「なに?やっぱりヤりたいのか?」
「私がずっと諒平さんのそばにいれば、笑顔戻りますか?」
「は?」
「私は諒平さんの事好きです。多分あの時…から。」
これは…?信じてもいいのか?

「特になにも…」
「キスしろ」
「えっ…ここで?」
「しろよ」
「人来るかも知れないし…外だよ?」
「はぁ?いいからしろよ」
「見られたら恥ずかしいよ…」
「誰もこねーよ。」
「でもさ…外だよ?」
「いちいちうるせーな。お前が潤んだ瞳で俺を誘うからだろ」
諒平は麻里を木に押し付け、顔を近付けてきた。
「イタっ…やめ…んっ…」
麻里は顔を背けようとしたが、諒平に顎を掴まれ、言葉とは裏腹に優しいキスをされた。
「お前はもう、俺のもんだろ?」
…お願いだ…言ってくれよ…
「それは…」
「まだ即答出来ないのか?」
「えっと…あっ…ダメっ…見られちゃうよ」
ごめん…でもお前のそんな顔見たら我慢出来ない…
諒平は麻里の小さな膨らみを服の上から揉み始めた。
「全然悪くないですよ。」
女って本当何考えてるか分からねぇな。
「お前は?」
「えっと……私も甘い物が好きです。」
この調子だ。
「ふーん。なぁ…」
諒平は麻里の顔をチラッと見て、また前を向いて歩き始めた。
「どうしたんですか?」
「やっぱりなんでもない。」
やっぱり可愛いよなぁ…
「そっそうですか…」
ん?また微妙な顔してる…
「なに考えてんの?」
麻里は諒平に急かされ支度を終えると諒平は麻里の手首を掴んだ。
…やれば普通に出来るじゃん俺。
まぁ手握るくらい容易い事だよな。うん…
「行くぞ。」
「あっはい…」
諒平と麻里は家を出た。
「…眩しいな」
さっきまで歩くのが早かった諒平は、
急に立ち止まり太陽の方を見つめた。
「そうですね。今日は天気がいいですね~!」
「あぁ」
明るいとこで見る俺って麻里にはどう映ってるんだろうか。
「諒平さんって背高いですよね?何センチですか??」
「182。お前は?」
「156です。」
普通に雑談も出来てる…この調子で行けばいいのか?
「ふーん。で?」
「好きな食べ物何ですか?」
「ショートケーキ」
「えっ?!」
「なに?悪いの?」
やっぱり男らしく肉って言っとくべきだったのか??
「ごちそうさまでした。」
「早く支度しろよ」
「あっはい」
麻里は食器を台所に返しに行くために部屋を出た。
うーん。やっぱり山道歩くならジーンズの方がいいよな…。さっき自分で見た時は普通だと思ったけど…
似合わなくて笑われないか??
まぁいいや履くか…
返し終わり、部屋に戻って来た麻里の目の前には、ジーンズ姿の諒平がいた。
「あっ…」
麻里は驚いた。諒平は何時も着物を着ているからだ。
「いやじゃないですよ?」
嫌じゃない…か…
「ふーん。早くご飯食えよ」
「あっはい。いただきます。」
…。
「諒平さんって何才ですか?」
えっ?俺に興味持ってくれてる??
「24」
「えっ…24才ですか?」
やっぱりダメだったのか??
「だからなに?」
「何でもないです…」
…意味分からない
ちゅんちゅん
小鳥のさえずりが聞こえる。
久しぶりにはいたなぁ。
諒平はずっと履いていなかったジーンズを履いた。
久しぶりに履くと違和感が…
てか、まだアイツは寝てんのか??
