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子供の頃の話
No.212 2019/12/05 04:16
匿名さん ( 43 ♀ )
あ+あ-
★
加藤さんにコップを渡して(今日はこれでよし)と思った。
少しして加藤さんが部室の扉から廊下へ出ていくのが私の視界の端に入ってきた。
部室として使っている図書室の扉は、他の一般教室と同じく前と後ろに扉がある。
夏場や今日の様な暑い日は風通しを良くする為、引き戸になっている扉を部室前後とも開けていた。
前側の扉から出て行った加藤さんは、しばらくするとまた部室へ戻って来た。
前扉の先には手洗い場がある。
「アッキー」
私達1年生の座っている部室前方に加藤さんが来て、談笑していた皆が一斉に彼女を見る。
一瞬、皆の視線にたじろいだ様子の加藤さんだったが、すぐにまた元の他を突き放す様な顔つきと声に戻り
「…これ、ありがと」
そう言ってプラスチックのコップを私に差し出してきた。
「あぁ、かとーさんわざわざ洗ってきてくれたん?ありがとー♪」
「…………うん」
「ん??」
返して貰ったコップを手にしたまま私は首を傾げて笑顔を作り、何か思っている風の加藤さんを見る。
数秒目を合わせていたが加藤さんの方から目線を反らして
「……じゃあ」
と元いた真ん中の席に戻って行った。
1年生皆黙っている。
「ねっ♪みんなさー、まだ氷ある?もちっと残ってるけど、いるー?」
私が皆にそう言うと
「あっ!欲しいー」「私もも少し欲しいな」「いるいるっ」
とまた賑やかになった。
お昼休みが終わり午後練習が始まった。
いつもと同じく短めのエチュードを部員全員がそれぞれ一通り終わらせ、その日の部活は終わり。
やはりひとりで加藤さんは帰って行く。
町田さんと二人で話をしながら私も家に帰った。
家に着いてすぐに冷凍庫の製氷皿から氷を取り出し、また水を張る。
母に
「あしたも氷いるからなるべく使わないで」
と言って自分の部屋に入った。
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