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源氏物語

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匿名さん
24/01/21 00:32(更新日時)

源氏物語

光源氏は、桐壺帝と桐壺更衣との間の皇子として生まれた。母・桐壺更衣は宮中で冷遇されたが、子である光源氏は美貌ゆえに注目の的となる。不幸に桐壺更衣は、光源氏が三歳のときに亡くなる。十二歳になった頃、彼は桐壷更衣に似た容姿を持つ藤壺の女御(義母)に出会い惹かれていく。光源氏は藤壺の女御と交わり男の子を産ませる。この子は後の冷泉帝。

光源氏と藤壺(義母)の肉体関係は許される行為ではなく、光源氏は藤壺への接近を禁じられる。十八歳になった光源氏は、病気祈祷のために訪れた北山で母親である桐壺の更衣にそっくりの美少女を見つける。美少女の名は若紫。後の紫の上。当時十歳だった若紫に惚れ込んだ光源氏は、若紫を自分の理想の女性にするべく引き取って育てる。

若紫の秘事は表沙汰の話ではなく、光源氏が隠れて行った。表向きは、光源氏は葵の上という女性を妻として迎え、エリート貴族として華々しい生活を送る。しかし葵の上との結婚生活は、光源氏にとって不満が多かった。六条御息所や夕顔や末摘花など他の多くの女性と頻繁に肉体関係を結ぶ。

光源氏は、表向きは葵の上の夫として振る舞いながら、裏では複数の女性と肉体関係を持ち、挙げ句の果てに美少女を匿って育てていた。いかに光源氏の悪知恵が働くとも淫靡な性生活を営んでいれば綻びが出る。案の定、女性との秘密の逢瀬が露見し光源氏は、京都から須磨（現在の兵庫県神戸市）へ流されてしまう。

やむなく光源氏は、愛情を持って育ててきた少女・若紫を都に残し、須磨へ転居する。須磨に流されても、源氏は反省することなく。不謹慎な女性関係を結んでしまう。須磨で源氏と関係を結んだ女性の名は「明石の君」。

明石の君との愛情を深めていた源氏だが、都で政変が起こり急遽上京することになる。須磨から上京するとき、源氏は明石の君を須磨に残すが、後で明石の君も上京する。

ひょんなことから准太上天皇の地位を得た光源氏は好きな女性達を一つ屋根の下(ハーレム)に住まわせる。光源氏と一緒に住むようになった女性の中には、光源氏が大切に育ててきた少女・若紫も含まれていた。成長した若紫は「紫の上」と呼ばれるようになる。そんな少女の成長を裏切るように、源氏は「女三宮」という若い女性と結婚。自分を置いて須磨へ行った光源氏が、当地で明石の君という女性と結ばれており、京へ帰ってきた途端別の女性を妻にしてしまったことを知り紫の上は絶望する。光源氏の愛に裏切られたと感じて精神を病んだ紫の上は出家し俗世から逃れたいと願う。

光源氏の妻という地位を獲得した「女三宮」も、光源氏に負けず劣らずの悪女。女三の宮は、光源氏の妻という立場にありながら、光源氏と親交の深かった「柏木」という男性と肉体関係をもつ。そして一子をもうけ、その子を光源氏に抱かせる。光源氏からしてみれば、親友に妻を寝取られ、挙げ句の果てにその子供の世話をさせられる。この恥辱の苦悩に光源氏は心を痛めた。追い討ちをかけるように、出家を望んでいた紫の上が病死。度重なる不幸に耐えかねた光源氏は出家し遁世する。