諒平は麻里を見に行くと、まだ麻里は気持ち良さそうに寝息をたてて寝ている。
「何時まで寝てるんだ?」
「う~ん?今何時?良く寝たぁ~…あっ諒平さん…」
麻里は飛び起きた。
びっくりさせたか…?優しく起こしたつもりだったけど、
「なぁ。一緒に散歩行かないか?」
「そっそうですねぇ~今日は晴れてるし。…えっ?散歩ですか?!」
やっぱり俺とは嫌なのか…
「あぁ。嫌ならいいけど」
「でも…素直になったからと言ってアイツは俺に心を開いてくれるか?…自信持てないんだよ。
それも俺、顔に大きな火傷の跡あるからアイツまで変な目で見られてしまうんじゃないかとか…あぁもうどうしたらいいんだよ。かっこ悪いな。ホント…」
さわさわと静かに揺れる音しか聞こえない場所でただただ寂しく響く諒平の声。
「でもなんだかお前に話したら、元気になった。明日宜しくな?じゃあ今日は帰るわ。」
諒平は、振り返らずに桜に手を振ると家に帰っていった。
人を好きなると、心が温かくなる
こんな気持ち色んな女を何回抱いても、全くならなかったのに。
本当に不思議だな。
本でも運命の相手と出会うと、ピンっと来るものがあるって書いてあったり、手に触れると分かるとか胡散臭いなぁと思ったりしたけど、
本当にあるなんてな。
……アイツも少しは俺の事考えてたりするのか?
………。
麻里の事を考えているうちにあっという間に目的の場所に着いた。
そこには満開の大きな桜の木がある。
「久しぶりだな。お前も大きくなったな。」
諒平は桜の木に寄りかかった。
「俺、今までここには誰も連れて来ない俺だけの秘密の場所って決めてたけど、明日俺の大切な女連れてくるわ。」
諒平に桜の木は返事をするようにさわさわと揺れ花びらが舞う。
「良いって事か?…やっぱきれいだな。でもまだ散らすなよ?だって女って可愛いもんとか好きだろ?まぁ俺はどんな姿でもお前の事好きだけどな。……アイツにもこうやって素直に自分の気持ち伝えられたらいいんだけどなぁ。
あっ嫉妬すんなよ??」
月明かりを頼りに諒平は山道を歩き始めた。
ここに来るのも久しぶりだな。
喜んでくれるか?
そういえば…昔
「はぁ?女の為に尽くすって馬鹿じゃね??」
「確かに馬鹿だよ。努力が報われないかも知れないし、でも……あの子の笑顔を見ることが出来たら??100回中1回でも見れたら、俺はそれで満足なんだよ。」
馬鹿だなぁー。
女なんてただの処理するためだけの物だろ??
なんて思ってだけど、
今なら言ってた事分かるな。
見れるかな…アイツ笑うとえくぼ出るんだよなぁ
くわえてる時の上目遣いすげー可愛いし、
胸も小さいけど形はいいし声も…
こんな出会いじゃなかったらもっと見れてたかな。
バタンッ
麻里は泣きそうな顔をして出ていった。
あぁなんか…やっちまったなオレ…
女って面倒だな。
てか…本当に俺の事が好きなのか?投げやりになってるだけじゃ…
シャワーを浴び部屋に戻ると麻里は寝ていた。
「さっきは悪かった。ごめんな。」
頭を撫で続ける
心から好きになって貰う事って凄く難題だ。
けど、人間らしく悩んでる俺は一番今が人間になれてる気がする。
うん。自分で言っていて意味が分からない。
でもこんな俺でも本当に本当によかったら側に置いてほしい。
そうだ…今もしかしたら満開か…??
ちょっと見てくるか。
そしたら俺だけに心から笑っている笑顔を見せてくれるか…?
諒平は寂しそうな表情をすると、麻里は諒平の事が可愛そうになり渋々自ら壁に手をつけた。
「お前本当にすんなよ。相手が少し寂しそうな顔しただけで簡単に身体なんか差し出すな。早く身体洗って寝ろ。」
……ッ。
他の男にもコイツは普通にするのか…?
すげー考えるともやもやする。
いじってやろうと思ったのに、なんで俺がこんな気持ちになってるんだ??
