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黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.107 2019/03/03 07:39
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「女の子の日のひなまつりにプレゼントでも買って、ひたすらあおいに謝ることね。あおいの気持ちが瞬お兄ちゃんから同い年の剛くんに移るのがイヤならね」
「あおいが剛くんにバレンタインしても、剛くんがホワイトデーする前に」
自分の彼女になりたいと、いつも甘えてくる一回り下の、小学生の女の子のあおいをバレンタインで傷つけてしまった瞬に、そう説教してるのは、あおいの従姉の紫蘭だ。
「でもさあ、紫蘭・・・」
瞬が言いわけしそうなのを察した紫蘭は、瞬にトドメを刺す。
「そもそもね、あおいが瞬お兄ちゃんのお嫁さんになりたい!って言った六年前、瞬お兄ちゃんはもうあおいのお姉ちゃんの緑さんが好きだったんでしょ?」
「あのとき瞬お兄ちゃん、優柔不断にも、あおいに気を持たせるようなこと言うから。それは楽しみだ!トカナントカ」
「いや、紫蘭、あのときはまだ緑に好きって言われてないから」
珍しく言いわけする瞬に怒る紫蘭。
「そんな問題じゃないでしょ!。瞬お兄ちゃんが、緑お姉ちゃんとあおいのどちらかと結婚する約束の、赤井家と真鍋家だった」
「だから瞬お兄ちゃんは緑お姉ちゃんに関心持てた。あおいは頭いいから、それ見抜いて、緑お姉ちゃんが瞬お兄ちゃんに好き!って言うまえに機先を制したんだから。」
「だから、あおいの初彼氏は瞬お兄ちゃんなの!。それを彼女のあおいの前で、女の子にモテたい!なんて言うのは、他のいい女を見つけたい!って浮気宣言でしょっ!」
「あおいは瞬お兄ちゃんにフラれたに等しいダメージ受けてるの!」
「いいこと?あおいに謝るのよ!。もしあおいがもっと傷ついたら」
と言いながら、たまたま道場の練習で持っていた刀を抜く紫蘭。
「わ、わかった!俺が全面的に悪い!。わかったから落ち着け!」
「あとね、緑お姉ちゃんも婚約者の瞬お兄ちゃんに捨てられたに等しいダメージだからね!。わかってるの?!。緑お姉ちゃんにもちゃんと謝るのよ!」
紫蘭から漂う殺気に逃げ出す瞬の背後に、紫蘭の怒りの声が響く。
そんなひなまつり前のとある月曜日、あおいは黒百合女学院初等部の個別相談指導室にいた。テストの成績が、トップクラスからまたも気まぐれ急降下で最悪更新だったのだ。
担任の待った先生が
「赤井、どうした?。最近は気まぐれ急降下もなくトップクラスで安定してたのに。」
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