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No.472 2014/04/29 12:04
白い竜 ( 45 ♂ xULHBe )
あ+あ-

≫471

No15
 私達三人は連れ立ってパチンコ店を出ると、既に怪しいネオンが灯っている路地を、喫茶・太陽に向かって歩いた。
 喫茶・太陽とカッティングされた重いガラスドアを開けると、薄暗い店内からは、濃厚なコーヒーの香りと、フライパンで焦げたケチャップの香りが、欠壊したダムの水のように溢れてきた。
 煙草の煙で曇った店内には、水商売の女や代行運転のドライバー達が出勤前のひとときを寛いでいた。
 私はわざと先頭を歩き、店の一番奥のボックスに二人を誘導した。
 まるで昭和にタイムスリップしたような古臭い店内には、そこらじゅうに観葉植物が置いてあった。そのあまりの多さに違和感を感じた私は、あるとき、店のマスターに、どうしてこんなに観葉植物ばかり置いてるの? と聞いた事があった。するとマスターは、観葉植物の鉢を指差しながら、「みかじめっすよ」と顔を顰めた。確かに、観葉植物の鉢には、いかにもソレ系と思われる社名がマジックで殴り書きされていた。
 そんな観葉植物に囲まれた奥のボックスに私が座ると、牧田さんが、ここだとテレビが見えねぇよ、と、カウンターの隅でナイター中継を映し出していたテレビを恨めしそうに見た。
 私は焦った。私の作戦では、どうしてもこの席じゃないといけなかったのだ。
 すると、信吾君が私の横にドスンっと腰を下ろしながら「9対2じゃん、どうせ巨人の負けだよ」と笑い、すかさずテーブルの上に置いてあったメニューを覗き込んだ。そんな信吾君のおかげで、牧田さんは「ちっ」と舌を鳴らしながらも、私達の向かいの椅子に腰を下ろし、ひとまず私の作戦は危機を回避できたのだった。

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