「ありがとう。なんか今1人になりたくないの。」
「1人でやるのは寂しいもんな」
「えっなんで?」
「えっなんで?って俺が聞きたい。素っ裸で俺の目の前にいるのに。襲って欲しいんだよな?」
「いやぁーー!!見ないで!!」
今更かよ。うるせーな。裸の1つや2つ減るもんじゃねぇのにな。
「ちゃんと後ろ向いててね?」
「分かったから早くしろよ」
麻里は急いで洗い始めた。
諒平は振り返り麻里を眺めている。
「なぁここ洗えてないよ?」
諒平は麻里の背中をツンツンと押す
「ありがとー」
「お前…」
「なに?」
「なんでもない。俺が洗ってやるよ」
諒平は後ろから麻里を抱き締め、片手は胸、もう片方はワレメに手を添え優しくなで始めた。
「待って!?なにしてるの??」
「洗えてないから洗ってやるんだろ?有り難いと思え」
「んっー…!!」
少しイジメてやるか。

諒平は赤面した顔を見られないように、タオルを置き出ようとすると、
「まっ待って?」
なっなんだよ…
「なに」
「えっと…」
もしかして…
「一緒に入りたいの?」
コクンと頷く麻里
もうこれ計算だよな??
わかってやってるよな?
「お前本当に今日が初めてか?」
「うんそうだよ…こっち見ないで一緒に入ってくれる?お願い…明るくて恥ずかしい…」
「は?」
「だめぇ??」
「お前さ…はぁー…仕方ないな。今日だけだからな」
これじゃ俺の方が奴隷だな…
脱衣場の扉を開けようとすると、中から泣き声聞こえてくる。
やっぱり泣かせてしまったか…。
ガチャ
扉を開けると部屋の隅っこで体育座りをして泣いている。
「そんなに嫌だったか?」
諒平は麻里の前でしゃがみ頭を撫でる。
「私は…お母さんと同類なの?」
えっ?母親と?
麻里は諒平に抱き付きついた。
不謹慎だけど……可愛い過ぎて俺のムスコが…
ダメだ今なってしまったら、もっと面倒な事になるよな。おちつかなきゃな…
てかそもそもお前のお袋なんて見たときもねぇよ。
どうすればいいんだ?? ムスコよ。
もうだめだ。
「ねぇ私はお母さんと一緒なの?」
麻里のお袋もMって事か?
いや。こんな変な事考えてる場合じゃねぇーよな。
「お前はお前だろ。血が繋がってるかもしんねぇけど、考え方や生き方は違うだろ。それもお前は俺の可愛い奴隷だしな。元気だせよ。」
やっぱり俺は若いスベスベとした…
「奴隷って言われて元気でないよね普通…」
おっ泣き止んだ。
まぁ良かった。
「じゃあ、お風呂でさっきの続きでもしますか!」
「えっ?」
「なに顔赤くなってんだよ。冗談に決まってんだろ?さっきまで泣いてたクセに忙しいヤツだな。」
……。
なんで俺まで赤面してんだよ…
麻里は困った表情をしながら諒平を見つめる。
まぁ困った顔も俺を興奮されるんだけどな。
諒平は我慢できず麻里を押し倒し、最後は中で果てた。
シャワーを浴びに麻里が出ていってしまい、部屋に1人残された。
…やっちまった。
嫌われたかな。
ん?タオル忘れてる。
仕方ねぇーな持っていってやるか。
アイツなんか変なとこ抜けてんだよなぁ。
キスできるか?と言う諒平の質問に頷き、
ペロペロと火傷の部分を舐めた麻里に諒平はただただ驚いた。
…あり得ないだろ。
犬かコイツは…
「私…諒平さんの事が好きかも知れません」
好きかぁ…えっ?
もうやるしかねぇーよな?
もう流石に我慢しなくていいんだよな?両思いなんだもんな??
だが
アイツは全然分かってない。
食うときだけ可愛い笑顔しやがって。
少しくらい俺の為に笑ってくれたら…
諒平は頭を撫でる
「そんなに嫌か…?」
小さな声で一言つぶやき、寂しそうな顔をしている。
「嫌……じゃ…」
「嫌じゃ?」
諒平は麻里の目をジッと見る
やっぱこんな俺の事好きに…
ッ?!
諒平は乳首を口に含み優しく噛んだ。
「ん…ん…はぁ…あ…ん」
ちょっと強く噛みすぎたか??
でももう、メスの顔になってるしな
感じてるよな。
「言っちゃえよ。感じてますって」
「そんなぁ…ん…」
「ほら、身体は正直者だな。」
諒平は麻里の硬くなった乳首をペロペロと舐め始め、手は徐々に下の方に向かい始めた。
「あの、ちょっと?!どこ触ろうとしているんですか?」
「あのさ、いちいち説明しなきゃいけないの?」
昔の俺だったら、心も俺の物になってくれたのか…?
