房事恋慕

秋草尓 於久之良都由能 安可受能未 安比見流毛乃乎 月乎之麻多牟
大伴家持

秋草に置く白露の飽かずのみ相見るものを月をし待たむ

秋草に輝く白露のように飽きもしない美しいあなたを相見られる。今夜の月の出が待ち遠しい。


月光の下であなたの綺麗な顔が見たいです
そして妖艶なホテルの灯りの中であなたと交わりたいです
七夕の月にこの想いが叶うことはあるのでしょうか？

なお、この和歌で「秋草に置く白露の・・」となっていますが、七夕は 旧暦の7月7日で、旧暦の季節区分は１〜３月が春、４〜６月が夏、７〜９月が秋、１０〜１２月が冬になるので、七夕や天の川は秋の季語になります

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大伴宿祢家持更贈大嬢歌二首
原文 都路乎 遠哉妹之 比来者 得飼飯而雖宿 夢尓不所見来
大伴家持

都路を遠みか妹がこのころはうけひて寝れど夢に見え来ぬ

ここは家から遠く離れているせいか神様にお願いして寝てもあなたは夢に出てきません。


当時は夢に出てこないのは相手が想っていないからと言われていました
遠く離れているのでもう私のことを想っていないのでしょうか？
どうでもよい存在になってしまったのでしょうか？

切なくて悲しい和歌ですね
こんなときでも特別な「お便り」がくると元気になるのですが・・・

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偽毛 似付而曽為流 打布裳 真吾妹兒 吾尓戀目八
大伴家持

偽りも似つきてぞするうつしくもまこと我妹子我れに恋ひめや

嘘でも本当らしく聞こえます。実際、君は本当に私に恋焦がれているのかい。


恋焦がれてくれなくても、特別な人の一人になりたいな

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宇具比須乃 許恵波須疑奴等 於毛倍杼母 之美尓之許己呂 奈保古非尓家里
大伴家持

鴬の声は過ぎぬと思へどもしみにし心なほ恋ひにけり

ウグイスの鳴く季節は過ぎたとは思うが、心に染みこんだその声を聞くと、依然として恋しい。

もう終わったのでしょうか？
始まりかけて終わるというのは虚しいですね
始まってから終わるのであれば、良い思い出にできるのですが。

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思良久毛能 多要尓之伊毛乎 阿是西呂等 許己呂尓能里弖 許己婆可那之家
作者不詳

白雲の絶えにし妹をあぜせろと心に乗りてここば愛しけ

切れた白雲のように意志疎通になってしまった彼女を、いまさらどうしろというのか。が、彼女は心に乗っかってきてなぜこうもしきりに愛しいのだろう。


疎遠になってしまった彼女を何度も諦めようとしたが、このように気持ちが惹かれるのはなぜだろうか？
でも、この気持ちすら彼女に伝わっていないのなら、悲しいけれど諦めなければならない時期がきてるのかもしれないな

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古非都追母 乎良牟等須礼杼 遊布麻夜万 可久礼之伎美乎 於母比可祢都母
作者不詳

恋ひつつも居らむとすれど遊布麻山隠れし君を思ひかねつも

恋いこがれながらじっと耐えていようと思うけれど、木綿間山の向こう側に去っていったあの方への思いに耐え切れません。


別離の和歌は悲しいですね
いえ、和歌が悲しいのではなくて逢えないことが悲しいのですね
耐えられなくなる前に諦めるのがいいのか、もう少しだけ待ってみるのがいいのか、わからなくなりました

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和我可度乃 可多夜麻都婆伎 麻己等奈礼 和我弖布礼奈々 都知尓於知母加毛
物部廣足

我が門の片山椿まこと汝れ我が手触れなな土に落ちもかも

私の家のそばに咲く椿よ。あなたには手を付けないできた。けれどもこのまま旅立ってしまえば、他の男の手に落ちてしまうかも。


好みの花が育つのを楽しみにしていたら直前にすべてが変わってしまった
もっと早く手をつけておけばよかったと悔いが残る
一度でいいから良い思いをしてみたい

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「共感」やROMしていただき、ありがとうございます❣️

レスしてすぐに「共感」を押してしていただいたり、まとめて押していただいたり、押したり消したり(笑)もあり、関心を持っていただき嬉しいです😃

和歌で感じたことを記しています
同じ和歌でも読むときによって感じ方が違います

作者の思いとは違う感じ方の時もありますが、気持ちのままに記しています

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久佐麻久良 多比由苦世奈我 麻流祢世婆 伊波奈流和礼波 比毛等加受祢牟
妻椋椅部刀自賣

