子供の頃の話
No.115 2018/07/24 18:00
匿名さん ( 41 ♀ )
あ+あ-
★
「かわいそー!ほんとかわいそー!」
女子の内のひとりが「かわいそー」と繰り返している。
「サイアクだよねー!かわいそー!」
三人の女子のもうひとりは
「元気出して……」
と残った下を向いている子の肩を叩いていた。
(かわいそうってどしたんだ??)
かわいそーかわいそーと言っている子達の声は結構大きくて、私の耳に全て入って来る。
「渡瀬のとなりとかかわいそー!」
「……だれか席かわってくれたらいいのにね……」
「…………………うっ……」
その内に渡瀬くんの隣の席になったらしい子が泣き出した様だ。
「あー!泣いちゃった!ほんっとかわいそー!」
(……………だったらオマエが席かわってやりゃいいだろ………)
そう考えたけれど
(………私にはなんも言うケンリない………)
私もこの子達と変わらないと思った。
渡瀬くんを転ばせてからそれなりに時間は経っていたけれど、罪悪感は消えていなかった。
「かわいそー!泣いちゃったじゃん!」
「………うっ………うぅ………」
嗚咽を漏らしながら泣いている子に
(……泣くなよそんなことで……)
と思っていたら
「あー、渡瀬しねばいいのに!!」
それを聞いて私はイスから立ち上がった。
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