俺はお前に……奪われてしまった。
と言うかお前といると、なんでこんなにも自信が無くなるんだ?
俺らしくないよな。
襖が少しずつ開くと、麻里がそっと入ってきた。
「ただいまぁ…あの…」
諒平は読んでいた本を机に置く。
良かった無事帰ってきたか。
「すいません。遅くなって」
「本当だよ。」
コイツ…平然とした顔しやがって。
人がどんだけ心配したか分からないようだな。
諒平はすっと立ち上がり、麻里の腕を乱暴に掴むと、布団の上に押し倒した。
「いたっ…ごめんなさい…」
「逃げたかと思った。」
諒平は麻里の手を押さえながらキスをした。
「ん…ちょっと待って…下さい。」
「ヤられたいから帰って来たんだろ?」
諒平は麻里の服を託し上げ、激しく胸を触り始めた。
「ん…はぅ…お願いします…やめて…」
「うるせーな。」
俺をこんなに振り回しやがって…
あれは確か…彰の…
いま会ったらめんどくせーな。隠れるか。
諒平は隠れて居なくなるのを待つ事にした。
彰が誰かと話している声が聞こえる。
まさか…アイツか?帰ってきたのか??
すぐに諒平は自室に戻り本を読み始めた。
あの声は多分アイツだよな…
逃げたんじゃなかったのか?
どうなんだ?
遠くから足音が近付いてくる。
…こっちに誰か向かってきてるよな?
そして諒平の部屋の前で足音が止まり大きく深呼吸するのが聞こる。
ガラガラガラッ
肌寒いな……なのにアイツは今頃、暗い夜道を1人で歩いているのか?
早く見つけないと…
でもよく考えるとアイツからしたら迷惑か?
んっ?!
1台のクルマが諒平の方に向かってきた。
諒平は部屋から飛び出し長い廊下を早足で歩き始めた。
ドンッ!!!
「あっ…すっすいません。」
曲がり角で諒平と家政婦が勢いよくぶつかり二人とも尻餅をついた。
諒平はすぐ立ち上がり家政婦に手を差し出した。
「大丈夫ですか…?」
「全然大丈夫です。諒平様こそ大丈夫ですか?」
「なら良かった。麻里を見てませんか?」
「今日はまだ会ってなくて…お力になれなくてすいません…。」
「気にしないで下さい。では。」
諒平はやっと玄関の前に着いた。
…久しぶりに敷地からでるのか。
少し緊張するな。
………目障りなアイツは居なくなった。
なのに…どうして?
どうしてこんなにも、もやもやして締め付けられるような痛みがするんだ?
癒える予定だろ?
鼓動だって…
諒平はその場にしゃがみこんだ。
なんで?
忘れようとすればするほど、アイツの顔が頭に浮かぶんだ?
あの日からだ。
あの日、俺の目の前に急にアイツが現れてから確実に俺はへんになった。
今だって…もういないかも知れないけど、探しに行きたいと思ってる自分がいる。
まだアイツの事なんて知らないのに…
なのに、身体が心がアイツを求めてる
俺の負けだ。負けだよ。クソ野郎…
諒平は勢いよく部屋を飛び出した。
数時間後やっと諒平は目を覚ました。
ん?!