草枕旅行く背なが丸寝せば家なる我れは紐解かず寝む

旅行くあなたが着物をきたままごろ寝するのですもの。家にいる私だって紐を解かないでそのまま寝ましょう。


筑紫太宰府に防人(さきもり:筑紫など北九州を防衛した兵士)として派遣される夫の無事と、旅先で他の女性と交わらないことを願って読んだ和歌です

あなた(夫)が旅先で着物の紐を解かない(他の女性とセックスしない)のですから、私(妻)も他の男性とセックスしません

防人の派遣は3年くらいで、このような和歌を交わしながらも、実際は他の人と情を交わしたことが多かったようです

この時代のように婚姻でセックスの相手を限定するのではなく、自由恋愛、婚外恋愛が普通に行われる社会が間もなく到来しそうですね

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振仰而 若月見者 一目見之 人乃眉引 所念可聞大伴家持

振(ふ)放(さ)けて 三日月見れば 一目見し 人の眉(まよ)引き 思ほゆるかも

空を仰いで三日月を見ると、一目見たあの女(ひと)の眉を思い出します


昨夜三日月を観てあなたのことを思い出しました🌙
眉はキリッとして三日月のような形ではないですが、何故か三日月を観ると思い出してしまいます
三日月を観て思い出し、ほくろを見て思い出し、エロいものを見て思い出し、この和歌を見て思い出し・・・思い出すことが多すぎます
一度だけでもいいので邂逅を叶えたいです

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和我都麻母 畫尓可伎等良無 伊豆麻母加 多<妣>由久阿礼<波> 美都々志努波牟
物部古麻呂

我が妻も絵に描き取らむ暇もが旅行く我れは見つつ偲はむ

我が妻を絵に描きとる暇があったらなあ、旅を行くときその絵を見ながら妻をしのぶことが出来るのに


想い出すと写真を見てエロい心を昂らさせています
いつか出逢う日のことを想い浮かべて

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夢尓谷 将所見常吾者 保杼毛友 不相志思<者> 諾不所見<有>武
大伴家持

夢にだに見えむと我れはほどけども相し思はねばうべ見えずあらむ

夢にでも君と逢えないかと思って着物の紐をほどいて寝てみたけれど、私ほどに君が思っていてくれないせいか夢に現れないのはもっともですね。


夢だけでもセックスしたいと思って着物の紐を解いて寝ても、夢にも出てこないなんて寂しいですね
夢ではなく実際にセックスしたい
あなたが悶え感じる感触を実際に味わいたいです

セックスにときは夢中になっても割り切った関係だから生活には引きずらない
性処理としてセックスしたい

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宇流波之等 阿我毛布伎美波 伊也比家尓 伎末勢和我世<古> 多由流日奈之尓
中臣清麻呂

うるはしと我が思ふ君はいや日異に来ませ我が背子絶ゆる日なしに
かな うるはしと あがもふきみは いやひけに きませわがせこ たゆるひなし

美しく立派な方とお見受け出来るあなた、毎日のようにいらっしゃいな、あなた。決して足が途絶えることなく。


見かけだけの容姿ではなく、優しい人格が溢れ出る姿は誰をも魅了しますね
このような人が精力的なセックスをすると魅力が倍増します

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荒城田乃 子師田乃稲乎 倉尓擧蔵而 阿奈干稲<々々>志 吾戀良久者
忌部黒麻呂

あらき田の鹿猪田の稲を倉に上げてあなひねひねし我が恋ふらくは
かな あらきたの ししだのいねを くらにあげて あなひねひねし あがこふらくは

新たに開墾した田の稲、鹿や猪に狙われので刈り取って高床の倉に上げておいた所、ああ、すっかり古びてしまった、私の恋は。


実りかけた恋がすっかり荒らされてしまってもう恋などしたくないと思っても、その傷跡は新しい恋が埋めてくれます
新たな恋はどこにあるのでしょうか？

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