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閲覧注意 淫獣の部屋
No.473 2014/04/29 12:05
白い竜 ( 45 ♂ xULHBe )
あ+あ-
No16
しばらくすると、やたらと化粧の濃いおばさんが気怠そうにやって来た。今日はどうだった、とパチンコの勝敗を聞いて来るおばさんに、信吾君は「億万長者よ」と笑いながらナポリタンを注文した。
ここのナポリタンは、あつあつのフライパンの上に卵焼きが薄く敷かれている、昔懐かしいナポリタンだった。私も同じ物を注文すると、牧田さんは、喰わなきゃ損だと呟きながら、オムライスと卵サンドとアイスコーヒーを一度に注文したのだった。
三人が一斉にムシャムシャと咀嚼しながら食物を貪り喰い始めた頃、私はソッとポケットの中に手を入れた。手探りで携帯を弄りながら事前にセットしておいたアラームのボタンを押した。
ズボンの中で、ピリピリピリ、ピリピリピリ、っと着信音が鳴り出すと、唇の回りをケチャップだらけにした信吾君がチラッと私のズボンのポケットを見た。
私はフライパンの上にフォークをカチャンっと置くと、慌ててポケットから携帯を取り出した。「会社の上司からだ……ちょっとごめん」と顔を顰めながら席を立った私は、不通の携帯に向かって「部長、ごくろうさまです」と言いながら歩き出し、そそくさと喫茶・太陽を出たのだった。
路地の隅へ行くと、私は素早く妻に電話を掛けた。
妻をファミレスで待機させて、かれこれ二時間も経っていた。妻は電話に出るなり、いつまで待たせるのよ、とボヤいた。
そんな妻に謝りながらも、私は喫茶・太陽の場所を教えたのだった。
妻は五分もしないうちに、喫茶・太陽の前にやって来た。
喫茶・太陽の真正面にある廃墟のビルの前に潜んでいた私は、カツコツとヒールを鳴らしながら路地を歩いて来る妻に手招きして、廃墟のビルの暗闇に呼び寄せた。
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