キョロキョロと部屋を見渡しても、麻里の姿が見えない。
あぁ…逃げたのか。
そうか…
良かった。また1人になれる。
…もう耳障りな泣き声を聞かなくてすむし、てかそもそも俺は巨乳派だしな。
良かった。
……本当に良かった。
胸の鼓動が乱れる事も、針で胸を刺されるような痛みも、もどかしくてどうしようもない情けないこの気持ちにもおさらば出来てすむ。
良いこと尽くしじゃねーか…。
本当に……。
人間ってなんでこんなにも無駄な事を考えられる頭を持っているんだろうな。
諒平はそっと目を綴じる
「ねぇお母さま」
「ん?どうしたの?」
「今日ね!りょう君こーーんなおっきいバッタ捕まえたんだよ?」
「りょう君は凄いねぇよしよし」
そうだ……小さい頃よくお袋が膝枕して頭撫でてくれたんだっけ。
お袋が生きてたら怒られるかな。
それともお袋が麻里に引き合わせてくれたのかな…
麻里は優しく諒平の頭を撫でる
そうそうこんな感じで…
ダメだ…もう意識が途切れそうだ。

「やっやめてください。」
諒平は手を止め麻里の顔をまじまじと見つめる。
やめて下さい!とか言って物足りなさそうな顔しやがって素直じゃねぇーな。
そんな顔も…。
「わかった。じゃあ膝枕しろ」
「…はい。」
麻里は言われた通り膝枕をすると、諒平は麻里の膝の感触を確めるように少し撫で、頭を乗せた。
「そこの窓少し開けろ」
麻里が少し窓を開けると心地良い風が入ってくる。
このまま時が止まってくれたら…
心地良い風が諒平の体を優しく撫でる
この感じすげー懐かしいな。
俺が1人の女にここまで執着するなんて情けない。でも…コイツといると心が満たされる気がするなぜだろうか…
運命の相手だから?
まさかな…
でもこんなに大切にしたいと思える奴はこの先出逢えるか?
諒平は麻里をみつめる。
「お前今の顔すげー色っぽい。」
諒平は麻里の服をたくしあげると、すぐに乳首を優しく刺激しながら舐め始めた。
「ん…はぅ。お願い諒平さんやめて?」
やめて?とか言いながらも乳首はビンビンだし
体に力が入っていない。
感じてるな…絶対。
「お前乳首ビンビンだよ?やめてって言いながら感じてない?」
諒平は乳首を舐めながら片方の胸を揉み始めた。
「んー…。」
最後までしたいが、ここで止めとくか。
どんな顔するかな?楽しみだ。
「待って?待って下さい!」
静な部屋に響く麻里の声は諒平の耳には届いていない。
それどころか、諒平は麻里の女らしいフワッとした甘い匂いに引き込まれていた。
コイツが全部悪い…。絶対誘ってるよな?
諒平は麻里を押し倒し荒々しくキスをすると、
胸を揉み始めた。
「んっ…。」
諒平が胸を揉むと麻里は我慢しているようなはたまた困っているような表情で諒平を見つめている。
「んんっやっ止めて下さい。お願いします。」
麻里は自分の手で口を塞ぎ始めた。
諒平が持って来てくれた朝食を、麻里が見ると目を輝かせて喜び始めた。
…ただの朝食で喜ぶなんてコイツ一体毎朝なに食ってんだ?
……喜んでる顔も可愛いな。
もっと見ていたい。
だめだ。もう我慢出来ない。
アイツの全てを俺のものにしたい。
この腕で抱き締めて、俺だけに笑いかけて欲しい。
…もう後戻り出来なくなっても一瞬だけでも
俺と繋がったという確証が欲しい。
「やるぞ」
…もう日が昇ったか。
とうとう一睡も出来ず朝を迎えてしまった。
なんで俺がここまであの女に振り回されなきゃいけないんだ?
…気持ちよさそうに寝やがって
「おい、起きろ。」
「うーん。ごめん今ご飯作るね。」
寝ぼけてんのか?コイツ
「おい!」
「もうちょっと待って?」
「起きろ」
諒平は最初より強い口調で麻里を起こす。
「ん?誰?ここは?弟とは?」
「寝ぼけてんなよ。」
くだらない話で心から笑いあえたら?
この本のように、みんなが幸せになることが出来るのだろうか。
あり得ないな
星でも見に行くか。
星を見に外に出る諒平
綺麗だな。星は
夜は昼間よか数倍いや、数百倍寂しくなって人が恋しくなるのはなんでだろうな。
また人との関わりを持たせる為に神様がそうさせているのだろうか?
もう寝たのか?相当疲れてたんだな。
犯すか?
諒平はキスしようと顔近付けるが寸前で止めた。
これ以上キスしてしまうと、本当にコイツの事好きになってしまう。
そんなことになったら…もう……なにもなかったことになんか出来なくなる。
誰でもそうだろ?
わざわざ傷つきに行く馬鹿なんかいるか?
