禁断の恋
私はここに今まであった出来事を綴ろうと思う。
こんな不思議な出逢いなんて、なかなかないだろうから。
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「坂口 築(さかぐち きずく)本当に覚えてないの?」
「ごめん…わかんない…。」
なんなの?私達は何処かであってたの?
でもこんなチャラチャラしてる人なら絶対記憶にあるはずだよね?
「あの雨の日…まだ小学生の俺と生まれた時からずっと一緒に育ってきた犬と散歩してたんだ。」
「うん。」
「雨も強くなってきたから、走って家に戻ろうとしたら、急にクラクションを鳴らされた。」
「うん。」
美優は思い出そうとしている。
うーん。思い出せない。
「飼い犬の名前はマロンだったんだけど、マロンはびびりで、突然のクラクションに驚いて、凄い勢いで走っていってしまったんだ…そこは車の通りも激しくて…大きな声で名前を何回も何回も呼ぶんだけどマロンはとまらなかった。そしてマロンは…」
「どうしちゃったの?」
「混乱したマロンはそのまま車の通りが激しい車道に…」
築は下を向いた。
「えっ…??もしかして…」
いつのまにか透けている男も築の話に耳を傾けている。
「車道に…マロンは…」
段々築の声が途切れはじめた。
「大丈夫?無理に思い出さなくても…」
「止まれ!!」
急に築は大きな声でさけんだ。
美優と透けてい男はびっくりし、築の方を見た。
「びっ…びっくりしたぁ。」
「ごめん。驚かせちゃって。俺は大事なマロンが車道に飛び出そうとしていたのに、一歩も動く事が出来なかった。大事な大事な親友なのに…」
築はスッと立ち上がると、美優の所に行き腕をを掴んだ。
「やっぱり傷…治らなかったんだな。ごめん。」
築が掴んだ美優の右手には、15センチくらいの傷痕が痛々しく残っていた。
私の腕の傷がついた理由を知ってる?
あれは確か…私が小3の頃…
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