子供の頃の話
No.103 2018/06/07 04:44
匿名さん ( 41 ♀ )
あ+あ-
★
一週間程、私は『バイキン2号』と呼ばれクラスの子達から避けられた。
どう考えても馬鹿バカしくて「くだらねーことやってんじゃねーよ!」と言い続けていたら、いつの間にか誰も私には何も言わなくなった。
けれど渡瀬くんは相変わらず「バイキン」「気持ち悪い」と言われ続けていて、それでも渡瀬くんはいつもと同じく黙って下を向いていた。
そんな渡瀬くんの背中をポンポン、と叩いて「気にすんな」と言った事もある。
遥奈ちゃんの時も。ひとみちゃんの時も。
こんな事をされる子達はいつも一人で黙って下を向いている。
酷い事を言ったりしたりする奴等はいつも数人がかりだ。
(どうして何人もいっしょになってこんなことするんだろ?)
さっぱり分からないまま一ヶ月二ヶ月と過ぎて行った。
渡瀬くんが少しだけれど私と話す様になってきた。
会話の内容は大したものでは無かったが、朝、「おはよー」と声を掛ければ「おー」と答えてくれる。
顔にバンソウコウが貼られているのを見て、「どしたん?」と聞けば「ころんだ」と返事をしてくれた。
私が教科書を忘れて渡瀬くんが見せてくれた日もあった。
「渡瀬」「高木」とお互い呼び捨てで呼ぶ様になり、時折渡瀬くんは笑う様にもなった。
「あんた笑ってたほーがいいよ」
と言ったら渡瀬くんはちょっと恥ずかしそうにしていた。
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