男らしくないが…無理だ。
これ以上傷つきたくなんかない。
「食え。」
諒平はまじまじと麻里の顔見るとはっとしたような顔をして元の場所で本を読み始めた。
ヤバい…アイツの顔見るとなんでこんなにドキドキするんだ??
もしかして??本当に俺はアイツを…まさか…冗談だよな?
取り乱すなんて俺らしくない。本でも読むか…
麻里はご飯を食べ終えると諒平に風呂に入るよう言われ風呂に入りに行った。
…敷いといてやるか。
数十分後麻里は風呂から上がって帰って来ると部屋の隅に布団が準備されているのに気付き、躊躇いもなく横になり、疲れが一気に出たのか5分も経たずに寝息をたてて寝てしまった。
「今日だけだからな。あと諒平(りょうへい)だから。」
諒平が麻里から離れると麻里はすぐさま部屋の隅っこに逃げ体育座りをして泣きはじめた。
…泣かせてしまった。
どうすれば?…今近付いたらもっと泣くよな?
とりあえず本でも読むか。
読みかけの本を読み始める。
…全然内容が頭に入らねぇな。なんでだ?
というか…なんか心臓がドキドキする。
もしかして??いや、絶対あり得ない。
女はただの性欲処理器だろ?
今までと同じように飽きたら捨てるだけだろ?
それにしても…全然泣き止まねぇーな。
俺らしくないが、慰めるか。
「泣くな。」
諒平は振り返らずに話し続ける。
「どうすれば泣き止む?」
静な部屋に麻里の鼻をすする音だけが聞こえる。
…ティッシュとハンカチ渡せば耳障りな音止むか?
「だから女はめんどくさい。」
ティッシュとハンカチを見つけると麻里の方に投げた。
コイツここに来てどんくらいがたった?
あっ…やっと泣き止んだか。
ん?
家政婦が夕食を置きに来た。
もうこんな時間か。
アイツ…腹へってるよな?
持って行ってやるか…
諒平は抵抗する麻里を物ともせず、
腰をイヤらしく触りながら徐々に胸に向かい始めた。
「やっやめて下さい。」
柔らかくてすべすべしてやがる。
やっぱり若い女は違うなぁ。
胸が小さいのが残念だけどな。
「お前小さいな。」
「いや…やだ…やめて下さい。」
麻里の頬に一筋の涙が伝う
……仕方ないな。止めてやるか
麻里は潤んだ目で諒平を見ながらやめて貰えるようたのんだ。
……可愛い。
「あのさぁ逆にそんな潤んだ目で見られたら犯したくなるよね。」
諒平はさらさらとした麻里の髪を触りながら話すと無理矢理キスをした。
「んんっ…」
麻里の押し殺すような甘い声が諒平を更に興奮させる。
麻里は急いで食べ終えた。
コイツよく見ると可愛いな。
食べたか…どうする?
談笑でもするか?…俺には無理だろ。
やっぱりヤるか。泣かないといいけどな。
まぁいいか。
諒平は麻里を押し倒す
「ちょっと止めてください…」
麻里は必死に逃げようと抵抗するも、諒平はびくともしない。
「言っとくけど、叫んでも誰も来ないし聞こえないからな。」
泣きそうな顔も可愛いなコイツ…
俺の物にしたい
「嫌いじゃないです。むしろこんなに美味しいお饅頭食べたの初めてです。ただ…」
良かった口にあったか。
こういう時はなんて言えばいい?
そういやぁ今まで女の顔色なんて伺ったこと無かったな。
「早く食べ終われよ。」
「はい…」
…ん?またうつむきやがった。
なにがいけない?
なんか変な事いったか?
「早くなんか食えよ。そんな音聞かされたらできるもんも出来なくなるわ」
…とは言ってみたもののコイツ手ぶらだし…なんかあったけな。
てか見てるよな…俺のこと。
そういえば、昨日貰った饅頭あったよな。
でも饅頭なんか最近の奴が食うか?
まぁいいか。
「なんだ?飯か?飯ならないぞ?饅頭しかないけど食うか?」
コクンと頷きお礼を言うと、諒平が置いた饅頭を手に取り一口食べると、大きなため息をついた。
…やっぱり嫌いだったか?
