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子供の頃の話
No.168 2018/10/02 16:53
匿名さん ( 41 ♀ )
あ+あ-
★
男子が前を向いたので話は終わりかと思ったら、また振り返って私の机に自分の教科書を置いてきた。
「これ。読める?」
教科書の裏表紙の「瀬納 一」とマジックで書かれた『瀬納』の所を指差す。
「……………せ、」
「せ?」
「………せ、………んん??」
男子が鼻から息を吐く。
「やっぱ読めないか」
「……これ、何、なんてよむの」
「読めない?」
イラッとしたのでまた頬杖をついて目を閉じた。
「せの」
「…………?…………」
顔を向けた私に
「名前。せ、の、って読むの」
と言う。
「せの?」
「うん」
「この字で『の』?」
「そう」
「………ふーん」
「で、こっちは?読める?」
「瀬納」と書いてある横の『一』を今度は指差した。
「いち?」
「読めない?」
イライラが更に増した。
(コイツ、なんかほんとめんどくせーヤツだな)
「あの、つーか……なんなん。なんてよむん」
ため息をついて聞く。
「おさむ」
「おさむ?」
「読めないでしょ」
「はぁ」
「だよなぁ。さいしょっから読めたヒトいないもんなぁ」
「あ、そう」
瀬納 一。
名前も性格もおかしな奴だと思った。
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