大きなため息なんかつきやがって。
「お前饅頭嫌いなんか?我が儘な奴だな。」
「もしかして処女?」
「処女じゃ…。」
絶対コイツ処女だな。
処女は面倒だが、ヤリマンよかいいか。
「じゃあ、いいじゃん?一発ヤるか。」
ぐぅぅぅ〜
「お腹減ったのか?」
「…はい。実は朝ごはんも昼ご飯も食べそこねてしまって…」
コイツ…本当に何も知らされず、急に連れて来られたんだな。
俺の……為に。
「それは…」
ちょっといじってみるか。
「それは…?早く続き教えろよ。」
諒平は麻里に近づくと、麻里の顎に触れた。
麻里は、返答に困っている。
困ってるな。偽善者め。
「まだ、貴方の事何も知らないし、私だって今日起きてすぐ言われたの…まだ頭の整理だって…」
「長々と言い訳ありがとう。何時までも偽善者ぶってないではっきり言えよ。お前とは出来ないってさ。」
困ってる困ってる。コイツいじるのは楽しいな。
「偽善者ぶってなんかないです。私はまだ貴方の事知らないし…した時だって…。」
麻里は段々声が小さくなっていく。
コイツ処女か…。
「家事する為だと…」
途切れそうな声で麻里は答える。
馬鹿だなコイツ。騙されて連れて来られたんだな。
俺の子供生ませる為なのにな。
まだ…現実が見えていないみたいだから教えてやるか。
どんな顔するんだろうか…
泣くよなきっと… まぁ俺には関係ないか。
「 どっかのおとぎ話かよ。俺との子供生ませる為にきまってんだろ?」
「えっ…?」
驚きをかくせない表情をする麻里。
まっ当たり前の反応だな。
「あのババアは跡取りが欲しいだと。でも俺としたいと思う奴が現れると思う?」
諒平は、蝋燭に火を灯した。
ガタッ
女はロウソク越しに初めて諒平の顔見ると、
悲鳴はあげなかったものの、驚いて本棚にぶつかった。
悲鳴はあげなかったか。
つまらない…
名前くらい聞いてやるか。
「まぁいいや。名前は?」
「新崎麻里です。」
…麻里かよくいる名前だな
まだ学生か…?
「何歳?」
「今日で16です。」
麻里は小さな声で答えた。
16かぁ。俺と住むなんてコイツには無理だな。
「お前もって1日だな。なんで連れて来られたか知ってるか?」
女は、入るなと言ってる諒平の話しを無視するかのように話し続けている。
コイツ人の話し聞いてねぇーな。
「どうせまた、逃げるんだろ?前の人は2日だったかな。」
「私は…」
「そんなに金が欲しいの?」
やっぱ世の中、金か容姿だよな。
女は諒平の質問を否定し続けている。
どうせ金のクセに
そろそろ見せるか。
叫んでまた逃げてくれれば、また1人になれる。
気楽でいいよな。1人はさ
変な期待なんかもつだけ無駄だしな。
ん…?
誰かが俺の部屋に向かって来てる。
また、ババアが新しい女を連れて来たのか?
1日?2日?今回はどっちだろうな。
足音とが諒平の部屋の前で止まった。
内容は聞き取れないが、2人で会話しているのが聞こえる。
…ん?
襖が少し開いた。
「お邪魔します?」
…来たか
「誰?勝手に入るなよ」
どうせ驚いて逃げるクセに…。
>> 2
あの時、助けなければこんな事には…
いや、あのままクズな人生を送るのと、今の状況はさほど変わらないのかも知れない。
周りに人がいてもいなくても、
自分の本心を言える人間なんて、1人もいない。
これからなんてもっと出会えないだろう。
こんな人生の暇つぶしは本にかぎる。
本は色々な場所や人にあわせてくれる。
もし、俺が主人公なら…
もう一度始めからやり直せるなら…
太陽の光を目一杯浴びて
内面を見て選んでくれる人を見つけたい。
…傷が痛む
…心も痛い
また今夜も無駄に広い部屋で独り
そういえば、どうやって笑顔ってつくるっけ。
忘れた。
あっという間に作り笑顔の仕方も忘れたか
俺の人生って…
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